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まさしく、考えていること、をまとめた本だった。
大体はインタビューとかで漏れ見える小林さんのままだったし、そういう意味で「小林賢太郎である」という理念を突き通してるんだろうなぁ、と言う。
それよりは、なんで今こう小林賢太郎関連書籍がでたり、TVの可能性を模索したり、なによりラーメンズとしての新作が凍結されているのか、などを色々考えてしまう。芸人、と言うレッテルが一番色濃い「ラーメンズ」という乃は避けたいのかなぁ。
40台ラーメンズがどういう表現するのか、というのは知りたいけどなぁ。
「前提知識を必要としなくても楽しめる」というのはこだわりとして語っているけど、「連作としての面白さ」っていうのを追及した作品があってもいいかなぁ。とも思う。
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情報を制限して、観客のパーソナルに入り込む
cf.コンビニの設定のコントでは、なんの印もついていないただのエプロンを使う
つくる順番は「しくみ」「オチ」「素組み」「装飾」
まずは構造のアイデアから=しくみ
そしてその「しくみ」の力が一番発揮できるオチを考える
その「しくみ」でこそ成り立つ展開をいくつか考えて、理想の順番に並べ、隙間に必要な要素を与えていき、いったん最初から最後までつながったものにする=素組み
笑いの要素を思いつく限りねじ込んで、楽しくデコレーションしていく。ここで一気に笑いの量を稼ぐ
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自己啓発本にもビジネス本にもならない、「もし小林さんがTwitterをやったらこんなつぶやきになるんじゃないかな」と思った一冊。
私はやっぱりこの人の、くそ真面目で、ある意味面白みに欠けるところがとても好きだ。
人の在り方として不器用というか、その不器用なところを曲げられないんだろうなーと。
ブレないのでなく、ブレたくない意地っ張りをここまで貫けるのは、かっこいいのとは違うけど、凄いなあと思う。
まあ個人的には、ここ最近の「自分探し」な作品の流れはちょっと苦手なのですが……ラーメンズでもそうでなくても、もう少し感情移入できないフラットな感じの作品をたくさん観たいな〜、と思ってしまうのでした。
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小林賢太郎さんの行動には全てに理由がある。もしくは、理由を考える習慣を身につけている。ことを知り得た本。漫然と行動をしてしまう自分を戒め反省するためのよいきっかけを与えてくれた。
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とても簡潔に、そして素直に書かれていたように思います。読みやすく、それでいて示唆に富むものでした。
演劇に限らず、人と関わる仕事をしている方、何かを表現する仕事をしている方は、読んでみて損しないと思います。
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タイトルの通り、著者の考えが数行から長くても二頁で項目ごとに語られている。文字という形だが、本人の声が思い浮かぶ。鎖の様につながっていく項目も、小林賢太郎らしい。彼が演じる誠実そうでいて得体の知れない人物の笑顔の様に、この本も「本当に大事なことは自分で見つけだせ」と隙間から言われている気がしてしまう。
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ビジネス書として通用しそうな内容だった。
とりたてて新しいことが書いてあるわけではなかったけど、与えられた締め切りまで何度でも作品の更新をしていく、というのが一番共感できた部分。
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2014.09.26
ラーメンズはネットで数年前に知りました。
コント(?)が面白かったのを覚えています。
特別、好きだったというわけではないのですが、今回この本をブクログで見つけ、「そういえば前にラーメンズを見た事あったなあ」と思い出し、本屋で探して購入しました。
現在3分の2ほど読み終わりました。
読む人に、とても優しい仕様になっています。
私は読書は好きなのですが、あまり集中力がなくて読むスピードが遅いのです……しかしこの本は一つ一つのテーマが1~2ページと短いのでとても読みやすかったです。
読み手の事を考えてらっしゃるのかな、と好感を持ちました。
2014.09.27
読了。
「学生が自ら考えるための材料になることができれば、僕は教壇に立った意味があると思えるのです」という一文に、スゴイなあと素直に思えました。
ただ、若い頃は貯金せずに自分の教育にお金をつぎこむってのはちょっと共感できませんでした。
あとで充分に元はとれると本には書いてありましたが、私は貯金しながら使えるお金で自分に投資したいと思いました。
