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新潮文庫版を持っているが、岩波現代文庫で復刊されたので購入(……したまま、放置していたw)。
タイトルは『青いバラ』だが、青バラを作る行為(遺伝子組み換えや交配など)よりも、本邦におけるバラの受容史、交配の歴史などにより多くのページが割かれている。
流石に単行本が2001年ということもあり、書かれている内容がやや古びてしまうのは仕方がない。サントリーの青いバラは本書ではまだ『研究段階』。その辺りは岩波現代文庫版のあとがきで簡単なフォローがなされている。
しかし、いつの間にか新潮文庫版は絶版になってたのね。探せば家にある筈なのだが……『絶対音感』は普通に買えるんだろうか?
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とにかく・・・長い(550ページ)
ただし・・「青いバラ」についてはこれ以上の解説はないかも。
2009年にはアプローズという青いバラの発売に。
1本3,000円。「夢かなう」が花言葉。
遺伝子組換えによる。
しかし、著者にしてみれば「青いバラ」は「青い鳥」ということなのでしょうか。
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青いバラを目指す行程だけで無く、バラと人の歴史みたいなものが見えて面白い。いつか究極の青いバラと言えるものが出来るのだろうか…
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今年、浜松で行われた花博で、サントリーとフロリジン社共同開発の青いバラを見ました。正確には青ではないのかもしれませんが、青いバラと銘打ち、来場者の関心も高く、列をなしていました。 透明板の向こうの青いバラから香も感じられなく、感動もしませんでした。 まさに作者の原点、青いバラは美しいのだろうか? という印象どおりでした。
育てにくいバラに対する興味はなかったのですが、バラの歴史、青に対する神秘性、日本での育成、品種改良等、花卉産業、そして遺伝子操作の話と、縦横に網羅されている本書には圧倒されました。正直読みこなせなかったのですが、鈴木省三という育種家の存在そのものを知ることとなっただけでも、大きかった。
今人気のあるバラには日本・中国の原種を改良されているということも、新知識となった。
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この世に存在しない青いバラの神秘性。人はそれに惹かれる。しかしそれに近しいものは出来ても青という色は作れない所が青いバラの神秘だ。
青は薔薇よりもデルフィニウムの透けるような花びらによく似合うと思う。
鈴木省三氏は 尊敬しています。