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■基本的には良書なんだけど,
所々,ツッコミを入れたい衝動に駆られてしまう。
『第三章 揉めてからの「議論力」』のあたりは特に。
■本書を読めば,TV等で繰り広げられている
意味のない議論をフィルタリングできるかもしれない。
■論理的な話や文章はすべてを理解しなくてもいい。
なぜなら,論理的な展開とは,たった一つの
メッセージを,理由・説明・例示・引用・比喩・対比
などのさまざまの手段を使って伝達しようとする
試みだからである。
一つの表現で分からなくなっても,論理的な話や文章では,
同じメッセージは後で違う形で必ず繰り返される。
だから,自分が十分理解できる部分が出てくるまで
待っていれば,全体を理解することができるのである。
(p68)
→逆に言えば,たった一つのメッセージを理解できれば,
理由・説明・例示…etc.などは読まなくてもよい。
これは,文書を大量に読み込むときにも使えるコツ
である。
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読むのに体力を使うが、しっかり読んだら鍛えられる内容。論文試験問題を題材にしているので、この手の試験を受ける人にはいいかもしれない。
しかし、本書の構成については、不親切な印象を持った。まえがきで構成の説明をすべきだった。
また、新書という体裁を取るには内容がヘビーである一方、記述を安易にしている割には、具体例が難しい。さらには、トレーニングという程、内容が徹底しているかというと、そうではない。なんかチグハグな印象を強く受けてしまった。以上の点が、残念。
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山崎正和や安富歩などの例文が難しくて、トレーニング前にくじけそうになりました(笑)。
でも、かなり掘り下げて解説されているので、評論文を読み解く力がつきそうです。
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基本的には役に立つと思うけど、本書を必要とする自分のような呑み込み悪い人間には、すぐにはその内容を実践できないと思う。あと、例題の文章問題が長くて難しすぎた。
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議論では正解を求めるのではなく、主張が妥当かどうかを検討する。
利き手のレベルに合わせて根拠を設定する。
問題の意義は、この問題を解いたら、どれだけのメリットがあるのか、この問題を放置したら、どのくらいデメリットがあるのか、を考える。
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隙間時間に手軽に読みやすい本とは言いがたいが、書いてあることはまっとうで、面白い、深い。
以下メモ
議論をするためには、主張を通さないとイケナイ、通すことで、議論から双方が学ぶことがある。その為にも主張は曲げてはいけないし、そして自分の矛盾に気付いたら維持を張らずに負けを認めること。そのことで、賢くなれる。と書いてあった。ちょっと意識しよう。
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帯には「自己主張したい…でも嫌われたくない人へ」とあったが,実際のところは単に反論を論理的に組み立てる方法を説いていて,これらを実現出来たとしても嫌われないで済むとは限らないように思った(恐らくそれで嫌いになるような人はそもそも相手にするべきでない,ということなのだろうけれど).
後半から急にかなり抽象的な問題を扱っていくが,これらはどちらかと言うと,何かに対して反論するというよりは寧ろ,問題を整理することで自分なりの立場を見出すことを主眼に置いている.
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この著者いいなあ。ほかにも著作があるみたいだから読んで見よう。
本書の内容は、これまでに読んだものとほとんど重なっている。違うのは具体例のみ。
だからこそ、面白い。著者がこれまで述べていたことがいかに普遍的で、まっとうな思考であるかがよくわかる。名著、と言っていいんじゃないかな。
ただ、帯は最悪。なんじゃこの惹句。帯作ったやつ、ぜったいまともに本書読んでないだろ。
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国語の授業はこういったことを学ぶのだろうか。
難しいことをシンプルに表現して構造・主張をわかりやすくする。
対立はなにか。
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議論では、正解を求めるのではなく、主張が妥当かどうか検討する
マラリアで死亡を阻止するため、蚊帳を寄付、現地生産の蚊帳が減る
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タイトルのままというよりは、テストの小論文対策といったところでしょうか。これはこれでよし。入門編ととらえました。
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ちゃんと読めば力になりそうな本だったが、残念ながら時間がとれず中途半端に。
でも短いなかでも「たしかに!」と思うことや、根拠の無い説得の怖さ(嘘の数字とか見抜けないよな~)がわかった。
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相対主義「人それぞれでいい」という考え方が議論を不可能にしてしまうことに気付かされた。ディベートが苦手な日本人はますます議論が苦手になる要因になりそうだ。市民団体の主張を例に引いた背理法は、その仕組みを知っていないと反論ができない。クレーマーの対処はこの辺りが肝になるだろう。後半は演習問題(大学等入試問題がベース)に対し、P君、Q君の掛け合いで理解を深めようとする著者の努力がうかがえる。しかし、多くの事例を体験しないと、反論できるようにはならないだろう。再読で理解を深める必要を感じた。
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これは受験小論文の問題がいくつか取り上げられていて受験小論文の本だと思うが、この本のタイトルはそうは思わせないし、Amazonの「内容紹介」や「内容」の項にもそのことが書かれていない。受験小論文が取り上げるような分野に関心のある人は読めるだろうが、例えば普通のビジネスマンにはこの内容に興味が持てない人がかなりいるだろう。論理や議論に関係する本には対象読者のはっきりしないものが時々あるが、はっきりさせるべきではないか。不適切な購入者がある程度いるだろう。
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すこし積読の状態が長かったが、読んでみたらけっこう楽しめた。
さまざまな二項対立を解消する章と、リーディングについての解説の章がよかったと感じたのだが、そうなると「議論トレーニング」というよりも、何か別のタイトルの方がしっくりくるような気もしないでもない。ひと通り読んで楽しめたので他の著書も読んでみる気になった。