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テミスの剣

テミスの剣 みんなのレビュー

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みんなのレビュー53件

みんなの評価4.0

評価内訳

53 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

迫力のある冤罪小説

2015/08/31 09:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

重厚な冤罪物。冤罪が生み出される取り調べのシーンやそれを生み出した刑事の描き方は露骨すぎてやや辟易するが、冤罪が明らかになり、更にそれから二十三年後何が起きたかという、長いスパンで話が展開されていくところが迫力。
主人公の渡瀬は冤罪を生み出した当の刑事でもあり、冤罪の告発人でもある。事件の渦中にあったともいえる彼が事件の真相を知るため捜査をする様子は息づまる展開。犯人は誰、というラストだけでは恐らく物足りなく後味悪く感じただろうところを、その背景に何があったかという点まできっちり描いたのがよかった。冤罪という事件の性質上、決して明るい気分にはなり得ないが、それでもラストにある程度すっきりするものがあるのは大きい。

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2016/04/19 10:24

投稿元:ブクログ

面白かった。
最後まで引き込まれる作品。
主題は、司法制度と冤罪。
マスコミ、被害者遺族、裁判所、刑務所と、多くの関係者を鋭く描きつつ、広がりすぎず、ぎゅっとまとまっている。
時間の経過の残酷さ、問題点など、考えさせられるものがあり、読み応えがある。

2015/01/17 07:26

投稿元:ブクログ

+++
昭和五十九年、台風の夜。埼玉県浦和市で不動産会社経営の夫婦が殺された。浦和署の若手刑事・渡瀬は、ベテラン刑事の鳴海とコンビを組み、楠木青年への苛烈な聴取の結果、犯行の自白を得るが、楠木は、裁判で供述を一転。しかし、死刑が確定し、楠木は獄中で自殺してしまう。事件から五年後の平成元年の冬。管内で発生した窃盗事件をきっかけに、渡瀬は、昭和五十九年の強盗殺人の真犯人が他にいる可能性に気づく。渡瀬は、警察内部の激しい妨害と戦いながら、過去の事件を洗い直していくが…。中山ファンにはおなじみの渡瀬警部が「刑事の鬼」になるまでの前日譚。『どんでん返しの帝王』の異名をとる中山七里が、満を持して「司法制度」と「冤罪」という、大きなテーマに挑む。
+++

渡瀬刑事シリーズの一環ということになるのだろうか。といっても、渡瀬刑事が登場する作品を読んでいないので、あまりピンとは来ないのだが、それでも惹きこまれる内容である。そして、高遠寺静が現役裁判官時代に唯一心を残した案件が主題でもあり、興味深く読んだ。さらには、途中で真犯人がつぶやいたひと言がなかなか回収されないなと思っていたら、それこそが最後の最後にとんでもない隠し玉となって、一連の状況に新たな驚愕をもたらすことになるのである。初めから終わりまで興味が持続し、ページを繰る手が止まらない一冊だった。

2015/03/16 01:24

投稿元:ブクログ

昭和59年、浦和の不動産業者一家強盗殺人。闇へと葬られるはずだった冤罪に、一筋の光を導いたのはひとりの刑事の執念だった…。渡瀬警部が「刑事の鬼」になるまでの前日譚。『別册文藝春秋』連載を書籍化。

冤獄 昭和59年
ラブホテル街の不動産屋の老夫婦強盗殺人。不当な高利貸をしていた。ベテラン刑事の追込みで自白させらる男
被害者の血のついた衣服が決めてとなる。
裁判では無実を訴える。公訴棄却。死刑確定。獄中自殺した。

雪冤 昭和64年
同じ手口の犯行。犯人は腕のいい鍵屋。不動産屋の事件でも犯人だと認めた。冤罪と判明。引退した刑事鳴海が証拠の捏造を認めた。

冤憤
刑事は裁判官に真犯人を告げた。
マスコミに叩かれ。自分以外は降格、辞任。
冤罪遺族に家に行くが、謝罪も認めない。

冤禍 平成24年
真犯人仮出所。直後に府中刑務所近くの公衆便所で刺殺
刑事部長よなった渡瀬。情報を求めるが却下。
鳴海、裁判官二人はすでに死んでいる。事件関係者は自分だけ。
これは、俺の事件だ。

捜査をすると上司、元先輩から「じゃまするな」
本部長注意。全てを無視する。

被害者遺族には真犯人迫水の出所日時を書いた手紙が届いていた。
海外出張、店の準備、農作業中とアリバイがあった
耕運機が異音を発していたことに気づく。凶器は耕運機の刃。耕運機に乗っていたのは妻。真犯人を発見したので減給1ヶ月。
出所日を教えた人物がわからない。

迫水の出所直前に新聞記事を見ていた情報を得る

最初の殺人現場の不動産屋の場所へ。第一発見者の勤めるラブホテルに聞き込みにいくと、発見者が支配人になっていた。記憶もいい。
新聞で得た情報から写真を見せると思い出した。

