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最後のトリック みんなのレビュー
- 深水 黎一郎 (著)
- 税込価格:748円(6pt)
- 出版社:河出書房新社
- 発売日:2014/10/07
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高い評価の役に立ったレビュー
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2020/05/18 09:05
「私たち読者が犯人!」という不可解で、恐るべきアイデアのミステリー小説です!
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『ウルチモ・トルッコ』でメフィスト賞を受賞され、作家デビューされた深水黎一郎氏の傑作です。同書は、ミステリー小説なのですが、私たち読者が犯人という不思議な想定の物語なのです。内容は、主人公である小説家のもとに、ある男から取引をにおわす不思議な手紙が届きます。もちろん、主人公はこの手紙を疑うのですが、その手紙には、「命と引き換えにしても惜しくないほどのものだ」と切実に訴えてきます。果たして、主人公はどう行動するのでしょうか。続きは、ぜひ、同書をお読みください。また、最初に述べた「私たち読者が犯人」とはどういことなのでしょうか?すべては同書を読んでいただければわかります!
低い評価の役に立ったレビュー
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2014/12/14 16:26
ちょっと無理があるような。
投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんなトリックだろう?と興味を持ったが、大いに期待外れとなってしまた。
結末の種明かしに持ってくるまで、かなり遠回りした前振りが延々と続いたことにはがっかり、拍子抜けしてしまった。
しかも結末で種明かしの説明が恩着せがましく語られていることにはこの本の価値を大きく損なっているのではないかと思えた。
昨今話題の小説として取り上げられるものに比較的多く見られる傾向かな?
全体的にわざとらしさ感、捻った感を前面に出しすぎている。
電子書籍
あり得ないはずの「最後のトリック」。 犯人は間違いなくこの本を読み切った読者に他ならない。
2022/12/15 09:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「犯人は読者である」
ミステリーの歴史の中で出し尽くされたアイディアのなかでも、これこそ究極のトリック。
だが、そんなことが可能なのだろうか?
一歩間違えば茶番になりかねない。
それは杞憂だった。
圧倒的な筆力とリアルさで、作家深水黎一郎の世界に引き込まれていくからだ。
散らかったように思える物語の要素が、中盤以降一つ一つ丁寧に回収されていく見事な展開。
「そう、私は取り引きがしたいのです。私のアイディアを貴殿に売りたいのです」
作家に手紙を送り続ける、香坂誠一の人生に気がつけば共感している自分がいる。
その運命を、宿命を何とかしてあげられられなかったのかと、我が友のように思いを馳せてしまう。
「やっぱりさ、確かに読者が犯人だよ、この小説」
そう言われて息子に手渡されたこの本。
たしかにその通りだ。
犯人は間違いなくこの本を読み切った読者に他ならない。
紙の本
あり得ないはずの「最後のトリック」。 犯人は間違いなくこの本を読み切った読者に他ならない。
2021/10/06 06:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
「お父さん、これ面白いよ。読んでみる?」
次男坊から勧められて手に取った。
「犯人は読者である」
ミステリーの歴史の中で出し尽くされたアイディアのなかでも、これこそ究極のトリック。
だが、そんなことが可能なのだろうか?
一歩間違えば茶番になりかねない。
それは杞憂だった。
圧倒的な筆力とリアルさで、作家深水黎一郎の世界に引き込まれていくからだ。
散らかったように思える物語の要素が、中盤以降一つ一つ丁寧に回収されていく見事な展開。
「そう、私は取り引きがしたいのです。私のアイディアを貴殿に売りたいのです」
作家に手紙を送り続ける、香坂誠一の人生に気がつけば共感している自分がいる。
その運命を、宿命を何とかしてあげられられなかったのかと、我が友のように思いを馳せてしまう。
「やっぱりさ、確かに読者が犯人だよ、この小説」
そう言われて息子に手渡されたこの本。
たしかにその通りだ。
犯人は間違いなくこの本を読み切った読者に他ならない。
紙の本
「私たち読者が犯人!」という不可解で、恐るべきアイデアのミステリー小説です!
2020/05/18 09:05
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『ウルチモ・トルッコ』でメフィスト賞を受賞され、作家デビューされた深水黎一郎氏の傑作です。同書は、ミステリー小説なのですが、私たち読者が犯人という不思議な想定の物語なのです。内容は、主人公である小説家のもとに、ある男から取引をにおわす不思議な手紙が届きます。もちろん、主人公はこの手紙を疑うのですが、その手紙には、「命と引き換えにしても惜しくないほどのものだ」と切実に訴えてきます。果たして、主人公はどう行動するのでしょうか。続きは、ぜひ、同書をお読みください。また、最初に述べた「私たち読者が犯人」とはどういことなのでしょうか?すべては同書を読んでいただければわかります!
