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知人であるICJの吉沢さんが著書を出版された。
僭越ながら、発売前に内容を拝読させていただいていたので、出版記念をかねて、
レビューを書きたいと思う。
本書は著者のライフネット生命時代に一緒に働いていたプロフェッショナルな同僚を例に挙げ、最終的には仕事術として抽象化させようと試みた帰納的な内容となっている。
対象読者なども明確にされているが、およそビジネスに関わる人であれば読んで琴線に触れる内容は多いだろう。
過去の経験に加え、チクセントミハイの「フロー理論」やワークシフトを上梓して一躍有名となったリンダ・グラットンの「未来企業 レジリエンスの経営とリーダーシップ」などからの興味深い引用もあり、新たな発見があることは請け合いである。
ぜひ、今後のキャリアを検討する上で、目を通しておきたい1冊である。
思えば、吉沢さんとはソーシャルな偶然が縁で出会った。
前々職時代になかなか閉じた社内だけでは学習機会も限られ、外に目を向けたときに、「ワールドカフェ」形式のイベントを主催していて、面白そうだと思い、参加したのがきっかけだった。以降は、なんとなくお互いの動向を知りながらもあまり接点はなかったが、独立される旨を知り、オフィスにお邪魔させていただいたりもして、今回の著書を拝読させていただく運びとなった。
僕も1ビジネスパーソンとして、吉沢さんはじめ、多くの優秀なキャリアを歩む方の軌跡に刺激を受け、成長していければいいなぁと思っている。
制作背景なども下記で公開されているので、ぜひ。
http://inclusionjapan.com/strengthatwork/publishing201410/
■目次
はじめに
Chapter0 エリートたちから何を学べるのだろうか?
未来の働き方へのシフト
本書の3つのスタンス
1:各人の習慣的行動をベースとした分析
2:成果への貢献にフォーカス
3:「善きチーム・善き働き方」として参考になる点を抽出
本書のターゲット層と活かし方
ターゲット1:20代~40代の腕に自信あるビジネスマン
ターゲット2:最高のチームを組もうと考えている経営者
本書の構成
Chapter1 消費者感覚に優れた企画の才児 堀江泰夫(Yahoo!ジャパン出身)
堀江さんの仕事風景
・一般消費力
・追体験的説明能力
・儲け感覚
・几帳面力
・自習力
・適当力
Chapter2 楽天的な分析家 辻靖(A・T・カーニー出身)
辻さんの仕事風景
・考え過ぎ力
・突っ込まれ力
・問題提起力
・資料作成能力
・ニコニコ力
・同調力
Chapter3 エレガンス溢れるマーケティングヘッド 中田華寿子(スターバックスコーヒージャパン出身)
中田さんの仕事風景
・イメージコントロール力
・個人観察力
・インナーコミュニケーション力
・オーナーシップ力
・仮説検証力
・エレガンス力
Chapter4 ストイックなファイナンスのプロ 堅田航平(モルガン・スタンレー証券出身)
堅田さんの仕事風景
・コンディショニング力
・シミュレーション力
・厳密力
・直言力
・不完全力
・リスペクト力
Chapter5 常識では捉えきれない能力を発揮 升野恵也(マッキンゼー・アンド・カンパニー出身)
升野さんの仕事風景
・脱常識力
・根拠なき自信力
・アジェンダ力
・知的推進力
・人間観察力
・包含力
Chapter6 大舞台を創り上げる立役者 岩瀬大輔(ボストンコンサルティンググループ出身)
岩瀬さんの仕事風景
・ストーリー力
・徹底力
・文脈力
・即時力
・誘い力
・無制限力
Chapter7 個人として彼らから学べること
1:最初の会社で徹底的に仕事をしてエッジーな強みを磨いている
2:不完全な自分を良しとし、他人にドンドン絡み、頼り、恊働する
3:限界までハードワークし、自分の限界と限界への対処方法を知っている
4:プライベートなパートナーや家族・友人にしっかりエネルギーを注いでいる
5:自分自身のドライブポイントをよく理解し活かしている
Chapter8 仕事の強みの磨き方
「これからのエリート」~未来のキャリアを考える前提とは
全体像
ステップ1 目の前の仕事に集中する
・ポイント1:キャリアチェンジを目的とした勉強は行わない
・ポイント2:「プライベート」を長期的テーマと位置付けて粘り強く取り組む
・ポイント3:「締め切り効果」を利用して120%の能力発揮を強制する
ステップ2 変化の機会に従う
・ポイント4:世界旅行と読書によって自分の役割を馬鹿正直に探求し続ける
・ポイント5:前例でなく仮説で決断することを習慣化する
・ポイント6:家族やパートナーへ変化に備えた地ならしを行ない続ける
