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22世紀初頭、木星の衛星エウロパで小さな生物の死骸が発見された。
エウロパの分厚い氷殻の下にある液体の海で、独自の生命が進化していたのだ。
だが、友好的なファーストコンタクト(地球外生命との初遭遇)を期待しつつ探査を始めた女性エンジニアのボニーたちは、未知の生物に襲撃される。
さらには、発見の扱いをめぐり地球上や探査チーム内で深刻な対立が発生。
次々と襲いかかる危機に、ボニーたちは敢然と立ち向かう!
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久しぶりのSF
エウロパでいきなり生命体の攻撃を受けまくるヒロイン。展開が早くてビックリ。途中は多少ダレるけど、かなり一気に読める。
新鮮なのがファーストコンタクトを果たす生命体の進化形態だ。なるほど、そうした逆進化って発想はこれまでなかったな。脳はそうして使われるのか。なかなかファンタスティックなストーリーだ。
劇的に面白いってわけじゃないけど、満足した物語だな。
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#日本SF読者クラブ 3年くらい前に読んだ。表紙のお姉さんを見て買ってしまう。ファーストコンタクトものだが、知的生命体といっても、イルカと比べてどうだろう?そこそこ面白いのだが、主人公の行動に反捕鯨運動と同様の匂いがする。
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面白かった。しょっぱなからエウロパの生物サンフィッシュに追撃されるボニーのシーンは手に汗握る。ボニーが止むに止まれずアマースーツの人工AIに死亡したラムの人格を禁を破って移植。このAIが言う事をきかずヤキモキさせる。サンフィッシュも知性があるのかないのか?どっちやねん!知性が無いなら虐殺しまくっちゃえと上層部は息巻く中、知的生命体であることを信じボニーは、なんとか争いをさけるべく自らも傷つきながら奔走する。なかなか濃いSFエンターテイメントを堪能しました。
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思っていたのとは、だいぶ違うお話だった。
はじめて地球外生物と遭遇し、その生態やら、意志疎通の方法やらを探る話かと思ったのだが、たしかにそう言う描写はあるものの、本書の大半はエウロパの資源をめぐる国家間の政治的な対立や、人間同士の確執に割かれている。
資源と言っても、氷でしょ? 別の場所から採取すればいいのでは?
また、生物とのコミュニケーションは、もっぱらAIまかせ。このAIが人類とは起源の異なる他の惑星の生物の言語を、さして苦労している様子もなく、いつの間にか覚えてしまう。この生物、過去には文明があったかも知れないが、いまは犬程度の知能しかないと言うから、こんなAIがあるなら、人間は地球の犬猫やイルカなどとすでにコミュニケーション出来るようになっているのだろう?
言うことを聞かないAIとか、自律型のスーツとかのアイデアは面白いと思った。