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木暮荘に住む4人を中心にした短編集。
どの登場人物も個性豊かで惹きこまれた。
木暮荘の家主の老人、部屋が汚い女子大生、階下を覗き見するサラリーマン、3年前に出て行った元彼に居候された花屋の店員。最後のニジコさんと並木さんの話はもっと続きが読みたい。
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壁に耳あり障子に目あり
同じ屋根の下に、十人十色の生活や人生が詰まってる
それを少しずつ関わったり、距離を置いたりして暮らしている
そんな物語
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おんぼろアパートを舞台にした連作短編集だけど、やっぱり18禁かな。
性がらみのお話で、中には通報レベルの人も・・・。
だけど、この年になると、性と生は密接にくっついてることを突きつけられます。花束でいうと、大きく豪華に見えるようにと思うのが男性なら、どんな色合いでどんな種類の花を使って、どんなイメージにするのかと思うのが女性というふうに、なにかとすれ違っていたりします。肉なしの魂はあり得ないのだろうけど、みんなどっかさみしいのでしょう。その滑稽さや、悲しさが、底流にずっと流れています。
こういう作品、私は結構好きです。
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築ウン十年のおんぼろアパート木暮荘。
どの物語にも性がつきものになっているんだけど、特に官能的な訳ではなく、抵抗なく読めると思う。大家さんがセックスセックスと言い出したときは笑ってしまったが。住人はみんな一癖ありな問題を抱えていて、みんな変だけど、みんなイイ。「黒い飲み物」はちょっと怖くてあまり好きになれなかったが(この話の主人公は木暮荘の住人ではないので、まいいか)。
木暮荘の犬をシャンプーしたいトリマーとヤクザの交流のお話「柱の実り」と、不妊の女子大生が生後間もない赤ちゃんを突然預けられる「ピース」が特に好き。性と同時に「生」のお話でもあって、この二つは切り離せないんだろう。
木暮荘の人々のそれぞれの繋がりも良くて、特に女子大生と大家さんの関係は素敵。
彼といる自室に元カレが転がり込んできて奇妙な3人の生活を送る「シンプリーヘブン」も良かったけど、その後別の話でこの元カレが最後新しく恋を始めたときは、「おいおい、あんたはふつーに幸せにならずにストーカーでいてくれよ」と無神経ながらも思ってしまった(笑)。
みんな、愛すべき変人だ!
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人は皆いろんな感情を持って生きてる。当たり前だけど、そんなことに改めて気付かされた。伝わってくることがとても多い作品だった。自分の気持ちに素直でいようと思った。
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木暮荘に住むいろんな人のストーリーを短編で描いた物語。
個人的に短編が好きじゃないこともあるが、最後まで読めなかった。
設定の一つ一つは「普通の人」に近い「幸せなはずなのに何か物足りない」ことがベースになっているかと思う。
そういった何かに焦がれる設定は好きなんだが、不完全燃焼の割には想像の余地が残されていない気がして、個人的にはあまり読んで満足できる作品ではなかった。
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築年数不明のぼろアパートには変な人々がそれぞれの問題を抱えてけれど平穏そうに暮らしている。
ベタベタな人情物語ではなく自分が出来る範囲で人を思いやり自分を思いやる生活に溢れている。
読めば誰でも住んでみたくなる木暮荘である。
やっぱり三浦しをんさんは名人だなあ。
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セックス、セックスって言ってる割には、いやらしさがなくてとても読みやすい。笑って泣けてほっこりするいい話でした。
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世田谷代田にある木暮荘というアパートをめぐる連作短編。主人公はどんどん変わっていく。三浦さんの作品だからといって、いつも面白いわけではないという一例。
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http://takotakora.at.webry.info/201410/article_10.html
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生きていくことは、
少し辛くて、すごく楽しい。
そんな気分になるかなあ。
そしてこの連作短編の根底に
性をすえているのがちと面白かった。
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ぼろアパートに住む人達の話。
慣れてしまえばぼろもいいのかな。
温かく優しい人たちに囲まれて
楽しく近所付き合いができたら素敵ですね
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なんとも、ハレンチな描写いっぱいですが、爆笑できるし、ほろりともするし、オススメの小説です。人間、欲の塊なんだなぁ。そして、昔には戻れないんだなぁ。当たり前のことに、また気づいたりします。
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すごく「性」を押し出した作品。なんだか珍しい…? どうせこういうテーマでやるなら、男×男もやればよかったのに〜。笑
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性衝動を抑えられない老人、階下に住む女の生活を覗き見る男、そして複数の男を自室に迎える女子大生。登場するのは男も女もどこか変わっていて現実味に乏しい、それでいて憎めない人物ばかりだ。ほとんどがハッピーエンドではないがほっとさせられる連作集。グランドホテル式の心温まるオムニバス映画にできそうな佳作。