Chapter9 組織として彼らから学べること
1:強みの幅の大きさと直観で採用する
2:スタート時の人材に妥協しない・遠慮しない
3:強みの組み合わせは頭でっかちにならず試行錯誤の実験を繰り返す
4:組織ぐるみでインタラクションを促進する
5:父性と母性だけは意識して確保する
おわりに
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Asian Reading アジアの活読 仕事の強みの磨き方 吉沢康弘 クロスメディア
ライフネット生命に転職してきた6人を筆者が分析、40代のバリバリBP(Business Person)と、経営者向け。アジアの活読は創業者 出口さんからパンフレットと名刺を頂いた事あり!それぞれの良い習慣を、練習法というコラムでいしていかに実践するかを解説。前例でなく仮説で決断する習慣をつけるにヒヤリと。筆者の分析を唯一登場する女性が分析してて、スイングバイ(遠くに行くために途中の惑星の重力を利用して加速する)する方といっててアジアのAviation的にも、興味深し。
http://www.lifenet-seimei.co.jp/profile/message/
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登場人物それぞれがすごいのはわかるが、
エッセンスとして書かれている要素はビジネス書での一般的。
ただ、あれこれと手を出すがゆえに、こだわりを持った仕事が出来ていない現状を省みて、
全力を尽くすことの重要性に改めて気がつかされた。
あと、本の紹介がいくつかあったのは良かった。
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ライフネットってこんな人が働いてんだ。という読み物としては面白い。がこの本から多くを学べたかというと不明。
視野を広げるツールとしては可。
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錚々たるキャリアの若手が集まってライフネット生命で働いていたのだなということは分かった。
でもその割にこの会社の業績はぱっとしないのはなぜだろうか。そこが気になった。
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ライフネット生命を創業期から創り上げたキーパーソンたちの強みが丸裸に!
それぞれに一般消費者力やオーナーシップ力、脱常識力やストーリー力など著者の豊かな観点から6人の強みが記される。
これらの強みは総じて2分割できるように思えた。
ひとつは内に向かうことで生まれる強み。つまり自分を律することで生まれる強みとでもいうのか。そのような強みは徹底力やコンディショニング力に代表されるようなもので、いかに自分をコントロールできるかによって左右されるものだ。これらは他者を意識することで伸ばせる力であえて自分を他者に監視してもらうことが有効であると思う。
もうひとつは外に向かって伸びる力。人間観察力などがわかりやすいもので、他人との関係の中に生まれる強みだ。これらは上のものとは違い自分が行動することで伸ばせる力だと思う。自分が動くことで他者を巻き込んで行ける力は実戦で手に入れる。
ここから感じたのは6人全員、信念をもって自信があり、余裕が生まれてイキイキ働いているそんな良い循環ができているのだと思った。そこには努力が必須のものであるし、いろんな力があってその強みと、また、弱みも自覚することから始まるのだと思う。弱みを自分自身で受け入れて周りと協力するときに様々なチャレンジもできるのだと思う。自覚すること。
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<ポイント>
ライフネット生命の立ち上げから上場を担った面々の個人の強みと、チームとしての組み合わさり方、仕事の進め方から学べることは次の5点である。
① 最初の会社で徹底的に仕事をしてエッジ―な強みを磨いている
② 不完全な自分を良しとし、他人にドンドン絡み、頼り、協働する
③ 限界までハードワークし、自分の限界と限界への対処法を知っている
④ プライベートなパートナーや家族・友人にしっかりエネルギーを注いでいる
⑤ 自分自身のドライブポイントをよく理解し活かしている
これからの時代に向けた仕事の強みの磨き方は、
「目の前の仕事に集中する」
→「変化の機会に従う」
→「新たな環境を活かす」
→「目の前の仕事に集中する」(以下繰り返し)
といったサイクルのなかで、次々と新たなスキルを身につけ、変化し続けることである。