紙の本
ストーリー全体を見て面白さを感じる
2022/01/23 18:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー作家深水黎一郎の小説である。この小説のテーマは読者が犯人であることがありうるかというものである。ある作家に手紙が届く。その手紙には読者が犯人である小説のアイデアがあるので、それを買い取ってくれないかという持ち掛けである。始めは相手にしていなかったこの小説かも、何度も執拗に誘いかけてくるので、わずかながら興味を持ち始めたのである。
この取引も徐々に具体的な提案が含まれるようになり、対価が2億円だという。何度も来る手紙の内容には、ミステリーの歴史的な変遷が詳細に書かれ、かなりのミステリー通であることも分かってきた。
この小説家へのアイデアの売り込みだけならどうということはない。読者が犯人となるプロセスが一般に通用するものではなく、特殊な人物にしか当てはまらないからである。それよりもこの売り込んできたミステリー通には様々な事情があることが分かってくる。ストーリーが複層的な構造になっていることの方が面白い。
本書の看板である「犯人は読者」自体に興味を持った読者は落胆するかも知れない。しかし、ミステリーの面白さを提供してくれたことには価値があるような気がする。
紙の本
面白いです。
2019/07/29 17:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M - この投稿者のレビュー一覧を見る
テレビ番組で高校生の弁論大会を特集した時に、とある高校生が紹介していたので読んでみました。
読者が犯人という発想が面白かったです
紙の本
読者が犯人ではなく,読者全員が犯人
2016/01/31 12:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに《読者全員》が犯人.ただ,この小説が,その小説だということを種明かしするのは,もっと後でも嬉しかったかなあと思います.
紙の本
面白いがチョット無理がある
2014/12/23 12:24
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とんとろり - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の帯に「読者全員が犯人」と書いてある。それに帯の裏に解説者が「島田荘司」であれば本格推理と誰でもわかる。
本格推理ファンはこの本の「題名」では買わないがこの「帯」で買ってしまう。
どうやってこの本を読む私が犯人になりうるのか論理的に知りたいと思う。
誰が犯人がで有名なもので「本の著者」が犯人というものがあった。一人称で書かれており、つまり語り部がアンフェアかフェアかで世界で問題になった。
小説はある新聞推理小説を書き出した作家の一人称で書かれたものである。
この大まかなストーリーはこうである。(ネタばらしはしない)
この作家のもとに「香坂誠一」という人物から「読者が犯人」トリックのアイデアがあるから、貴殿に買ってもらいたいという手紙が送られてくる。そのトリックを使って小説に書いてほしいというのである。
但し、住所は書かれていない。そこには近いうちに詳細を書いた手紙を送るから考えて欲しいとある。作家は興味があるものの無視をするが酒の場で友人「有馬」にこのことを話す。「有馬」もいたずらだという。
この作家は「超能力」を信じてはいないが、その手の話は嫌いではない。
仕事の参考にするため超心理学の研究をしている古瀬博士のもとを訪ねたりしている。
そんな時に「香坂誠一」から2通目の手紙が来る。何とそこに教えるトリック代は2億円だという。
封筒の中には手紙の他に香坂の「覚書」という私小説が同封されていた。
ある少年の5歳の時の好きな少女「恵利佳」との短編小説である。
ただ「香坂誠一」は自分の文章はこの短編小説のように稚拙だから推理小説は書けない、その為にトリックを売ろうと考えたと書いてある。作家は「覚書」読み「香坂誠一」には才能があると思う。
作家はこの手紙と「覚書」をやはり友人の「有馬」に見せる。
この後、手紙と「覚書」の続きは再三送られてくる。手紙の文面は作家の日常をよく知っているものが書いた感がある。
「覚書」は少年が中学生に至るまでの簡単な「恵利佳」エピソードが続く。
このエピソードの中で宇宙の天体について多く書かれている。
ある時になってこの「香坂誠一」が警察に追われ逃げた先の借家で内側から鍵を閉めた中で心筋梗塞で死ぬのである。
この死を「この本を読んだあなた」が殺したという小説なのである。
小説自体は読みやすく、内容も面白い、超能力についての古瀬博士の実験も面白く読める。
私は「宇宙」の話も好きだから「覚書」に書かれた少年の話も面白かった。
ストーリーも本格推理小説としての楽しさもある。
しかし、種明かしを読んでこの本を読んだ私が犯人だと思えないのである。
何故か論理的に見えるが現実的でないのである。
「読者全員が犯人」と迄は難しいが「この新刊本を買った人は犯人」だったらトリックがある程度現実的に作れるのではないかと思う。
本は売れると「印税」が入る。一冊何円とかである。これをある編集者の男と幾等「印税」が入るか賭けをする。
この場合書いた本人はそこまでは本は売れないといい。男の方はとんでもないもっと売れるよと喧嘩迄になる。
