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アーキテクチャをデザインするにあたって、パフォーマンスや柔軟性など多数の観点から考えなければならないことをひたすら体系的にまとめた本でした。
パフォーマンスや組織など多数の観点について、図示の方法、チェックリスト、主な落とし穴などがまとまっているので、じっくり1回読んで終わり、ではなくどんな本かさらっと目を通した後は、気になったときに辞書的に使うのが良いかと思いました。
実は、例えばある処理を実現する場合には A と B の間にキューを挟むといい、というようなアーキテクチャデザインについて学ぶことを想定して買ったので、失敗したと思いましたが、読んでいくうちにすごい本を見つけたと思うようになりました。
私は、規模は非常に小さいですが、仕事で0からのシステム設計を主導する際に、手探りで行き当たりばったりになりながらも、回数を重ねるうちになんとなく自分なりの型を見つけて、型をブラッシュアップしつつシステム設計を進めていました。
自分なりの型が見え始めた段階でこの本が読めていたら、効率的に自分なりの型がブラッシュアップできたなと思います。
初めてシステム設計をする段階だと書いてあることが抽象的でピンと来ず、読むのも辛いぐらいだと思いますが、自分なりの型が見え始めた段階以降でこの本を読むと学べる部分が多いと思います。