紙の本
日本の出番です、とは言うけれど
2019/03/24 22:24
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投稿者:FA - この投稿者のレビュー一覧を見る
これまでの西欧型の世界が終焉を迎えていると作者は言う。日本人の白黒をはっきりさせないで曖昧なままに飲み込む能力を再評価すべきと作者は言う。しかし、はっきりさせていこうと議論する世界が終焉を迎えてしまったら、はっきりした意見がなくなってしまう。すると、曖昧に飲み込むものがなくなってしまうと思う。やはり、はっきりした世界があってこそ、日本があるのだと思う。日本が好きな方のみ、日本に住めばいいと思う。
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日本人の特有の考え方をもっと欧米に広める努力が、混沌とした世界情勢を解決する一手段だと強調している著者の論理は傾聴に値するものだ.特に第7章の議論が面白かった.この語はギリシャ語からです.ラテン語からですと言っても覚えられないのは当然だ.自虐歴史観を扱った第5章は重要な観点だが、これらの話を自民党の連中が上手く外国に伝えられるかが、疑問だ.
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西欧文明はその根幹が人間中心主義
日本人 論理でなく感性を重視し、出来る限り他者に善悪の二社選択を迫ることを避ける伝統的な生き方
フランス語 tatamiser 日本かぶれる、日本贔屓になる
タタミゼ効果
あいずち、うなずきながら聞く習慣、よく謝るようになる、人の話を聞くようになった、自分だけ話さない、はっきり言わない、文脈行間に意味を込める とりあえず 自分に対して悔しい 無防備になった 食器を片づける 日本にかえるとホッとする おかげさまで 主語 私をつかうことの戸惑い
そとに学ぶ日本から、積極的に外に教える日本へ
金品の贈与返礼についての考え方の違い イスラム教n地域での金銭や物質的援助は、与える側が自分の霊魂の救済のために行うものと解釈されるので、感謝やお礼は援助を貰った側ではなく、与える側が表明すべき
イギリス人が戦争において紳士的であったかは、アーロン収容所を読め
東京裁判 バル判事とともにフランス人判事も無罪を主張
象は痩せても象である―インドから見た巨象・日本の底力 アフターブ・セット
日本語 階級差がない みな同じ新聞を読む
孤立語、膠着語、屈折語
訓がない英語では古典語的用をを含む高級語彙は雲の上のことば
pithecanthrope 猿人
日本語の漢字に相当する古典ギリシャ語やラテン語は平易な英語で訓読みできない
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授業のブックレビュー用に。
日本文明すごい!日本語すごい!
世界平和のために日本語と日本文化を世界中に
広めよう!という本。
大東亜戦争、という言葉を使っているタイプ。
思想強め。
タタミゼ効果という、日本語と日本文化の持つ一種独特の同化力を紹介しているセクションはおもしろかった。
「たたみ」からtatamiserっていうフランス語の単語が生まれて、「日本かぶれする」「日本ボケした」みたいな意味を持つみたい。
留学後、やたらと謝ったり、礼儀正しくなったり、婉曲な表現になったり、あいづちを打つようになったり…。具体例がたくさんで面白い。
この現象は、日本に残る自然との融和性、共生的世界観、また日本語自体に秘められている感性的なユニークさが外国人の日本化を促していて、タタミゼ化した外国人は心地よいと感じ、闘争的対立的な感覚が和らいだと感じており……だからタタミゼ効果が世界平和に役立つ!