- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
紙の本
「愛唱歌」たる所以の思い出が拾い集められたエピソード集
2021/05/27 18:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:永遠のチャレンジャー - この投稿者のレビュー一覧を見る
世相を反映した流行歌(商業的な歌謡曲)の役割や存在意義を、歌は世に連れ世は歌に連れという以上、私は否定するつもりは更更ない。
ただ、誰が作ったのか、誰が最初に歌ったのか、何処の情景を詠んだか知らなくても、誰もが耳にし、みんなが親しんだ歌が存在し、愛唱されているのも事実。
人口に膾炙し、愛し愛されて、時代を超えて歌い継がれる童謡や映画の挿入歌などがそれだ。
本書は、そんな耳朶に残るメロディ、一度は口遊んだことのある愛唱歌の、作り手側の作詞家、作曲家だけでなく、愛唱する立場の人々からも思い出を拾い集めたエピソード集となっている。
「雀の学校の先生は 鞭をふりふりチイパッパ」とは一見物騒だが、明治や大正期の教壇で普通に見られた「教鞭」を執る風景、実際は長閑な授業の一コマらしい。そう言えば、ウェールズが舞台の映画「我が谷は緑なりき」で炭鉱夫一家の末弟が通う学校でも、気障で嫌味な男性教師が手に持っていたっけ…。
童謡「どんぐりころころ」では、小リスが落葉に包んでおんぶして山に連れ帰したとの存在しない筈の“三番”が、作詞家の地元で歌われたという。童謡の歌詞に動揺した子供たちがそう望んだに違いない。
童謡「七つの子」の歌詞(可愛い七つの子があるからよ)を七歳でなく七羽と理解する児童が圧倒的多数との調査結果に、私は意外な感に打たれた。不妊治療の排卵誘発剤により、五つ子や六つ子などの多胎児が誕生する機会が増した影響で、七つ子と捉えるようになったのか。
「この子の七つのお祝いに 御札を納めに参ります」という童謡「通りゃんせ」の方は思い浮かばないようだ。七歳ぐらいの可愛い童子と同じ年頃の子ガラスを想う親ガラス目線で擬人化して視るなんて、どだい無理がある。烏(鴉)だけにクロウ(crow)するって、子供は特に。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |