紙の本
お馴染みの、、、
2015/01/28 20:35
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投稿者:いちごジャム - この投稿者のレビュー一覧を見る
お馴染みの火村とアリスのシリーズです。
タイトルにある通り、お店が舞台になっている短編ミステリが5編収録されています。
私が気に入ったのは潮騒理髪店。
火村がただの暇つぶしのために入っただけの海辺の理髪店、それが思いがけない出来事に繋がるところは流石有栖川先生、と思わせてくれます。
潮の香りがする古ぼけたレトロな理髪店、、、私もこんなお店に出会ってみたいな、なんて読み終わったあとに思いました。
どの作品も粒ぞろいで、ミステリファンなら読む価値ありです。
紙の本
大好きなシリーズ
2016/06/26 13:11
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投稿者:りこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きなシリーズで楽しく読めました!
表題作は人間関係のイヤな部分を見てる感じで、主人公達の存在で救われた気がします
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火村シリーズ最新作は、『店』をテーマにした短編を集めた連作集。
各短編に登場するのは、骨董屋、古本屋、床屋などだが、表題作にもなっている『怪しい店』は、『みみや』と屋号のついた『人の話を聞くだけの店』。この設定がミステリ的にも重要になる。
考えてみれば何をやっているのかよく解らない店はあるもので、昔、新宿にも、商売の内容が想像もつかない屋号の会社があった。いつの間にか看板も消えていたが、読んでいて、ググっても出てこなかったし、四季報にも載っていなかったあの会社のことを思い出した。
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店をテーマにした火村センセイシリーズ短編集。
どれも一工夫されシャレてましたが、やっぱ表題作が一番面白かったかなー。
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火村英生シリーズ短編集。
店にまつわる話を集めてる。表題作「怪しい店」が一番ミステリらしい気がする。他作品も十分に面白いが、火村センセイのキャラが大人しくなった気がする。もっとドライなイメージだったのが、人間味が出てきた。
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火村シリーズ短編集。
「暗い宿」の姉妹編という位置づけの1冊。
タイトル通り特徴的なお店や職業が登場しますが、単に舞台になっているというだけでなく、その店であるからこそというのが事件と絡んでいるのが良かったです。
どれも一捻りある良作だったと思います。
ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・
【古物の魔】骨董屋さんや骨董についての薀蓄が楽しい。
人々の手を渡り古物に込められた様々な想いが、事件と密接に関与して骨董店というテーマに沿った1編となっています。
アリバイ工作が自身の保身というよりも、骨董に対する愛情からであったという動機がおもしろい。
一見あやふやな推測が、特異な理由によって証拠品に直結するので言い逃れできないという、火村のこじつけ推理の展開も楽しかったです。
【燈火堂の奇禍】あわや殺人未遂事件かと思いきや、日常の謎でした。
「ジャンパーの裾をひらひらと翻して」という目撃者の表現が糸口となっていますが、なんとも心許ない切り口です。わざわざこんな表現で証言したからには信憑性はありそうですが。しかし、腹や背中に差し込むとかもありそうですけど。
古書店のガンコ親父というのはちょっと憧れがあるんですけれど、この店主には会いたくない。
【ショーウィンドウを砕く】倒叙物で、火村の手腕の鮮やかさが犯人視点からで際立って見えます。「お昼は何を食べました?」の時点で既にロックオンされていたと。
現場の状況から物盗りの偽装だと見抜き、第一発見者で恋人を容疑者としてまず疑い、レシートを見た時点で早速罠をしかけるという火村の素早い行動に唸ります。
冒頭のサイコパスについてが何の意味があるのかと思いましたが、火村がサイコパス扱いされてて気の毒。いつも語り手のアリスの第三者からの描写は貴重でした。
【潮騒理髪店】女ですが、顔そりは一度やってみたい。火村が気持ちよさそうで羨ましいです。
海辺の素朴で爽やかな雰囲気が良い。恨みや呪いといった昏いものが、潮風で綺麗に吹かれていくような結末も気持ちいい。
堀北真希をキャスティングしたアリスに賛同。
【怪しい店】「みみや」という特殊なお店での事件。
話の持って生き方が巧い。アリスがまたぬかったな、というところからホテルのラウンジへと舞台が移るので、てっきり小岩井が犯人かと思いました。
誰が登場するのか?→夫だったか!と思わせておいてもう一捻り。
夫はわざわざ持ち出さなくても自宅で処分すればいいじゃん、と思いましたが、データを解析できるという警察の発言を恐れていたのですね。
それでも夫があの作戦に引っかかるのかは多少疑問でしたが、とぼけた印象で作家のアリスの誘い、警察の動向を知る機会、家で壊されたレコーダーを発見される危険性を考えると、結構成功率の高い作戦なのかも。
小岩井の発言からレコーダーの不自然さに気づき、夫の愛人にまでたどり着いたのは大きく飛躍しているようで論理的です。おもしろい。
毎度思う事で、���燈火堂の奇禍」でもそうなんですけれど、アリスの報告というのはかなり詳細のようです。
相手の発言を脚色することなくそのまま丁寧に伝えているからこそ解決に繋がっています。いい加減な性格のわたしなら、端折ったり似たような表現で済ましてしまいそうです。そういうところも火村がアリスを重宝する理由な気がします。
火村に指摘されて、「コマチさんの落ち度でもある」とか言いつつ、最後にはコマチさんと楽しくお茶しているアリスのちゃっかりっぷりにも笑いました。
