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話題盛りだくさんですが、各事項が簡潔に纏められており、歯切れのよい文章がかえって来ましたので、さくさく読めました。
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かれこれ15年程度は新刊が出るのを楽しみにしている副島氏の最新刊本です。彼は自分の目で取材をして信じるままにその内容を本にしてくれる方で、彼の素晴らしい成果を、本代を払うだけで知ることができて嬉しく思っています。
特に、多くの人が米国のシェールガスの躍進でエネルギー革命が起きると騒いでいる中で冷静に事実を分析されている様です。今後の成り行きに目が離せない内容で、これからも続編で最新状況に触れてほしいと思います。
安倍政権となってから、株価上昇・円安と、個人的にはフォローの風が吹いている様な気がしますが、これらも相場操縦のようで暴落が始まるとこの本でも述べています。円がなぜ安くなったのか(ドルが買われたのか)、金価格がなぜ低く抑えられているかなど、いままで類書を読んできてその原因がわからなかったのですが、この本では私はかなり納得できました。
当面の資産運用は、業界1位の将来性のある日本株や金を購入するのが良いようですが、時期を見て売却するなど難しい判断が必要なようですね。何度読んでも一歩踏み出せない自分が歯がゆいのですが、副島氏の本にはいつも多くのことを学ばせてもらって、今回も良い勉強になりました。
以下は気になったポイントです。
・日本株は2014年末に向けて上げ続ける、GPIFという公的年金資金を使う(p18)
・アメリカは今でさえ米連邦政府の累積財政赤字があるので、わずかでも金利が上がったら利払いができなくなる(p24)
・激しい円安が起きている関係で、日本国内の金は下落しない、本来なら1円安になるとグラム40円値上がりする(p26)金が1オンス1150ドルを切ったら買い増しすべき、再来年の金の再上昇を待つべき(p28)
・不動産価格を実情に合わせて下げられない本当の理由は、固定資産税(地方税)をこれまで通りとりたいから(p31)
・金融の世界はすべて金利で動いている、自己資金でなく借入金で金融投資をしている場合にはこれがわかるはず(p37)
・U6の数字とは、企業にとっての限界的な雇用者の率である。これが12.2%である(p51)
・リーマンショック時に、アメリカ民間大銀行が積み上げた隠れ借金は5000兆円くらいある、その一部の2200兆円が政府部門に移った(p55)
・大銀行のデリバティブ取引高の合計は、7京円(710兆ドル)である(p61)
・欧州では、EU28か国の中の18か国が参加するユーロ通貨圏の、民間銀行からECBへの預金金利をマイナス0.2%にするという恐ろしい「マイナス金利」を始めた(p70)
・イギリスに古くからある格言「イギリス紳士はどんな苦難で我慢できる、しかし年利2%以下の金利には我慢ならない(p75)
・世界一大繁栄したジェノバとオランダは、利潤率の低下=金利の下落で苦しんでいる。今のアメリカ、ヨーロッパ、日本の運命を先取りしている(p76)
・5000年の人類の歴史の中で、帝国が戦争をしてきた本当の理由は、隠された巨額の借���があって、その帳簿を全部燃やすため(p87)
・日本株が高値を更新しているのは円安になったからでない。外国投資家たちの利益確定売りとヘッジファンドが先物で売りを仕掛けたから。日本企業の輸出数量が増えていないのを見るべき(p101)
・金を下落させる手法は、FRBが主導する裸の空売り。保有しているはずの金を、ヘッジファンドにリースレートをつけて、利息のやり取りだけで金の値段を暴落させる(p161)
・2004年度の外形標準課税は導入されたが、資本金1億円超の企業が対象で、法人事業税の約4分の1が外形標準課税になっている(p192)
・マレーシアは10年前まで石油が取れないかわいそうな国と言われていたが、今は沿岸部で大量の天然ガスが出ている(p211)
・日本の税収が48兆円なのに、エネルギーの輸入代(消費額)が28兆円(p222)
・住友商事がシェールオイル開発の損金処理として1700億円、伊藤忠も290億円、大阪ガスも290億円、シェルが投入した2.6兆円も失敗との観測がでている、BPは2300億円の評価損をだした(p227)
・北米でも、カナダシェールガス田とオイルサンドの開発は大丈夫である(p227)
・北米でのシェールガス、オイル開発がダメなのは、地表の水を汚すから(p231)
・石油埋蔵量は54年分、天然ガスは64年分、石炭は112年分あると計算される(p250)
・アメリカ連邦政府と、州と都市が抱える財政赤字、健康保険などの赤字分を加えると、合計5000兆円程度ある、そのために安倍内閣は50兆円の米国債を購入、このため円安となった、その見返りにロシアとの平和条約締結を合意したはずであった(p260)
2014年11月24日作成
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日本政府が今やっていることは市場の価格操作market manipulationである。
法律違反である相場操縦を、金融市場で政府、国家自身がやっている。
①株式
②債権(金利)
③為替
の政府自身による価格操作と統制が行われている。
これは統制経済だ。
イエレンFRB議長は金利を上げることはできない。
財務省ジェイコブ・ルー長官たちにとっては政府金利がたった0.1%上がるだけでも、連邦政府の財政赤字の利払い義務額が200億ドルかさんでしまうから。
イエレンFRB議長は、厚生経済学者として政策判断しているのではない。
アメリカの財政赤字は爆発寸前だ。
イエレンとジェイコブ・ルーが最も恐れているのは、市場が制御不可能になりハード・クラッシュしてしまうこと。
日本もまたボロボロの借金大国。日銀が刷った紙切れで、これまた財務省が発行する紙切れの日本国債を買い、お札を財務省に渡して1年間の経費のちょうど半分の50兆円を手品のように作って賄っている。こんなバカなことが、いつまで続くのか?
