紙の本
あやしい美しさにご用心
2006/11/20 01:19
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投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラーという訳ではないけれど、何だか本当になりそうな怖さを感じます。怪談話か。
著者は女性なので、女性の怨念や悲哀が中心。「あったら怖いけれど、ありそうだなぁ」と感じさせるので、切なく怖い。そして美しい。
美しい女性の登場人物が多いですね。やっぱり怪談には美しい女。
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投稿者:ボルゾイ - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉遣いから世界に引き込まれます。最後の一文の後の余韻が最高です。
紙の本
時代小説であり、怪奇小説でもある短編9編
2020/12/06 11:20
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代小説であり、怪奇小説でもある短編が9編収められている。どれもよく出来た話である。怪奇な部分を前面に押し出して来ないのが、却ってじんわりとした怖さがある。この内2編に、ぼんくらシリーズなどで登場したあの政五郎親分が出ている。宮部みゆきの時代小説は、いきなり他の作品の登場人物が出てくるのが楽しい。
紙の本
「たくさんの人間のなかには、人間の皮をかぶった鬼が混じっている」
2018/09/29 19:35
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投稿者:よっち - この投稿者のレビュー一覧を見る
過去に読んだ宮部みゆきさんの時代物「おそろし(三島屋シリーズ)」、「幻色江戸ごよみ」と比べると、最後の結末の落とし方がちょっと浅いかなという印象です。
現代物・時代物を問わず、宮部さんの多くの作品は、最後の落ちが深く、「作者はこういう結末でまとめたか」という印象が多く、また、結末が切なくて読後数日間その作品のことが頭から離れないなんてことも私はよくあるのですが、本作品は宮部ファンからすると、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。
でも、宮部節は健在で、いつも宮部さんの作品には、必ず印象に残る一文があります。レビュータイトルもその一つです。思わずうなずいてしまう一文を見つけるのも宮部作品を読む楽しみです。
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やっぱり宮部氏の江戸モノはいい!義理人情とかが本当にマッチするんですよね〜江戸の町って。本当にキツネは人をバカすのかもしれないなぁ〜なんて思っちゃったりもしちゃいます。宮部氏の江戸モノの魅力は、現代の日本人に失われてきている感情の欠片に触れ、揺動かすところにあるのでしょうね〜。私は長屋育ちなので、宮部氏の江戸モノを読むと懐かしい気持ちになります。(って江戸時代生まれじゃあないよ〜ん)。これからも益々のご活躍を心より応援させていただきま〜す!
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短編集なので、会社でちまちま読むのにちょうどいいかと思ってたら、とんでもない!いつもすごーく気になる所でSTOPするので、続きが気になって仕事がはかどらない事この上なしって感じでした。故にさっさと家で一気読みですよ。
どの話も、さらっと読めばなんて事無いのですが、リアルに映像を浮かべるとなんか怖い、自分がそこの登場人物の一人だったら、なんて思った日には一瞬すごく怖い。ぞっと背中を駆け上がる鳥肌みたいな感覚が、絶対入っているのです。どの話にも!3日後くらいに思い出して怖くなるってのが、正しい感覚でしょうか。まあ、ほんのちょっとの怖さなんだけど、これぐらいがリアルで、ありそうな所が尚怖いって感じ。さすがの宮部様です。
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2003/4/30〜よみはじめました。
大好きなお江戸物シリーズ♪
読むのが楽しみo(^-^)o ワクワク
〜2003/5/3読み終わりました。
あまりにも面白くてあっと言う間に読み終わっちゃったよぉぉん。
(まあ本もさほど厚くなかったんだけどね(^▽^;))
これはね、怪談チックなんだがそうじゃない『摩訶不思議話集』といったカンジ。
でも、宮部調なのでなんだかじ〜んと心に響くのでございました。(u_u、)
それにしても、色々な人を語り手に持って来て、本当にうまいなぁぁ。
うますぎて、あんた自惚れてるでしょ!って文句のヒトツもいいたいが
その手法にまんまとハマル自分がいたりする。(笑)
ますます大好きな作家です。(^ー^* )フフ♪
それにしても、丁度大江戸温泉物語に出かけた後だったので
『江戸気分』が残っててイイカンジでした。
ワタシの中も江戸ブーム到来か??
(今年は幕府誕生後400年だったっけかね?)
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■説明
時代物の短編。
中にはあやかしがたくさん
■感想
女の首が一番好きだったかな。
子供の頃に読んだ怪談のようで。不思議な余韻がのこります。
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久しぶりに讀む、宮部みゆき。
「龍は眠る」や「レベル7」で一氣に宮部ワールドに引込まれてしまつたが、「本所深川ふしぎ草子」などの人情味のある時代物ミステリーも獨特の雰圍氣を釀し出してゐる。
この作品も時代物だが、ミステリーと云ふよりは怪奇小説と云つた方がよい。
9篇の短篇集で、いずれもよい味がでているが、私の一番好きなのは「時雨鬼」。
男を信じたいのに信じ切れない、女のやるせなさが傳はつてくる佳作である。
2003年5月23日讀了
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2003/05/18宮部みゆきの本では、江戸ものは好きだったのだが、さすがに、ネタ切れとでも言うかインパクトに欠ける短編集になったもんだと思う。どの作品も肝心の「あやし」が、どこかで聞いたようなものばかりで、語りの巧みさでカバーはしてるのだろうが、カタルシスに欠けることこの上ない。あえて一本挙げるなら「時雨鬼」。ここには少なくとも、突き放して断ち切る矜持のようなものがあるからである。
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この本は、ちょっとだけ印象が薄いです。
月夜の晩の江戸にまつわる恐い怪談の数々を描いた江戸ふしぎ噺となっています。
タイトルの通り、全体的にあやしげな雰囲気の内容でした。
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ちょっとホラー系の短編集。
「影牢」という短編がマジで怖かった…。だって現代でもありそうな事件を書いていたから。一人の男性が語り部として話してるのが怖さをさらに倍増してます。
一番好きなのは「女の首」って言う短編。八百万の神の存在を信じたくなります。
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初めて読んだかも時代モノ。敬遠していたわけじゃないけど。目に見えないあやかしや人の心に潜む闇などをテーマに短編で。個人的にお気に入りは「影牢」と「安達家の鬼」
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微妙に怖い。ミステリーというよりは、ホラーに近い感じの本でした・・。謎、とかあんまりなかったし。ちょっと残念。
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江戸の奇談小説集。どの作品も、人間の醜い部分が「あやし」となって出ています。「影牢」はほんと怖かったです。