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短編5本。するすると読めるので、一気読みしてしまった。このところ短編が続いているので、久々に長編も読みたい。
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経営が危ない骨董品屋、趣味の古書店、傾きかけの芸能プロダクション、潮騒の聞こえる理髪店、そして何を生業とするのかわからない怪しい店。店を舞台とした有栖川有栖シリーズ短編集。
実は有栖川有栖シリーズ(火村シリーズ?)に手を出したのは初めてだったのだけど、予想以上に読みやすくて驚いた。潮騒理髪店の話がよかった。ただ、どれもオチに重きを置いてない印象だったのでちょっともったいなかった。
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有栖川の筆のさえは衰えることが無い。
今回は店のエピソード。何れも謎めいた雰囲気を醸し出す店が出てくる。物語も最近は風格めいた物が漂いだした感がある。紡ぎ出してくる逸話と見識の深さがマッチして無駄のない展開があり、トリックも絶妙のタイミングで明かされる。間違いない買って損のない作家だ。
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火村&有栖コンビのシリーズ最新作で、「店」にまつわる短編5作。出来事は結構ライトめ、舞台も古書店だったり老舗の理髪店だったりと、軽やかにさくさくと読めました。そろそろ重量級なものも欲しいかな。
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+++
骨董品店で起きた店主殺人事件、偏屈な古書店主を襲った思いがけない災難、芸能プロダクションの社長が挑んだ完全犯罪、火村が訪れた海辺の理髪店でのある出来事、悩みを聞いてくれる店“みみや”での殺人事件。「どうぞお入りください」と招かれて、時には悪意すら入り込む。日常の異空間「店」を舞台に、火村英生と有栖川有栖の最強バディの推理が冴える。極上ミステリ集。
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表題作のほか、「古物の魔」 「燈火堂の奇禍」 「ショーウィンドウを砕く」 「潮騒理髪店」
火村&アリスシリーズ。今回は、火村先生とアリスが別々に聞き込みをする作品もあり、それぞれの相手に対する思いの一端を知ることができたりして、ちょっぴり得した気分でもある。骨董品店、古書店、きょうで閉店の理髪店、路地裏の聴き屋など、舞台になる店が趣があるものが多いのも想像力を掻き立てられた。そして、最後にアリスが大阪府警捜査一課の紅一点・コマチ刑事の反省会をした喫茶店<shi>もとても気になる店である。最後まで店で魅せてくれる一冊である。
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店がテーマの、5編からなる短編集。おなじみ火村英生が登場します
ちょっと気になったのが「潮騒理髪店」
リカちゃんがハンカチを振るシーンの推理
いくらなんでも、リカちゃんが毛嫌いする課長の毛髪を自分のハンカチでくるむわけがない
仮にくるんだとしたら、それは捨てるはず。切り屑の毛髪は振ったくらいではとれません
そして万一振るとしても自分にかからないよう低い位置で振る・・・とおもうが
辺境の床屋さんの描写が、よかっただけにとても気になる推理ではあった
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有栖川先生程「単行本で買っておけ」作家さんはいないだろう。文庫になるとなんで表紙が漫画家になるんだ一気にラノベになるんだ単行本はセンス素的なのに。
火村シリーズは実は殺人事件起こらない話の方が好きで、『燈火堂の奇禍』『潮騒理髪店』(堀北真希…アリス意外にミーハー…)みたいな話が好き。今まででも1番好きなのは『ジャバウォッキー』だし。お陰で大阪行く度に「御堂筋は大動脈」と呟いてしまう。
そして携帯電話が判らない人の話から何時の間にやらスマホ当たり前になり、そしてね…キャメルは自販機以前に最早売っていないんだよ…ずっとキャメル吸っていたのにねなくなっちゃった時の絶望火村先生は知らない世界で生きているんだね…羨ましい(赤マル吸いつつ遠い目)
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犯人探しのサスペンスより、火村&アリスの掛け合いがメインで進んでいく。推理や犯罪心理そのもの、そしてそれらを通して社会に何かを問うような作品をじっくり味わいたい私には全く向かないとわかった。犯人直ぐにわかっちゃうし、動機もなんだかなぁ…短編だからか、とも思ったが、火村&アリスのあのやり取りを長編で読むことなんて考えられないぐらい嫌だ。
隙間時間を潰す作品としても、もう結構です。
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【図書館本】1日1話5日かけて読んだ。とても穏やかだった印象。表題作と『ショーウィンドウ~』がお気に入りかな。全体的にヒムアリ糖度は控えめ。作品別感想→。
『古物の魔』珍しくアリス1人で謎解きかと思いきや火村さんも登場。ヒーローは遅れてやってくるw 火村さん格好いい。船曳班勢揃いだったのも嬉しい。
『燈火堂の奇禍』雰囲気は好きだけどとても味気ない物足りない。雰囲気が好みなだけに残念。
『ショーウィンドウを砕く』犯人視点の話。最後の火村さんの幻聴が印象的。犯行動機がよく分からないけど、何か分かる気がする(どっちだw)。ヒムアリ要素薄味。
『潮騒理髪店』想像の域を出ない推理ゲームだったけど、ヒムアリの仲のよさがにじみ出ていてほんわかした。アリスの想像力も素敵。
『怪しい店(表題作)』怪しい店揃いで別枠で楽しかった。もちろんヒムアリの絡みも美味。そしてコマチさん&アリスによる火村さん話も。ミステリなのに思わずニヤニヤ。