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2015/06/16 11:15

投稿元:ブクログ

戦後チャーチルはムッソリーニについて、巧妙な外交手段によって両陣営を手玉に取り、イタリアの中立を守っていれば「終戦時にもっとも賢い政治家」として評価されただろうと語っている。戦わないという決断によって、もっと言えば「ごく普通の用心」によって、自国に最大の利益をもたらせたのだと。そのチャーチルは戦闘継続を叫びつづけて後世に残る大政治家となったが、本書を読んでとりわけ心に残るのは、その彼と閣内で対立した外相ハリファックスの方だ。愛国の志は同じなのに、一方の熱情と感情から離れ、冷静に理屈と筋道から是非を論じた。

「疑問の余地のないほど甚大となりそうな犠牲を払ってまで戦うことが、必ずしもイギリスの唯一の選択肢であるとはかれの理性が思わせなかった」
後に、チェンバレンに並ぶ宥和派とか、敗北主義者などとレッテルを貼られ、愚かさの見本と片づけられたらたまらないだろう。国際紛争に際し武力による解決を志向しないことを選択したこの国の政治家にとって、どちらのアプローチを参考にすべきか考えてみる価値はある。

上巻ではこの他にもさまざまな視点を提供している。
・戦後新秩序や新たな国際ルールの確立が戦争をもたらすことがある。
・イギリスは一時期、ドイツだけでなく日本にも宥和方針を示したことがある。
・1941年6月に初めてドイツ軍がロシアに侵入、ないし東欧攻略に向かったわけではない。
・ヒトラーに早期の行動を迫ったのは、再軍備計画による容赦のない財政支出となった経済的側面。
・相当量の食料や原材料を輸入していたソ連への依存度が高まり過ぎることをヒトラーは懸念していた。

・ヒトラーは最後までイタリア、スペイン、フランスという地中海の三大国の間で調和を図ることに失敗した。
・日本と同様、イタリアの権力エリートたちもドイツの驚異的な勝利によってその戦略を急速に変更した。
・ヒトラーにとっては、そのままムッソリーニが中立を守ってくれていた方が良かった。
・ロシアの冬を甘く見ていたのは、ドイツだけでなくソ連も同様だった。

2016/09/18 13:43

投稿元:ブクログ

第二次大戦の趨勢と戦後の支配と構造を決めた、米英ソ、日独伊の首脳たちが下した決断に至る道程を詳説。英国の権威が、錯綜する動向と相関性を究明する大著。口絵・地図・解説=「『決断』の環境を探る」収録。

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