元女優と夫がスキャンダル。大麻で逮捕。一審で懲役15年、二審で5年。
検事が元女優に刑を軽くする代わりに体をもとめた。
使ったラブホテルが不動産屋の前のラブホテル。発見が出てきた車に乗っていた元女優と男の顔を覚えていた。

迫水はその検事に顔を見られていた。覚悟したが、全く別の男が逮捕され死刑宣告され自殺。
検事は口封じの為に被害者遺族をけしかけていた。

検事を待ちぶせし追い込む。元女優が証言すると告げると認めた。
証拠はない。マスコミに盗聴させていた。

冤罪の死刑を宣告いsた女性裁判官の墓参り。
若いカップルがやってくる。一人は迫水殺害のあと聞き込みにきた刑事。
女は裁判官の孫。
「いい裁判になれ!」
「それまで刑事でいてください。」
一番罪深い自分は警察を辞める訳にはいかない

2015/06/12 11:06

投稿元:ブクログ

冤罪事件を起こした刑事が、年を経て事件の真相に辿り着く話。ちょっと強引な部分もあるが、最後がさわやかに終わってよかった。

2014/12/08 17:21

投稿元:ブクログ

中山ファンにはおなじみの渡瀬警部が若かりし頃の冤罪を扱ったミステリ。このお話に限らず、冤罪を明らかにしようとする警察官は必ず内部から妨害を受けます。間違いを起こさない組織など存在しないのだから、過ちは潔く認めて再発防止に努めればいいと思うのですが、難関大学を卒業したえらい人達は、こんな簡単なこともわからないようです。

2015/07/15 20:30

投稿元:ブクログ

ずっしりとのしかかってくる冤罪の恐ろしさ。
組織の醜さ
権力を手にした時に人間は、どうやって正当な剣を使えるのだろうか。
一気に読んで、もう一そう読み直した。
おすすめです。

2014/11/11 00:55

投稿元:ブクログ

お馴染みの渡瀬って誰やったっけ、とまた己の記憶力の無さを情けなく思う。静おばあちゃんはさすがに覚えてた。

2014/10/24 21:31

投稿元:ブクログ

中山作品といえばデビュー作にして技巧どんでん返しの『さよならドビュッシー』や、続編の『おやすみラフマニノフ』が有名で、さらにこのミスファンなら、さよなら〜と史上初のダブルノミネートの、『連続殺人鬼カエル男』の、タイトルと脱力するようなカバーイラストを覚えている人もいるんじゃないだろうか。

キワモノ好きの習いでまずは連続〜から読み、それからドビュッシーに行って、デビュー作でこんなにネタたくさんだして大丈夫なのかなあ、とか、にしてはかなり、出来上がった感じもするなあ、とかおもったけど、底辺に流れるトンマナは似通ったものを感じていて、まあわかった気にもなってこの人からは遠ざかっていたのは事実。

ところが一転、冤罪と組織という大掛かりなテーマである。ちょっとあわなかった友達が急に、間逆のエリアに転職しちゃってたのを聞いたような気分。
せっかくだしこれもご縁、と、読んでみた。

それだけギャップもあったけど、苦労なく読めた。この作品の主人公は他の中山作品にも出てるみたいだけどその前提が必要ということもなかったし。語り口調も平易であまり専門用語ばかりで理解を読者側に委ねることもなかったからだろう。
強いて言えば長いスパンの話の割にはすこし、主人公の苦悩が、その重たい決意のわりにさらっと書かれすぎていた気もしたけど、そういった細かい部分をすっとばす、最後の加速度は圧巻。
あの部分が伏線か、とか、え、この人が、とか、いっこほぐれたら全部、みごとに倒れてゆく爽快感はなかなかのものだった。

犯人像とその許容のあたりはすこし釈然としない感もあるけれど、まあこうなるしかない、必然の論理といえなくもない。
トータルでみたら、確実に買いだと思う。



最後までわからなかったのは、主人公の名前が明かされなかった理由。苗字はもちろん開示されているが、なぜか下の名前はぼかされていたと思う。なんか意味があるのかどうか、それこそ、全部の作品を登場人物でドットでつなぐ辻村深月みたいに、なんらかの仕掛けがあるのかもしれない。あるいはもう少ししたら島田荘司の異邦の騎士みたいに、サーガ仕立てになっているのか。

48歳の遅咲きの作家なだけに、さまざまな戦略で作品を展開しているらしい。成長著しい、のではなく、地の力がある人だった、ってことなんだろうなあ。

2014/12/23 11:36

投稿元:ブクログ

冤罪がテーマなので、さすがに重く、読み応えがあった。
人間に過ちはつきもの。過ちに気付いた時にどう行動するかが大事なのである。みんなが渡瀬警部や静おばあちゃんのようならいいのに。。。

