投稿元:
レビューを見る
「ホームレスをファーマーに!」路上生者やニートなど働く場所を求める人々と人手不足の農業を結びつけ、人と農の両方の再生を目指して走り続ける女性企業家の“きれいごとなし”の奮闘記!
投稿元:
レビューを見る
人手が足りていない農業と、職にありつくことがむずかしくて困っているホームレスをつなげるとか、このひと、ピンポイントでめっちゃ大切なことをしているように思う。
発想もすごいし、それを実際に事業として起こしてしまうしまうところ。ビジネス的にこうやればいい、と割り切るのでもなく、人間とかかわる仕事であるため、そこで起こる感情的な葛藤ともきちんとたたかいながらやっている感じが伝わってきて、いいなぁと思った。
投稿元:
レビューを見る
実家近くの農家を中心に農産物ネット直販→関東に結構本格的な体験農場→ホームレスを人手不足の農村で働けるように という変遷をたどった人の本。こういう社会起業家みたいな感じの人の本はとりあえず手に取ることが多い。それで経済合理性ど返しお花畑系だったらそれはそれでネタになるし、競合が非合理的な中で合理的に動く人だと大きく動きそうで、どちらに転んでも面白そうなので。この人の場合はとちらともつきにくく、ただ冷静に客観的に状況を見てはおられて、結構活躍されそうに思う。あと、多部未華子系かわいい。そして、出身はSFCかなあと思ったらSFCだった。
投稿元:
レビューを見る
就農人口が少なくなる日本で、ホームレスが就農者になれば良いと考えた筆者。最近ではニートや生活保護受給者も対象にNPOでの取り組みを行っている。
子どもの頃から農業をやりたいと思っていて、それを実現している。それがまずすばらしい。
企業の面白味は決断ができること。
ホームレスとニートの違いははめをはずせるか。自由にやってと言われて自由にやるのがホームレス、はめをはずさないのがニート。
地道な活動で学んできた経験が載っている。そして、必ずしも成功しているわけではない。
投稿元:
レビューを見る
○神奈川で農業経営を行う小島(おじま)氏の作品。
○就業者が減少している農業と、就職先が乏しいホームレス(生活保護受給者やニート)とをつなぎ、新しい農業の形を提唱・実現している、著者の取り組みを紹介したもの。
○著者がなぜ農業に興味を持ったのかという起業の動機から、ホームレス等との関わりとその苦労について、赤裸々に語られており、とても興味深い作品。
○ぜひ、もっと話を聞いてみたい。
投稿元:
レビューを見る
【2015/2/19】
紹介者:川口明美さん
レビュー:米山
タイトル通りのすごい話!
農業ビジネスを軌道に乗せるのにも大変なのに、その壁をホームレスの状態から乗り越えるという。
存在する資源の強みを活かし、社会に役立てるということには意義があると思わせてくれそう。
人もまた大切な活用すべき資源!
自分自身の強みもしっかり活かしていきたい。
投稿元:
レビューを見る
著者は地方の教員一家に生まれ、身近に農がある環境から農に憧れ、食の安全と守ることを目標に活動し、農で起業されたというユニークな経歴を持つ女性。農業界の悩みである人材不足と就業意欲が高く体力もあるが定住地がないために仕事に就けずにいるホームレスを結びつけ、手に職を与え農業家にするというユニークな取組みも行なっている。以下、読書より得られたこと。
・社会的に人が転落していく過程はカフカの階段(上段から労働→家族→住居→金銭で構成)と呼ばれ、一番下から転落して這い上がるときにはとてつもない壁となる。
・ホームレスは住所がないため社会保障に関わる公的サービスが受けられない。
・若者ホームレスが脱ホームレスとなるために必要なことは住まい、仕事、居場所、つながり。
・現在の日本では転落した場合、セーフティーネットがあまり整備されておらず、またあまり機能もしていないため復帰が非常に厳しくなる。
・トラウマを少しでも持ってそうな人を注意するときは、ダメというのではなく、そうやるよりこうやったほうがいいよというような形でする。本人の性格や考え方は絶対に責めないことがポイント。
・本当にやりたいことを満足にやるために大切な判断基準はできるかできないかではなく、やるかやらないか。
・起業したい等、新たに何かにチャレンジしたい人は自分が求める情報が集まりそうな場で積極的に意見や考え方を発信すると良い。
・仕事の三つのものさしは自分が自分でいられる仕事、人にありがとうと感謝される仕事、経済的に成り立つ仕事。
ホームレスやニートを取り巻く環境についての説明箇所は出処がきちんとしたデータを使用しており、非常に学びとなった。
