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ネットで見た『最終意見陳述』を読んで衝撃を受けた。
「冒頭意見陳述を撤回したい」と言ったこと
ある本を読んた・・・とか
どんなふうに何が変わったのか知りたくて
『創』を先に読んだ。
そのまとめや書かれていなかったことがこの
生ける屍の結末──「黒子のバスケ脅迫事件の全真相」
本が届いたので 読み始めたところです
読んだ感想はまた
(2014・10・4)
~*~*~*~
読み終わった。
ひとこと
“分かっちゃった”・・・だ
「創」雑誌では
連載執筆している香山リカさんと雨宮処凛さんと
渡邊被告が応酬を行う局面があったが・・・
この本には解説として 以下の3名の方が書いている
渡邊博史さんへ―最終意見陳述を読んで 香山リカ
最終意見陳述にある深刻なキーワード 斎藤環
「黒子のバスケ」脅迫犯から届いた手紙 篠田博之
以下は あくまで私感です
雑誌掲載の時から
最終意見陳述で彼が説明している世界観と
斎藤環氏の言葉にかすかな違和感
微妙なずれが
あるのではないか・・・と思っていた
もちろん、私は渡邊被告ではないので
斎藤氏の書いたものを
彼がどう思うかは分からないのだけど
私の中の違和感は この本を読んで分かった気がした
それは、斎藤氏が持っている前提(意識してようが、いまいと)は
厳密に言えば・・・渡邊被告には
存在しなかったのではないか、ということの違和感だった
本を読まないと何を指しているか
イミフかもしれませんが、記録として
(2014・10・5)
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これはぼくの想像ですが、不安障害といったメンタルの病気も自覚していない人が多く、それは努力で克服できるものと言われ続けてきたからなんですが、その症状が何からきてなぜ起こるのかわからないまま過ごすと認知の歪みへと転換するってのは、実は大勢の人がそうした予備段階にあるんじゃないかと思います。で、メディアはもちろん、BPOのような団体ですら著者のような自己分析の理解は不可能、大阪のあの政党なんて意味もわからないみたいで、社会がポピュリズムに支配されているうちは彼の一世一代の犯罪が今後の防止に生かされることはない。
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幼い頃からゴミ扱いされてきた男が自殺念慮を跳ねのけるべく社会に復讐をしようと決意する。計画は緻密で行動は精力的だった。邪悪ではあったがそこには生の輝きがあった。渡邊の目的はイベント中止であり、誰かを死傷することではなかった。
http://sessendo.blogspot.jp/2016/07/blog-post_30.html
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前半部分、とくに読んでいて、なんというか、よどんだ空気がまとまりついてくる感じで、頭が痛くなった。
いじめや育った環境については、つらいものだったのだろうと思うが、だからといって罪を犯していいということにはならないよな、と改めて思った。
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読もう読もうと思っててやっと読んだ。顛末をよく知らなかったので…。
冒頭意見陳述はのちに撤回してることを初めて知った。この事件に関して世の中でよく言われることは冒頭意見陳述に準拠してるものが多いように思うのでそこは確認しておいて損はない気はする。まああくまで彼本人の弁ですからどこまで信用していいものかなというところではありますが。
ネットに冒頭意見陳述が出て以降、この犯人頭いいなという感想をよく見かけますがなるほど頭は良さそうですね…。留置所入ってから本をよく読んでいたみたいですが習慣がないと時間あっても読むものかはどうだろうって感じだし元から本はよく読んでいたんだろうか…。ちょっとイタイ言い回しだな…と思うところもあるけどまあこの本全体的にエモーショナルな感じだから…。
先回りして外部に責任転嫁するクズと自称することで非難を回避するところずるいなという気がするけどそれすら本人から先回りされている…。もちろん過度に外部に責任転嫁することはよくないんだけど、彼の場合生育環境があまりにも特殊でなんていうか…彼だけの責任かなぁという…。でも責任を取れるのは彼本人だけなんですよね。多分「責任」ということばより適切な言葉があるはずなんだけど出てこない。
なんだろうな、なんで人間生まれてきてしまうのかな…という気持ち。
認知が早い段階で歪んでるから彼のいう周囲や両親の行動もゆがんだ情報になってる可能性もあるんだけど、両親がかなりアレなのは間違いなさそうだなと思った。ちょっとやそっとの脚色ではあそこまで行かないと思うので…。
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もう、凄く疲れた。とてもしんどい本だった。
ところどころは理解できるのだけれど、
「なんでそっち行く?!」
となる犯人の思考回路。
後半部分で、犯人は重篤な認知の歪みを抱えていた事に気づき、ようやく良心といじめた相手に怒りを叫ぶことができる。
この認知の歪みは以前わたしにもあったし、多分今もある。
これは本当に厄介で、自分一人ではどうにもならない。
本を読んでも、人と関わっても、そもそも情報が入ってくる時点でゆがんでしまうので、矯正できない。
本当に運がよくないとどうしようもない。
そういう意味で、とてもしんどかった。
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人を殺さなかったのは、運だったそう。犯人の言葉で語られる事件の真相。理解できない部分もあるのは、浮遊霊になったことがないからだろうか。繋がりが薄くなっていく社会で、浮遊霊を、生霊を生み出さないために。
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とても悲しく、ざんねんな気持ちになる。毒親とも言えるべき環境による被害者だと思いますが、その毒親もまた、毒親による教育下にあったという、毒親の連鎖。。社会のシステムですべては解決できないと思いますが、こういうところにこそ、社会インフラが手を差し伸べる意義があると感じました。
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読んでいる間ずっと「これは危ない本だ」と感じた。
日本版JOKERと言った内容で、小さい頃からいじめられて親の独特なしつけを受けて育って来た著者がなぜ事件を起こすに至ったのかが克明に書かれている。感情移入してしまう人や、自分ごとのように錯覚してしまうけっこういると思う。
かなり読みやすい文章で、大学やコンビニといった事件箇所から、ネットカフェやドヤといった準備まで細部の様子が想像できる。犯罪時に注意した事項もつまびらかにされているため、悪用厳禁である。