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数年前、法然上人のゆかりの場所を巡ろうと
京都を訪れましたが、
有名なのは知恩院くらいで驚きました。
なぜだろう、と慌てて現地でこの本を
買って読みました。
法然上人が建立した寺がなく、
ゆかりの寺も少ない理由が
この本に書いてありました。
一箇所に定めたら、
皆が救われるはずの教えが
広まらないから。
仏教はエリートだけのものではない。
全ての人が救われるように教えを広めるのが、
生涯を通しての法然の仕事だったから。
弟子が死にゆく法然上人に
「寺がなく寂しい」と伝えたところ、
法然上人はこう言いました。
「念仏の声あるところ、
貴賎をとわず、
我が遺跡である。」
法然
左方郁子 著より
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親鸞上人はあれほど有名で、
本も沢山書かれているのに。
「南無阿弥陀」と念仏に省略して
学のない人も遊女も悪人も皆救われると
とき始めたのは法然上人なのに。
言ってみれば、
プロダクトを生み出したのは法然上人、
ブレーンで広めたのが親鸞上人なのでは?
みんなもっと法然上人に敬意を
払おうよ!と思いました。
仏教関係の方、
私の浅い知識でこんな事を申し上げて
大変失礼しました。
もしご意見やお叱りがあったら
是非コメントください。
よろしくお願い申し上げます。