投稿元:
レビューを見る
人手不足の農業と、働きたいけど働けない人たちとを結びつける。苦労話も赤裸々に書いてあるけど、想像以上に大変だったと思う。
一方で、社会復帰のリハビリとして、畑という空間は良いと思う。自然に触れ体を使う農作業を通して心身共に健康にもなれる。これは私自身の経験からも本当にオススメ。
投稿元:
レビューを見る
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309246765/ ,
http://www.eto-na-en.com/ ,
http://know-school.org/
投稿元:
レビューを見る
著者が育った田舎にはホームレスはいなかった。進学で都会に住むようになり、路上で過ごす彼らに興味を持った。“働きたくても仕事がない”ホームレスと、“仕事はあるが働き手が足りない”農家。この2つをつなげるため、農業も人を雇う経験もない著者が、数々の困難にぶつかりながらも未来への可能性を見出していく。
投稿元:
レビューを見る
農業に興味があり手に取る。なるほど、なり手がいない、農業をホームレスなど職を求めている人にやってもらう話。
やはり、ホームレスの方やニートの方は問題がありそういう暮らしをしていて、農業をやってもらうのも大変さがわかるが、それでも著者の頑張りで、規模を広げ、多角的にやっているというのは、素晴らしいと思う。
NPOにも興味があるが、本書の中でもやはりNPOとして、継続運営できる形作りをするのは難しいいよなと言うことを感じる。
投稿元:
レビューを見る
素敵な人が世の中にはいるものだ。希望が湧き、感動した。問題もあるが、こういう世界で頑張ることは素晴らしい。
投稿元:
レビューを見る
周りに農家が多かったことから、農業に関心があった女性がホームレスの活動の場と農園をつなげた起業ストーリー。
実際に運営しながら気がついた問題点など分かりやすく説明してあります。
ホームレスとニート、引きこもりの違い。生活保護など対象者が増える中での工夫など、知らない世界を教えてもらいました。
また農業は種から食物を作り、翌年も育てることができ、食をつなげることができるとの考え方は説得力がありました。
著者の心の中ではもっと葛藤や悩みもあったと思いますが、サラっと流してあるので、そこが物足りなさにも感じます。
投稿元:
レビューを見る
雇用問題・農業界の問題・そして人の心の問題。
農作業という仕事が改善へ向けた一つの道になる。
本書では、小島さんの農業への憧れ、ホームレスの出会いや農起業に繋がる大学生活、ホームレス農園やオンライン販売事業の立上げ、契機となったビジネスコンテスト、ニートの受け入れ開始、成功事例や失敗事例等、小島さんの幼少期から農園の現在までつづられている。
本に出てくる一言一言が、社会や組織・コミュニティでの人との関わり方について深く考えさせられる。
農業・福祉・経営、どの分野の人が読んでも得られるものがあるんじゃないかと思う。
失礼かもしれないけど、でも良い意味で、小島さんはロジカルに熟考して方向性を定めてから行動するタイプよりも、まず直感的に動いてみて、その結果をもとにネクストステップを決めていくタイプで、少し親近感がわいた。
よく言われるのが、うつ病の症状改善や再発予防には、規則正しい生活と適度な運動が必要だという事(うつ病以外でも、健康関連全般でいわれていることだと思いますが、今はうつ病に絞って話を進めます)。規則正しい生活には、時計ホルモンとよばれるメラトニンの分泌が重要なんだけど、このメラトニンは太陽の光を浴びることで分泌されるらしい。また、運動をすることでセロトニンという神経伝達物質が脳内で分泌されたり、乳酸ってゆう疲労物質の堆積防止、海馬の委縮の防止といった効果が生まれる。
外で体を使っておこなう農作業は、仕事をしながらこうしたメンタル改善ができる可能性が高くて、
雇用や精神面で苦悩を抱えている人たちに良い解決策を提示できるものだったのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
人生の使命や役割、思いがあることについて社会での達成方法、などに関して勧められて手に取った。p186,仕事の3つのものさし:「自分が自分でいられる仕事」「人にありがとうと感謝される仕事」「経済的に成り立つ仕事」。著者が邁進してきた道筋と、社会との交差のさせ方には、意志と勢いがある。わからなくても第一歩を踏み出してみる、そのための意志を自らの中も確認し続ける、その姿勢が見事。