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全身を張り巡らせている血管。
死因の4分の1は血管が原因となって引き起こされ、血管を弱らせないために行うべきことが書かれています。
例え方がイメージしやすく説明もとても分かりやすいです。
これを読めば、今までは、例えば『血管が詰まる→脳梗塞』『高血圧→動脈硬化』など『原因→結果』でしか分からなかったものが、そうなるまでの機序がとてもよく理解できると思います。
機序がわかってくれば、ではどうしたらよいか、ということまで考えるきっかけづくりになるのではないでしょうか。
人は分からないものに対しては、きちんと取り組めないような気がするのです。
食べ物、運動が大切、ということはわかっているけれど、何がどう作用するのか、そこが理解できたところで初めてその行うべき行動に対して合点がいき、動機づけになると思います。
ただ、研究者によっては、〇〇は効果がある、とされても一方では〇〇は効果がないことが分かった、という相反する結果が示されていることもあるので、偏った食べ方、運動はよろしくなく、やはり何事もほどほどに万遍なく、というのが良さそうな気がしました。
でも自分にとってはこの種の本を何冊か読んできて、頼りになる1冊になりそうだと感じました。