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紙の本
とにかく「鷲は舞い降りた」を楽しんだヒトなら読む価値はあり。
2005/09/20 11:17
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る
以下,同じ作者の名作「鷲は舞い降りた」を未読のヒトにはちと分かりにくい話になるがご容赦を願っておく。1943年11月,チャーチル首相誘拐の密命を帯びてイギリスに潜入したドイツ落下傘部隊。アイルランド人リーアム・デヴリンを脱出させて単身チャーチルの暗殺に向かったクルト・シュタイナ中佐はアメリカ軍レインジャー部隊のケイン少佐に撃たれたものの,奇跡的に一命をとりとめロンドンにおいて幽閉状態にあった。……。
明けて44年,英国特殊作戦執行部D課の長であるマンロゥ准将は,一命をとりとめロンドン塔に監禁されている彼を使ったある計画を思いつく。彼の生存と監禁場所の情報をドイツ側に流し救出作戦を誘引,そこに網を張り国内にいるドイツのスパイや協力者を一網打尽にしようというのだ。果たしてヒムラーはこれに乗り,SSの英傑ヴァルター・シェレンベルグに計画の立案を命じる。しかも期限は4週間。急ぎシェレンベルグはリスボンに飛び潜伏中のデヴリンを訪ねる……。
「続編は書くべきではなかった」とか「ヒギンズ衰えたり」とかいう評がたくさんあるのは知っているんだが,オレとしては「それほどは悪くないぢゃん」と思いました。難点は二つ,まずシュタイナが生きていたってのが問題。「鷲は舞い降りた」のラスト,彼の死は地の文で「彼は即死し」と書かれちゃってるからね。これが例えば誰かの台詞とかだったら言い訳が効くと思うが。もうひとつはイギリスにおけるデヴリンの行動(ギャングとの取引とその結果)が前回とほぼ同じなこと。過去に目を閉ざす者は……って言葉があるだろ? あ,これはワイツゼッガー(戦後の西独首相)の言葉だからまだなかったのか(笑)。とにかく「鷲は舞い降りた」を楽しんだヒトなら読む価値はありますぜ。
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