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紙の本
シビアなスパイ小説と、古き良き時代の冒険小説との、絶妙なブレンド
2003/08/01 23:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞台は第2次世界大戦中のヨーロッパ。英国情報部は、ドイツの暗号機エニグマを盗み出すよう、フランス人の怪盗ベルヴォアールに持ちかける。
バー=ゾウハー作品をいくつか読んでいれば、オチはさほど意外ではない。また、エニグマは実在した暗号機なので、その逸話を知っている人なら、容易にオチを予想できるだろう。だが、オチがわかっていてもおもしろい話があるが、本書はまさにそれである。
話はとにかくおもしろい。ページ数は少ないが、とても密度が濃い。波瀾万丈、スリル満点の展開。シビアなスパイ小説と、古き良き時代の冒険小説との、絶妙なブレンドが楽しめる。
そして、何と言ってもキャラクターが魅力的。アルセーヌ・ルパンを彷彿とさせる怪盗ベルヴォアールを筆頭に、男気たっぷりの親友ブルーノ、薄幸のユダヤ人娘ミッシェル、切れ者だが良心的なドイツ国防軍情報部員フォン・ベック…と印象的なキャラクターが顔をそろえる。無惨な死を遂げるレジスタンス戦士エマールも、チョイ役なのだが鮮烈な印象を残す。
だが最も印象的なのは、英国情報部のブライアン・ボドリー長官。目的のためには手段を選ばない、冷酷非情きわまる人物なのだが、私情を排した徹底した非情さには、かえって感嘆させられる。
紙の本
古典の貫禄
2013/08/29 01:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
エスピオナージュ、スパイアクションのもはや古典。オチの衝撃は少しずつ変調を加えながら、今も様々な作家によって描かれ続けていると思う。今なら500ページ超で書かれてしまうところを、過不足無い紙数でまとめているのも好印象。
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