安倍の手先である黒田東彦日銀総裁は、2014年9月11日に、首相官邸で安倍から「2015年も緩和を続けてやれ」と言われ、その後の記者会見で「追加緩和だろうと何だろうと躊躇なくやる」と吐き捨てた。
安倍バカボンボンの忠犬ハチ公として、前代未聞の異次元緩和をやり日銀借金引き受け倍増をやったのに、それでも飽き足らず、更なる追加緩和を要求してくる・・・。
もはや忠犬・黒田は「何だろうと」やる気だ。
浜田宏一は「アメリカのノーベル経済学賞受賞者さまさまがこぞって、この新しい経済理論を支持しておられる」と御神託を述べるばかり。
ノーベル経済学賞(スウェーデン国立銀行賞のこと)なんて、ノーベル平和賞よりイカがわしい政治的なご都合主義じゃねえか。
彼らアメリカの経済学者たち自身がニューニューエコノミクス信仰の御神体となっている。
「中央銀行はいくらでも国の借金を引き受けて良い」理論を神棚に祭り、日夜拝んでいる。
それに追随する、浜田宏一や、竹中平蔵の意のままに操られる日本。
特に竹中平蔵は、佐々木実『市場と権力』からの論文盗用で知られるコソ泥に過ぎない。コネで財務省に食い込んだだけであって、学問的業績は無いに等しい。こういうアメリカ経済学の狂信者に過ぎないコソ泥が日本を良いように動かしている。
しかし、ドイツはアメリカが押し付けるハイパー・インフレ容認の経済政策に強いアレルギーを示している。
ウォルフガング・ショイブレ財務大臣がヴァイトマン連邦銀行総裁とともに、新規の赤字国債の発行と中央銀行による引き受けを止めてしまった。ドイツ人は第1次世界大戦後の激しいハイパー・インフレーション(レンテン・マルク)の悪夢を今でも記憶しているからだ。
2014年8月20日、大財閥の皇帝デイヴィッド・ロックフェラーの犬・西室泰三日本郵政社長が、竹中平蔵の指示で大量の米国債を買っていたことが露見。日本国民の大切な資金をアメリカに差し出した。
もし、このペースで、今年も米国債を買うなら日本郵政だけで10兆円近くをアメリカに差し出すことになる。これが今の円安・ドル高の原動力だ。
デイヴィッド・ロックフェラーはヒラリーを支持している。ヒラリーの背後にはアメリカの軍事強硬派がついている。
次の大統領にはジョゼフ・バイデンがなることが望ましい。彼は外交問題評議会派であり、オフショア・バランシングという理論で動いてる。
オフショア・バランシングとは、世界中の各地域を、そこの国々で対立させてバラスンをとらせるやり方。それによって、アメリカからは軍隊を外国に出すことなく、それぞれの地域を安定化できる。
アメリカにはもう10万人規模の地上戦を海外に派遣する余力はない。
ISISはアメリカのヒラリーたちネオコン派が操っている。ヒラリーたちはアメリカが覇権国として生きのびるためには、戦争を始めるしかないと考えている。
アメリカ帝国は、自分たちの金融財政状態がものすごい赤字状態であることを知っており、この赤字を隠すために裏帳簿、そらにその裏帳簿、と、帳簿が何重にもなっている。この借金を償却する方法は戦争しかない、と考えている。だからヒラリー派はアメリカの軍産複合体と一緒になって世界中で戦乱を起こそうとしている。
ヒラリーは2011年「フォーリン・アフェアーズ」誌に論文を掲載した。それは、軸足をアジアに移す、というものだ。すなわち、東アジアにアメリカの軍事力を移動させる。中東でも、極東でも、戦争を起こしたがっている。
2015年、ヒラリーとバイデンの戦いが始まる。
デイヴィッド・ロックフェラーの死をもって、世界史は転換するだろう。それは、かつてイギリスのヴィクトリア女王が死んでから大英帝国の没落が始まったのに似ている。
これからの世界はBRICSの動きにかかっている。
BRICS開発銀行の設立は、これがこれからの新しい世界銀行になる可能性があり、現在のIMF体制が変わってゆく。
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副島隆彦は面白いと思うんだけど、予言者みたいなことを言うのは止めるべきだ。
経済学者は科学者であって予言者ではない。
ましてや、政治学者や社会学者ごときに予言などできるはずはない。
せいぜい過去のデータ分析や数式を使って未来を「予測する」という程度のことであって、しかも多くの場合、予測を外す。
未来を言い当てることなんて、できるわけないし、そもそも社会科学は、予言を目的としているのではない。むしろ悲観的な予言を外すために、社会を変革していくためのものだ。
まあ、それはそれとして、この本は面白い。
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デイビッド・ロックフェラー (1915- ) 99歳
ビルクリントンの実父 ウィンスロップ・ロックフェラー デイビッドの兄 アーカンソー知事をしていた。
NY金は低下しているが、国内金は円安のため不変
1g 4000円割れが買い時
マイケル・ルイス
ライアーズ・ポーカー
世紀の空売り
フラッシュボーイズ
サハリン天然ガス パイプライン
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今の日本がやっていることは日銀や年金、ゆうちょ銀行を使った相場操縦だ!ヒラリーたちは、アメリカが世界覇権国として残るには世界戦争しかないと思っている、イスラム国も彼らが送り込んだ!!伊藤隆敏、竹中平蔵は売国奴!世界皇帝であるロックフェラーの死を契機に世界が変わる!真偽は定かではなく、極端だが、一理あるような、楽しい本!