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ああ、やっぱりホロリとさせられました。おじいちゃんのうどん、私も食べたい。おばあちゃんがかわいくて好き。上巻より下巻のほうが良かった。
ここ最近の重松清は、「死」をテーマにしたものが本当に多い。残された人の気持ち、間接的に関わる人の気持ち、こういった思いが届くといいのだけど。
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美味しいうどんを、希望のうどんを暖かい思いのこもったうどんを美味しくいただいた気がします。周りで、天寿を全うした方も、事故で急逝された方も、病気で去った子供も、数か月しか生きられなかった赤ちゃんもいました。いつか私も行くところ……
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内容紹介
商売より味。頑固な祖父は、新しい料理屋に団体客を取られても黙々とうどんを打ちつづける。そんな折、五十年前の大水害の翌日、路上で素うどんをふるまった若い職人がいたという投書が新聞に載った。淑子はその「希望の味」を知りたいと願う。出会いと別れに寄り添うあたたかい味が沁み込む極上の物語。
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主人公のよっちゃんとその両親と祖父母の家族がそれぞれいいキャラクターでほのぼのとした感じを醸し出しながらも祖父母のひと言二言が実に良く、そうそうと納得させられること多し。
重松ファンとしては期待を裏切らない話に大満足。
しかしまあいつもながらこういう人間模様を描いたら凄いと感心しきりです。
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人生は出会いと別れの繰り返し。
歳を重ねれば重ねるほど別れが多くなる。
寡黙なおじいさんとおしゃべりで陽気なおばあさんと美味しいうどんに癒やされる作品でした。
号泣はなかったが町医者の榎本先生夫妻の絆にホロリ。
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温かいおうどんをかきこんで、よく噛んで、おだし啜って、ふーってため息つく感じ。
そんな、素朴な素敵さのある本でした。
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向かいに葬儀場ができてしまったうどん屋さんのお話。
全体的にあたたかなお話で、やっぱり重松清作品は良いなぁと思える。
職人ってかっこいいなぁと思えるね。
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連作短編集だが時系列に話が進み、ひとつの長編ともいけるかもしれない。
どの話もテーマは「死」である。自分の死ではなく、他人の死をどう感じ、どう考えるのかという内容だ。通りいっぺんの話ではなく、とても重くて深い内容だが、それでも読者を疲れさせないのが筆力だろうか。最終話のアメイジング・グレースは秀逸。
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亡きボタン満載の重松作品。
電車で読むのはご注意。
こういう話に、涙してしまう、
いつまでもそんなおじさんでいたいな。
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読了。やはり合わなかった。
というより、作りが少々乱暴だと思う。
端々に強引さを感じた。
このうどん店は予約が殆ど入らない店だったはずだが・・・
なんだか細かいところに気が行ってしまい、全体の良さが薄れてしまった気がする。
「とんび」はよかったのになぁ。
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女子中学生が主人公。いろいろ人生に大切な事が書かれていて、さすが重松さん!是非子供にも読んでもらいたいと思うが、大人目線からの感想だろうか、中学生くらいの人はどう思うか興味深い。
催事場前の「峠うどん」をやっている祖父母のお店を手伝う中学生が主人公。死の話を暗くなりすぎず、女学生の目から立ち合い、話が進む。
じいさんのいぶし銀さは、そもそもいぶし銀じいさんがいなくなった今良さがわかるのかと心配になるが、私世代としては「人に大切な何か」が沢山つまった物語。
言葉に出さない言葉。裏の意味を読み取って気遣う心も良いな。人が人を思う心を感じる。
この著者の作品の中では一番好きかも。
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峠うどん物語のテーマである【近くも遠い人の死】と【お葬式】。
まだ中学生であるよっちゃんはおじいちゃんの職人魂がたっぷり籠ったうどんをなんともいえない(感情が見えない?)表情で食べ、帰っていくお客さんが理解できなかった。
おじいちゃんのうどんがどんなにこだわりの強いうどんかを知っているよっちゃんとしては、お客さんに味わって食べてほしかったのだろう。
しかし、みな事情があってこのうどん屋に寄っているのだから仕方がない。
そんな中。
下巻第5章で、ついによっちゃんにもお客さんとしておじいちゃんのうどんを食べる日がやってくるのだ。
こうして知ったかぶりのよっちゃんにもかぶりなんかではなく、本当に知った上での発言ができるようになるのだろう。この体験をもって、よっちゃんのお客さんを迎える気持ちが変わったはずだ。
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葬儀場前の小さなうどん屋さんの物語。
直接ではなく間接的に人の死に触れながら、成長していく物語だとは思うが……、どこかそこまで入り込めない。
主人公が中学生にしては、ちょっと幼すぎる気もするし、葬儀帰りの人にそこまで思えるかって気もするし……。
少し無理に感動的に持ってている気がしてしまった。
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葬儀場の目の前にある「うどん屋」が舞台。様々な人が「葬式」を通じて「人が死ぬとは何なのか?」向き合っていく。「死」というテーマを取扱いながらも、登場人物それぞれのキャラクターに明るさがあり、最後まで楽しく読めました。
美味しいうどんが食べたいです。
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ますます冴える重松節。
下巻は、別れ、死、が大きなテーマになっているが、けっして重苦しくはなく、しっとりとした、それでいてさわやかな読後感。
作者曰く、モデルにしたうどん屋がどこかにあるらしいが、温かいうどんが食べたくなった。