紙の本
イギリス領時代の香港が懐かしくも
2023/03/01 03:16
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
超大国同士の争いに翻弄されるのはいつの時代も同じですね。組織に抗うウェスタビーと、静かに任務を遂行するスマイリーも好対象です。
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上巻でへこたれずに読む事。
それにつきる、かと。
スカルプハンター=現場 と
サーカスとの諸々な距離感が
とてもリアル。他人事ではない
共感を覚えて苦笑。
ラストで報われるかといったら・・微妙。
じっくり腰据えて 楽しむ本。
ストーリーを追うばかり
与えられるエンターテインメントを
消費する作品ではない。
横文字の登場人物多数だもんだから時に『これ誰だったっけ?』
行きつ戻りつ手間はかかるし気力体力使うけれど
その価値はあると思う。
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積み上げて積み上げて積み上げてのラスト!!怒濤で、でも淡々と分析口調で、提示されたデータからどこまで読み取って燃え上がるかは読み手に任せてる感。
下巻は間違いなくウェスタビーのもの。前作は上層部の、本作は現場工作員のリアルなのかな。
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能の序破急のようにゆっくりゆっくりぐわぐわっと盛り上がっていく物語。往時のカンボジア、ベトナム、ラオス、日本、アメリカのこともそこはかとなく伝わってきます。ジョージ・スマイリーはチャーリー・マフィンかそれ以上に素晴らしいキャラクターです。次も楽しみ。
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本の分厚さ以上の読み応えです。
スマイリー三部作の中核を成す作品であり、最も、いわゆるスパイ小説っぽい作品かもしれません。
当時の世界情勢に漂う緊張感が痛いほど伝わります。
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所謂スマイリー三部作の中核を成す長編だが、とにかく読み終えるまで忍耐を要した。前作からの重厚感たっぷりの筆致は本作で極限まで達している。濃い霧の中を電池切れ寸前の懐中電灯を持ってそろそろと歩むが如き第一部を終え、末端の工作員が内戦中のカンボジアを舞台に活躍し始める段になってようやく物語は精彩を取り戻すのだが、宿年の敵であるソ連の大物カーラへの打撃が如何なるものであるのかは釈然としないままに、これまたぼんやりとミッションは閉じられていくのである。
国家間の覇権争いの下、単なる駒として扱われ、虫けらの如き悲劇的な末路を迎える諜報員を描くことはスパイ小説の常套だが、本作ではそれさえも弱められた印象だ。やはり、饒舌過ぎるのである。この作品にエンターテイメント性を犠牲にしてまで訴える何らかの哲学を感じることは少ない。
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上巻での点が次々と線に。
どんどんジェリーやスマイリーを取り囲む状況が明らかになった。
でも状況が複雑でどうすれば解決、といえるのかさっぱり。
ギリギリの精神状態のジェリー、とうとう任務を捨て美女と逃走。
あんなにタフなスパイだったのに、崩れ始めるとあっという間だなあ。
スマイリーの敵は他国だけじゃない。カズンズへの対応で割れる英国政府。アメリカの力は絶大ですもんね…。
個人的にはドレイクとネルソンの兄弟愛にしんみり。
あんな権力を持った大人になったのに、支えになるのはお互いだけで、危険を冒しても会おうとするんだなあ。
それだけにラストはやりきれない。
ジェリーの最期も、はぐれ狼の哀れな最期って感じで気が重い。
スマイリー率いるサーカスも目的は果たせたはずなのに手柄はうやむやでカズンズが台頭。
後味の悪い結末です。
ってこれだけ読むと暗いだけで全然面白くなさそうだけど、面白いです!(笑)
後味が悪いのも面白さのうち、と思えるのがこの小説の魅力なのかも。
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読んでいて小説の世界にずっぽり浸れるのが、心地よい。ウェスタビーのクズヒーローぶりが、ちと不愉快。描き方がうまいから文句をつける気はないんだが、でも女の視点から見ると、ひとりよがりだな。
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下巻も相変わらず文章が読みづらくて時間がかかってしまった…。
これは元の文が読みづらいのか訳のせいなのか。
下巻は結構動きがあり、特にラスト100ページくらいは先が気になってさっと読めました。
前作のティンカー〜…の終わりの時にもあった唐突にストンと終わる感じがあって少しびっくりしました。
スマイリーやギラムの出番が少なかったのでそっちがメインなら私は精神的にもっと読みやすく感じたかもな、と。
フォーンが狂犬って感じで結構好きでした。