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2014年102冊目。
久しぶりに目が覚めるようなストーリーに出会った。
わずか数年で200以上の学校を途上国に建てた男の物語。
この本が優れているのは、時系列でのストーリーがしっかり分かる上で、29の章ごとに著者が学び取った教訓が1つづつはっきりしている点。
ただストーリーに鼓舞されるだけではなく、特に同業種(非営利セクター)の読者の場合、活動の活性化の具体的な手法も学ぶことができる。
副タイトルの原題が「How an Ordinary Person Can Create Extraordinary Change」とあって、
正直著者の経歴などを見ると「Ordinary Person」とは思えないし、
チャリティーパーティでの寄付の集まり方などはアメリカと日本では違うのでは...と思ってしまうこともあったが、
それらを差し引いてでも価値のある本だった。
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寄付金を募って学校を建てるはなし。継続的な教育の大切さ。
ヒトとの関わりかたも学べる。全体的に熱く、影響を受ける。
C0030
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面白いが既に読んだ関連の本と同じプロット。
冒頭のアフリカ人と一緒に生活をする、といったあたりはホロコーストサバイバーの遺伝子が入ってることが大きい、という印象を受けた。
痛みを知っている人は、誰かの痛みを共有することが出来る。痛みによって凹んだくぼみには、優しさが詰まり、誰かを休めてあげることが出来る。
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起業家とは、崖から飛び降りながら飛行機をつくる
自分の夢になれ
些細な決断はあたまで、大きな決断は心で。
早く行きたければ、一人で、遠くに行きたければ、一緒に行け。
細かいところに気をつかえるのが、偉大なリーダー
ちょっとした約束事を守れるかどうか。
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戦略的なマーケティング・ブランディング
くそせこい幸運
ここまで共感を得れたのは本当の信念があるから。普通の生活・感受性のまま生きてるとここまでの強い同期は得られない。
不可能と思える事にも挑戦しよう。
かなり周囲の助けがある。そう言う意味で素晴らしく幸運
チャリティーに対するアメリカにおける認識が日本とは違う
チャレンジする際はほかで食い扶持を確保している。
コアなファンを獲得する
結局非営利団体も、営利と同じような視点が必要
今の日本の豊かさは先人の苦労や努力によってもたらされている
いかんせん失敗談が少ない。
この本だけ読むとすべてが順調に思える。なかなかこういう展開はないんじゃないか?
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一流企業のコンサルタントだった著者。しかし入社数年でその企業を辞めてしまいます。学生の時に旅先で出合った子どもの「えんぴつがほしい」という言葉が忘れられなかったからです。著者は貧困地域に学校を建てることを目的とした、「ペンシル・オブ・プロミス」という非営利組織を立ち上げます。若い情熱が周りを動かし大きな夢を達成する姿に胸が熱くなります。
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ぼくにとっては書くための道具でしかない鉛筆は、その子にとって扉を開く鍵だった。シンボルだったのだ。それは、創造性や好奇心や可能性への入り口だった。偉大な発明家も、建築家も、科学者も、数学者も、子どものときに手にした一本の鉛筆から生まれた。その一本の細い棒が世界を探求するきっかけになったのだ。(p.47)
プロジェクト費用に関する知識が深まったぼくらは、寄付金でなにができるかを具体的に示す事にした。30ドルで教科書が買える。40ドルで本棚。60ドルで教師の備品。こうすうれば寄付金額と貢献度の関係がひと目でわかる。(p.136)
ぼくは大学のバスケット部時代を振り返り、ウェイトトレーニングでは筋肉が強化できないことも思い出した。実際、思いウェイトを上げると小さな亀裂ができ、筋肉を傷つけてしまう。だがその回復の途中で小さな亀裂が自然に修復され筋肉を大きく強くする。つまり、パフォーマンスを極めるためには、トレーニングの時間と同じくらい回復の時間が大切なのだ。(p.168)