2016/01/23 18:08

投稿元:ブクログ

冤罪事件モノ。中山作品ではお馴染み、渡瀬警部が「刑事の鬼」になるまでの前日譚。

昭和59年、五年後の平成元年、そして平成24年と約30年の時代を跨ぎ、渡瀬警部の執念の捜査によって冤罪事件が解き明かされる。
胸の痛くなる展開だったが、冤罪事件を自らの手で作ってしまった渡瀬の苦悩、しかし、それからの刑事としての彼の生き様には感銘し、渡瀬なりの贖罪を感じることができたように思う。同時に、人間が人間を裁くという行為の難しさを改めて突き付けられた気がした。
これまで「カエル男~」などで小手川の上司として出てきた渡瀬という人間を補完する意味でも、中山作品シリーズ読者には必読。私はまだ未読だが、「静おばあちゃんにおまかせ」などともリンクしているようで、シリーズ読者には嬉しい演出がちらほらと楽しめるところもいい。
惜しむらくは最後のどんでん返しが私にはあんまりしっくりこなかった。どんでん返しの帝王と呼ばれる作者だから期待はされるかもしれないけれど、何が何でもどんでん返しにしなくても。辻褄は合っているものの、、、という感想しか残らなかった。

2014/12/10 22:59

投稿元:ブクログ

冤罪を巡るミステリ。あの渡瀬刑事と、現役時代の静おばあちゃんがなんと夢の共演です。
被疑者の取調べシーンがとんでもなくえげつなく、酷い。そりゃ冤罪出るわ! と思ってしまいました。でも一昔前ならこんなのは茶飯事だったんですよね。そしてそれを行う刑事の方もそれが正義だと思っていると、余計にその後の事態が救われなくて……。渡瀬の苦悩がいたたまれません。でもだからこそ、素晴らしい刑事に成長できたのか。
そしてそこから派生した新たな事件。本当に、冤罪事件の生むものはあまりに残酷な結末でしかなく。しかし人間が裁く以上、絶対に正しいということはありえないのでしょうか。きっと永遠の課題なのでしょう。

2014/12/16 22:54

投稿元:ブクログ

昭和59年、浦和の不動産業者一家強盗殺人。闇へと葬られるはずだった冤罪に、一筋の光を導いたのはひとりの刑事の執念だった…。渡瀬警部が「刑事の鬼」になるまでの前日譚。

中山七理の作品のたびたび登場する個性的な渡瀬刑事がいかにして「渡瀬刑事」になったかという物語。警察、司法といった国家権力の闇を描きながら冤罪という重いテーマに挑んだ力作。犯罪の量刑や県警本部長のキャリアなどにやや疑問も抱いたが、総じて真摯な描き方だった。
(B)

2015/07/19 14:28

投稿元:ブクログ

★2015年7月19日読了『テミスの剣』中山七里著 評価A+

今年読んだ作品の中で一番の傑作に出会えました。
警察小説の分類に入りますが、中山氏らしいダイナミックな展開とドンデン返し、予想外の展開ととにかく面白い!!の一言に尽きます。

冤罪、加害者家族に比して、置き去りにされている被害者家族の保護と救済の問題、警察、検察などの公権力にはびこる自己組織防衛機能の醜さ、犯罪受刑者の6割が再び刑務所に戻ってしまう現実等々問われるべき問題が小説の中では、青臭い書生論のように語られます。しかし、それが主人公である渡瀬刑事から語られると新鮮に響くから不思議です。

内容はネタバレになりますから、今回は書きません。それ程、面白い作品です。一押しさせていただきます。

2015/01/31 17:35

投稿元:ブクログ

警察の不正な捜査によって起こった冤罪事件。その真実を明らかにしようとする刑事と、阻止する警察組織、そして意外なる真実が隠されていて…とリーダビリティ良く進むミステリー。
序盤の行き過ぎた捜査のやり方にはちょっと引きつつも、その行為こそがなにもかものきっかけだったわけで避けられない描写ではあったかなとも思います。今ではもうない、と信じたいところですが。ただその冤罪をかぶせられた青年そのものも清廉潔白に描いてないのは、ひねくれ者好きな作者さんらしいなあと。
だれだって自分がかわいいわけですが、それはけして他人を傷つけてはいけないのは自明の理。ところが権力とか利益、自尊心が絡んでくると、容赦なく他人を攻撃してしまう側面もあるのだなと。ただ警察や裁判所や、そういった人が人を裁いたりとらえたりするところで、そういうことがあってはならない。テミスの剣という象徴は、まさに胸に常においていかなくてはいけない心構えなはず。鬼と呼ばれる渡瀬警部は、金棒を振り回しているようであろうとも、見えない剣の切っ先を心に向けて、真摯に捜査に向かっているのだろう、と思ったのでした。
どんでん返し、な部分については、なんとなく察しはつきますね。だってこの作者さんなのだから…(けなしてはいませんよ)そして、出番は多くはなかったですが、静おばあちゃんの颯爽さが素敵でした。

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