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紙の本
ノンフィクション作家・保坂正康氏による旭川第七師団に焦点を当て、適切な戦略の欠如を解き明かした名著です!
2020/08/16 11:09
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『敗戦前後・40年目の検証』、『続・病院倒産―狙われる国・公立病院』、『昭和史を騒がせた人びと』、『父の履歴書』、『六〇年安保闘争』などの話題作でお馴染みのノンフィクション作家で、評論家の保坂正康氏の作品です。同書は、屯田兵を母体として、日露戦争から太平洋戦争まで、精鋭ゆえに常に激戦地へ派兵されてきた旭川第七師団の歴史に焦点をあてながら、その戦略の無謀さを解き明かした名著です。彼らは、戦地の至る所で、援軍や補給が遅れ、玉砕に追い込まれました。彼らは、なぜこのような戦いを強いられたのかを今一度、冷静に解き明かしてくれます。同書の内容構成は、「軍都旭川を訪ねて」、「旭川帰還が一転、ガダルカナル島へ―一木支隊壊滅」、「対米戦に反対した旭川出身の<空の軍神>加藤建夫」、「旭川<北京>構想から生まれた第七師団」、「二〇三高地を駆け登った第七師団兵士」、「旭川第七師団ゆかりの文学者たち」、「ある屯田兵家族の物語」、「シベリア出兵と第七師団」、「尼港事件と北樺太保障占領」、「海軍航空隊黎明期の至宝、赤石久吉の人生」となっています。
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