寄付金がどう使われたかを寄付者に説明することを、ぼくたちは「輪を閉じる」と言う。ほとんどの組織は寄付金を受け取ると年度末に領収書を送るだけで満足しているが、POPではかならずその寄付金で建てられた学校の写真と動画とストーリーを添えてGPSでその正確な位置を知らせ、そのお金が人々の生活をどう変えたかを見せることで、「輪を閉じて」いる。(p.220)
「これだけは覚えておいてほしい。ささいな決断は頭で、大きな決断は心ですること。そうすれば、きっとうまくいく」(p.226)
言葉を変えれば、人の見方も変わる。ぼくたちは長年、自分の手足を縛るような期待を社会に抱かせてきた。営利企業にいる人たちから尊敬を勝ち得るには、ぼくたちの価値観や理想とビジネス感覚を融合させなければならない。自分たちを「非営利(nonprofit)」と見なすのをやめ、その活動を「目的志向(for-purpose)」と表現するのだ。(p.232)
アフリカには「早く行きたければ、独りで行け。遠くへ行きたければ、一緒にいけ」という格言がある。頭がよく、優しく、賢く、自分とは違うだれかの存在が、自分を進化させてくれる。いつもそんな人を周りに置かなければならない。(p.254)
口にしたことは、絶対に実行しなくちゃならない。抜かりなくフォローアップするためのしっかりした体制を作るんだ。ちょっとした漏れもあってはならない。私はいつもそうしているし、それが成功に欠かせないことだ。(p.265)
教育はワクチンを接種するようなわけにはいかない。教育を強いることはできないのだ。人々がそれをつかいとり、うまくいくように願うしかない。細分化された問題には、細分化された解決策が求められる。(p.275)
毎日の会話をお、現在の話から、これから創りたい人生の話へと変えるところからはじめてみよう。なりたい人の言葉を語ることで、自分がいちばん生き生きと感じられる会話に没頭できるはずだ。自分が放つエネルギーが周囲の人々のエネルギーを引き出すことを感じるだろう。君の会話からチャンスを生まれ、それが行動となり、よりよい世界への足あとになる。(p.290���
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途上国に学校を建てるという社会活動家の本。
志が素晴らしいので是非読んでみてほしい。
学校ができたあとの子どもたちに関する描写は少なめで、社会活動家であるためのマインドや協力者を増やして行くサクセスストーリーとしての面が強かったように感じた。
その点で社会活動家にとっては必読の書となりえる。
一方、寄付者にとっては同じ学校をつくるという団体でもroom to readの本の方が寄付がもたらす素晴らしい効果を感じれるのではないかと感じた。
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この本を読んで感じたことは行動に移すことの重要性だ。
この本の主人公は恵まれた環境に生まれ育ち、割と順風満帆に人生を送っていた。
キャリアを積み重ねていけば将来は安泰だったはずなのに1つの行動をきっかけに人生を大きく一変させていった。
ただサクセスストーリーを書いているのではなく各章のタイトルには失敗や経験から学んだ教訓が書かれており彼自身も完璧な人間じゃないんだなと共感できる。
大きな夢を持つそれに向けて小さなことから行動する。
読むと自分も大きな夢を叶えたいと思わされる作品。
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夢を実現すべく行動しなければ、夢は叶わない。本書の著者アダム・ブラウンは夢を語り行動し、それを叶えた。彼のようにブラックホールのような吸引力を持つリーダーがまれにいる。組織を率いてムーブメントを作ることができるリーダーである。吸い寄せられた多くのフォロワーは何かしら協力したいとリーダーに申し出る。
学校に行けずに読み書きができない少年は欲しいものを聞かれて「学校に行きたい」と答えた。読み書きができれば、自分の可能性が広がる。選択肢が増える。学校に行くということは選択肢を増やすことに他ならない。それは、自由を獲得することに通じる。そこに意義を感じたアダムは世界に学校を建てるNPOを設立した。彼は経験から学ぶことができる。気付くことができる。自己成長ができるのだ。
彼は短期間で多くのフォロワーとお金を集めることに成功した。それを可能にしたのは、SNSを活用したマーケティングであり、そのために必要なブランディングとwebデザインに注力したのが勝因だ。
(本書のようにストーリーを延々と語る欧米の書き方が苦手だ。どうしても冗長に感じるのだ。本書も長期間コツコツ読んだ。)