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評価内訳
2014/12/26 19:35
投稿元:
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人生は旅。 人生は誰でも渡る橋。 私は自分の死にさえも愛を感じる。 旅路の先で・・・人間の「根源」に迫る。 歌人、道浦母都子が綴る長編小説。 歌人、遙子は不安に苛まれていた。 思い返せば波乱の人生だった。 大学時代の学生運動での逮捕。短歌の道を志すが、夫との不和で離婚。 ヒロシマの地で出会った人々。歌人として目の当りにしたチェルノブイリ。 偶然再会した ―― 自分は気付かずにいたが、恐らくは愛していたであろう ―― 男性から「被曝二世」で甲状腺ガンの末期だと告白される。 「あなたを愛してもいいのかしら」 そして、東日本大震災と福島の原発事故。やがて遙子は“彼”と同じ甲状腺ガンに。 これは運命なのか――、それとも……。 貴方に、届けたい「歌」がある。ヒロシマ、チェルノブイリ、そして福島。 「核」の歴史に翻弄された女性歌人が歩んだ道。 生きるとはなにか――。死とはなにか――。 自らの「いのち」を見つめ、遙子は仏教生誕の地インドへと誘われる。 ガンジス、そこで彼女が見たものとは――。
2014/12/29 07:51
歌人・道浦母都子氏の小説。 自伝的小説なのか? 結婚、離婚、そして再会、愛。 現実にはひとつになれないふたりを結びつけるもの、それは被曝による癌。 ひとりは広島。そして、もうひとりはチェルノブイリ、福島で。 ひとりは、癌によってだんだん弱っていく。そしてもうひとりはインドに旅たち生を捜しつづける。 結構動きがある筋書きなのだが、文章は一環して淡々としている。ふたりの生の流れを書き留めているが、小説としての結論はない。