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小林賢太郎さんの作品が大好きで、ほとんど崇拝しています。タイトルからして、小林さんの手の内を伺い知るというか、舞台裏を覗けるようなものなのだろうという想像はしていました。私にとって小林さんの作品に触れることは、「面白くて、美しくて、不思議である」ものを味わうため夢の国へ行くようなものです。大好きな小林さんの考えていることを少しでも知りたい反面、夢の国の舞台裏を覗くなど自ら魔法を解いてくれと言うようなものだ、読まない方が良いという葛藤もありました。結局好奇心が勝ち、この本を紐解きました。
結論から言えば、読まなければ良かった。この思いでいっぱいです。小林さんの表現者としてのこだわり、美学、哲学が詰まっていることは確かです。同じく舞台で表現することを生業にしていきたい方、そうでなくてもなにかをつくるということをしている方には、心得として胸に刻みたくなる言葉もあることでしょう。でも、何でもないただの観客でいたかった私が読むべき本ではありませんでした。小林さんは「つくること」に人生のすべてを注ぐためにこんなにまで心をくだいているのか!などという感動はそこにはありませんでした。小林さんの美意識の高さゆえであることは承知のつもりですが、正直言って鼻持ちならない記述も、理想にそわない他者への批判も含まれています。ただ、こういう内容なのであるだろうことは薄々分かっていたはずで、読むことを選んでしまったのは私の失敗です。
本の内容が良くないというより、読まなければ良かったと予想をはるかに超えて後悔してしまったことから、☆1つ。
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通勤の往復であっさり読破。
演劇やコントに関わりなくても心がけたいと思うことがあった。
チケットとれるものなら行きたいな、舞台。
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自分の中にルールを設けて、それを行う。
ある種の「こだわり」とか、それに類するものだと思うのですが、コレの有無で、集中したいところに集中できるという特権を得ることができます。(もちろん、ルールがある事で集中しなくて済むということも。)
小林賢太郎さんは、そんなルールをたくさん持っているから、面白い作品作りができるのかな、なんて考えてしまいます。
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タイトルの通りの本だ。
私自身舞台に興味があるからこそ、この本は興味深いし面白かったと思えたが、もし舞台や小林賢太郎に興味が無かったらそうは思わなかったかもな…と。
でもラーメンズや小林賢太郎が好きな人、舞台に興味がある人にはきっと何らかのことを得れる本ではないかと思う。
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先日行った「小林賢太郎がコントや演劇のためにつくった美術 展」で購入しました。
出会うべきタイミングで出会った本だなと。夢中で読んでたら目に光を取り戻せた気がしました。表現者の端くれとして、私にもまだやりたいことがある!
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ラーメンズ小林さんによる、表現者・芸術家としての極意や心構え、自分はどんな風に考えて表現者として取り組んでいるかということについて書かれた、随筆のような本。
本屋さんでさらっと見てすぐにレジに向かったのだけど、読んでみたら付箋を貼りたいページが多すぎて途中で諦めました(笑)
私は表現を生業としてるわけではないけれど、普通に生きてる中でも参考になる言葉がたくさんあった。
例を挙げるとすれば“何かを人にわかりやすく説明すること”だってある種の表現力を要するわけで、実際そういうことが上手く出来てる人ってそんなに多くないように思う。
ラーメンズのライブを生で観たのは一度きりだけど、映像ではけっこう観てて、「個性的だけど奇を衒ってるわけではなくて、基本がしっかりしていて、緻密に構築されたコント」という印象が私は強かったけれど、この本を読んで腑に落ちた心地。
きちんとした理念や基盤の上に面白いアイディアや装飾があるんだな、と。
人と少し違ったことをする人って変人扱いされがちだけど、そういう人のことをよく見るとすごく真面目に基本的なことに取り組んでることが多い気がするし、他人とは違う部分を自覚して自分の武器として昇華出来るように努力してる人が多いと思う。
舞台はテレビよりも劣っていて、テレビは映画よりも劣っている、みたいな訳のわからないイメージが蔓延してるけれど、表現する場に優劣なんて存在しないっていうの、確かにそうだと思わされたのでした。
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ラーメンズがすごく面白くて
そして小林賢太郎がめちゃくちゃ好きになって
その反動で一時期少し苦手になって
そして一周して、本当にすごい人だと思って
ようやく手に取れた本。
これも、自分に相応しい時期に読めた本だと思う。
小林賢太郎はまさに、
名前のない職業を持っている人だ。
小林賢太郎にしかつくれないものを、つくっている。
一番強いよ。