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さらりと読了。タイトルの作品は娘を1人で育てあげた男に、再婚を勧める手紙を檀家の和尚さんに託した亡き妻の思いがテーマ。
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連続短編4本。
どういう日常が送られていたのか、と
いつも色々な事が知れますが、初っ端から
知らないお祭りが。
楽しそうなその状態とはまったく反対に
髪結いの店では、刻一刻と別れの時期が。
その次の話では、その別れの話の問題発言。
これは今でも通じる内容です。
きれいな悲しい思い出にするべきか
辛くて大変だった思い出になるべきか。
問題(?)はここではないのですが…。
いや、こちらもこちらで問題あり。
結局これは、お断りした? という事でしょうか。
そしてまた、別の男女話。
自分の気持ちはどこへ行く? という状態ですが
確かに面倒な身内は作りたくない、というのが心情。
とはいえ、ここまで言われるのは確かに。
最後は、過去がまったく分からない男の過去が。
確かにこれは怒るを通り越して
はらわたが煮えくりかえります。
むしろ連れて行くなら、どうなるかぐらい
きっちり考えてください。
何と言う考えが浅い…としか思えません。
捨てても大丈夫だと思われます。
今回すべて、男女間な話ばかりだったような?
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髪ゆい猫字屋繁盛記第三弾。
時代物ミステリーというよりかは、江戸人情もの的な話が多くて良かった。
登場人物の暮らしの先行きが気になってしょうがないので。
前作からの猫字屋の雇い人、鹿一の素性がわかってすっきりした。
でも、今度は喜三次の義父、竹蔵の後妻話の今後が気になる。
何の伏線も、前触れもなく、
ある日突然降ってわいたような過去の経緯が人情話になだれ込む、という安易な構成に乗せられるのもどうかと思うが。
そして、また巻き戻し話。
そういえば、昔、制作が追い付かないのか、
なかなか話が先に進まないアニメがあったなぁ。
どんな話だったかは忘れてしまったが。
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シリーズ第三弾だが登場人物を考慮すると?
照降町の人情話、係わりを持った人々が交互に織りなすしがらみをお互いに
竹蔵の初恋?と再会、鹿さんの過去等、今後も係わるであろう短編四話
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竹蔵に昔の好い人が
今井先生の作品ってエピソードがその巻で
終わらない・・・後日談だったり次の作品
で描かれたり・・・日常を見ているみたい
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連作短編4話が、掲載されている。
平岩弓枝、宇江佐真理、諸田玲子氏等、大好きである。
この今井絵美子氏も、江戸言葉をうまく表現している。
鶴亀鶴亀、ひょうたくれ、つがもねえ、へそが茶を沸かす、てんごう、ちょろっか、鰯煮た鍋、等々、、、、会話を楽しくさせている。
題名の「十六年待って」は、武蔵が、結婚前に好きだった人との縁談話に、心が、傾きかけた時に、亡くなった妻の十七回忌の支度に築地の西本願寺のお上人から、亡くなった妻のおかねから預かった手紙を渡されるのである。
十六年も、もし、独身なら、後添えを貰ってもいいよ!と言う内容であったが、武蔵は、夫婦墓に書かれたおかねの戒名の横の空白の所に自分の戒名が、、、、と、思いながら、おかねの思いを知るのであった。
結論の書いていない所が、又いい余韻を持たせている。
「春の雷」は、お民が、兄の不始末に手を焼きながら、それでも見放す事の出来ない様子が、描かれていて、東野圭吾の「手紙」の様な感覚になった。
親子、兄弟、夫婦のきずなが、まわりの人情味と、お節介が入り混じりながら、描かれている。
照降町自身番所役日誌シリーズの人々が、この髪ゆい猫字屋繁盛記に出て来る構成も面白い。
今年はネコノミクスとか、、、猫字屋繁盛記も売り上げが伸びるかも、、、、(笑)
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内容(「BOOK」データベースより)
二月の初午になると、毎年決まって縁切りの絵馬を買っていく女。のっぴきならない因縁を抱えているのか、絵馬売りの甚太はどうにも気になって仕方ないのだが…(「初花」)。ほか、魚竹の竹蔵に後添いの見合話が持ち込まれたり、佐吉に新たな恋の予感が訪れたり、鹿一の謎に包まれた過去が明らかになったり…喜びも悲しみも飲み込んで、一筋縄ではいかない人の心の綾を見車事に描き出す、書き下ろし江戸人情小説第三弾!
平成28年4月12日~16日
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痺れます。
親子の情愛。
肝臓をやられて瀕死な姉弟子、おしん。
おたみは放って置けずにひと月あまり、仕事を終えてから毎晩のように看病に出かける。
おしんの母で腕利きの髪結おぎん。
そしておぎんが誰よりも愛していたおはな。
おはなは、偶然吉原の女郎が産み落とした娘と知ると、命をかけて駆け落ちを助けるが、発見され顔を焼かれ簀巻きにされ大川に捨てられる。
遺体を確認したおぎんはその後認知症になり、おぎん、おしんの親子は大変な生活に。
偶然しることになったおたみは、師匠親子のために人肌脱ぐ。
人足場に入れられたあにをもつおきぬは、あいぼれの男に裏切られるが、きっぷのいいお涼に助けられる。
今回もまた、あに丑松絡みで嫌な思いをするおきぬ。
佐吉の恋愛話。
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髪ゆい猫字屋繁盛記 シリーズ3
江戸照降町で髪結屋「猫字屋」の主人おたみを中心に、悲しみや苦しみを背負っている人に、心を寄り添わせる人々を描いた、人情時代小説。
《初花》
二月の初午に、ここ数年、決まって縁切りの絵馬を買いに来る女のことが気になって仕方がない、絵馬売りの甚太。
《十六年待って》
「魚竹」の主人・武蔵に後添いの見合い話が、持ち込まれる。相手は、お互いに惹かれ合いながら、別れた人だった。武蔵の心は揺れるが、娘のおゆきの事も、気にかかる。そうこうしているうちに、死んだ女房の手紙が出てきた。
《春の雷》
丑松が居酒屋で、ヤクザ者三人から暴行を受け、大怪我をする。妹のおきぬは、過去の悲しい恋を引き合いに出され、詰られ、思い詰める。
その様子を見た、佐吉は、おきぬへの自分の気持ちに気がつき、守ってやろうと決心する。
《卯の花腐し》
鹿一が十の時、父親と駆け落ちした女が「猫字屋」に現れた。鹿一の過去が明らかになる。
おてちん、美印、目をまじくじさせる、ちょっくら返す、ひょうたくれ、ちょろっか、ででふく、どろけん、鰯煮た鍋、よいてや……
今回も、江戸言葉がいっぱい出てくる。