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紙の本
淵透世の生き写しの女性、野菊。彼女の存在が意味するものは・・・
2017/05/22 11:35
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投稿者:コスモス - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画『累』第四巻。
『サロメ』の講演を終え、女性として、女優として新たな段階に進んだ累。
第四巻から新しく登場する、淵透世の生き写しともいえる女性、野菊。
二人が出会うことで、物語は不穏な空気をまとったまま、予想外の方向へ動き出す。
淵透世や羽生田の秘密も徐々に明らかになっていく注目の第四巻。
以下少しネタバレになります。
『サロメ』の講演を終え、累は決意を新たにします。 「私はサロメのようにはならない。サロメのように破滅になど向かわず、すべてを手に入れてみせる」 今回の題目『サロメ』は、彼女が決意を新たにしたことを、効果的に表現しているでしょう。また、淵透世の姿を累に重ねている羽生田の姿にもリンクしていると思います。
累が『サロメ』の公園を終えたころ、戸籍を持たない女性が父親を殺し、家を出ていきます。その姿は淵透世によく似ています。実は、彼女は累の母親に顔を奪われた本来の「淵透世」の娘、野菊。そして、累の腹違いの妹でもおあります。
また、この巻になって初めて、累の母親が誘(いざな)という名前を持つこと、累と同様に醜い姿をしていたこと、羽生田が彼女に対して特別な感情を抱いていることが明確に言及されます。
野菊は母親と同様に、圧倒的な「美しさ」を持っていますが、演技については才能が有りません。そんな彼女に、父親は執拗なまでに「淵透世」になることを求めています。累が「醜さゆえに苦しんだ女性」なら、野菊は「美しさゆえに苦しんだ女性」と言えます。野菊は、自分と母親を苦しめた累に復讐を誓います。
第四巻の最後の方で、野菊は「二ナ」の姿をした累と出会い、お互いの正体を知らないまま友人になります。お互いの正体を知った時、二人は友人になれるのでしょうか、それとも・・・。
電子書籍
サロメ
2019/05/25 00:55
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投稿者:雫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
サロメの話が面白くて切ない。演劇の設定と累がダブるっていう描き方が斬新でとてもいい。
新キャラ野菊もいい感じ。
電子書籍
累(4)
2017/11/03 00:50
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「サロメ」開幕巻ですね。
オスカー・ワイルド原作の古典劇のひとつで、このジャンルの漫画にも
今まで何度も登場してきたインパクトのある作品です。
「累」で思うのは、別のシーンで対峙している問題/人物を
演目や役柄を通じて対峙させるスタイルが面白い。
最初は対かさねのみでしたが、人物が増えるに伴ってそのシステムが複雑化しています。
例えばサロメの場合、母の再婚者である王から色欲の目でみられる乙女。
これは野菊の置かれた境遇そのものといえます。
そう思うと野菊が見るにはあまりにも酷な舞台でしたね…。
電子書籍
演技の凄さがわかりにくい
2017/06/02 12:56
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
累の演技の凄さというのがイマイチ伝わりにくい。
単に周囲からの賞賛だけで・・・
まあ本筋はそこじゃないのでいいんだけどさ。
電子書籍
感想
2017/06/30 01:34
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投稿者:もも - この投稿者のレビュー一覧を見る
ああ、運命の歯車が狂い出す…
でも野菊と顔を入れ替えたら本当にお母さんの思い通りというか。
本当にスケヨになれるというか。、
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