売れなかったらその差額を男は払うといい。売れたらお前の彼女を貰うということにする。
実際は男のいうように本の人気がでて売れてしまう。書いた男は馬鹿な約束をしたことを悔やむ。
彼女は狂って自殺。男もそれを知って自殺。
「この本を貴方が買った為に作家は死んだ」である。面白くない話ではあるがこの最後のトリック より現実的ではないかな。
紙の本
読者が犯人
2015/07/23 21:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あらら - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者が犯人という帯に惹かれて、手に取った。
最後に「こうきたか?!」という展開。
本の所々に伏線がはりめくらせてる。
しかし、ミステリーとしては邪道と思う人も多いかもしれません。面白かったけど…
紙の本
読者が犯人
2015/04/05 17:30
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yukiti - この投稿者のレビュー一覧を見る
読者が犯人のミステリとしては鯨統一郎の方が良かったかな。
100万人が本を読んだら100万人が自分が犯人だと思うことが「読者が犯人」を成立させる条件なら、自分は犯人だと思えなかった。
鯨統一郎は自分が殺した実感があった、まああちらはメタミステリだけども。
多分自分が殺したと思えなかったのは、自分が犯人であるには特殊な条件(ネタバレの為割愛)に更に仮定が必要だからだろう。
駱駝の背骨を折った藁はあったかもしれないが、自分は駱駝の墓に藁を添えただけだと思う。
あるいはこうも言えるかもしれない、そんなものは無く単なる自意識過剰と。
紙の本
よく考えられてはいますが…
2016/07/05 00:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たかやま - この投稿者のレビュー一覧を見る
よく考えつき、うまく構成したなあと感嘆しました。しかし、手放しに褒める気にはなれませんでした。超能力が存在することのほのめかしがあったから一応フェアかな? とは思いましたが、コアとなる事件が終わり間際にしか顕在化しないのはいかがなものかと思います。犯人は読者と言っているわけですから、冒頭にでかい事件が提示されてほしいものです。 「犯人は読者」というワードだけで最後まで読んでしまったのでそこは流石です。人物の描写がもうちょっと欲しかったですね。
紙の本
期待しすぎた
2019/10/16 22:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふれでりっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
読む前は、犯罪者なんてなりたいとも思わないけどどんな感じなんだろう?とわくわく(?)していたのですが、期待しすぎて、あーそーゆーことねで終わってしまいました。読者全員犯罪者にすることは難しいことだと感じました。
紙の本
キャッチーなタイトル過ぎて
2016/09/02 01:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
話し手が「面白いことがあって」と最初に言い始めたは話が大概ハードルが上がって、聞いてる方は大して面白くないのと同じですね。
キャッチーなタイトルだと思うし、だからこそ買って読んだのですが、やっぱり上がった期待感が満たされることはない結末でした。
それでも最後まで退屈させずに読ませるのですから、文章は上手いのだと思います。なんにせよ挑戦的ではありますよね。
紙の本
「読者が犯人」
2015/05/16 21:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:森羅万象 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作中作と解説がいい。
あと、“超能力談義”も面白い。
なるほど、こういう伏線か、としてやられる。
本格ミステリ好きなら、一読しておいた方がいい。
普通の読書好きには、勧めない。
だって、怒るから…。
紙の本
ちょっと無理があるような。
2014/12/14 16:26
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
どんなトリックだろう?と興味を持ったが、大いに期待外れとなってしまた。
結末の種明かしに持ってくるまで、かなり遠回りした前振りが延々と続いたことにはがっかり、拍子抜けしてしまった。
しかも結末で種明かしの説明が恩着せがましく語られていることにはこの本の価値を大きく損なっているのではないかと思えた。
昨今話題の小説として取り上げられるものに比較的多く見られる傾向かな?
全体的にわざとらしさ感、捻った感を前面に出しすぎている。
紙の本
期待はずれ
2020/04/11 15:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんだかなぁ…と。
読者が読後に『私が犯人だ』と思える、というからどんな仕掛けなのかと過度に期待しすぎたせいか、期待外れでした。
読み終わっても『私が犯人だ』なんて全く思えなかった。
残念。