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紙の本
シュール
2002/10/23 12:41
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えど - この投稿者のレビュー一覧を見る
安部公房といえば『砂の女』を一番に思い出します。
環境に順応し、そのまま不満もなく暮し…、今では北朝鮮の拉致問題も頭をかすめます。私にとってかなりこわい作品でした。
続けて何作か読みましたが、どれもこれも怖いはなしでした。
しかし、笑う月は思わず笑ってしまいました。
とても可笑しい作品でした。決して明るく朗らかという作品ではありませんが、面白くあっという間に一冊を読み終わりました。
夢というのは可笑しいものなんですね。
しかし、いったいあの夢のスケッチは完全なノンフィクション(フィクションに決まっているのでこんな聞き方は可笑しいとおもいますが)なんでしょうか。
本当にあんな夢をみながら寝ていたんでしょうか。
御本人に聞いてみたいと思いました。
紙の本
オチがなくてもいいじゃない。
2015/09/13 17:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
安部公房の作品は、この中に入っている「鞄」から読み始めた。
独特の気味悪さは、夢が題材と言われれば妙にストンとおちる。
だって、「不思議の国のアリス」みたいだもの。
他愛もない物・あるいは他人にぎゅぅっとフォーカス…、というか執着した描き方は短編の方が息がつまらなくて好きだ。
個人的には、昼と夜のあわいだったり、時間軸がボカされた描写は想像力をかきたてるので好きなのだが、
この作家の作品が「怖い」という人の多くは、木造建築の木目や壁の染みがこっわい顔に見えたり、
絶妙な具合で壁にかかっている鏡や窓ガラスの屈折に壮大な恐怖体験を見出すタイプではと思う。(総じて、大病はしたことのない体の丈夫な人が多いのも特徴。)
紙の本
夢のスケッチ
2002/07/29 23:02
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投稿者:boogie - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の夢を克明に書き綴った夢のスケッチ。
夢の不条理・超現実の世界を書き取ることで人間の心の奥深くを記述した著者の、他作品の萌芽がところどころにあり、安部文学生成の秘密を垣間見ることができる。もちろん他の作品を読まなくてもこれだけで楽しめる。
個人的には「公然の秘密」がとても印象に残った。
紙の本
笑う月
2024/03/09 15:17
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投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夢についての著者の考察と、創作に関する一端が窺えるメモのようなものが収録されている。個人的にはこの本を読んだことが『箱男』を読むことにつながった。『箱男』に掲載されている写真についても触れられている。
紙の本
作家の頭は奇想に富む
2022/03/31 04:54
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投稿者:帛門臣昂 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安部公房の頭の中を覗いてみたいなら、ぜひ読むべき。エッセイの部類に入るであろうこの本は、作家の頭の中にあるあらゆる奇想にあふれている。安部公房だから文章も安定していて読みやすい。