投稿元:
レビューを見る
鉄道のミニチュア好きの父親・園芸家の母親・アイドル大好きの姉と暮らしているヘンリックの家に、ある日突然老人ホームを追い出された(勝手に出てきた?)コルドュラおばあちゃんがやってくる。おばあちゃんは皆に秘密だよと言いながら庭のどこかに隠されている3本の金の延べ棒のはなしをする。おじいちゃん(ヘンリックからみれば、ひいおじいちゃん)が、昔庭に埋めたという。家族全員、はては町中を巻き込んで宝探しがはじまる。
豪快なおばあちゃんに振り回されるヘンリックの家族や町の人たち。さて、延べ棒は?
スカッとするような楽しいお話。オチも素敵です。
本のつくりも凝っていて、前の見返しにはきれいな庭の鳥瞰図、後ろの見返しにはボコボコに穴が掘られた庭とクスリとなります。
外見がかたいのは、さすが(?)岩波。お話は面白いのに、なかなか子どもが手に取る事はむずかしいかも。周りの大人がうまく薦めてほしい。