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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.0

評価内訳

9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本

2015年のノーベル経済学賞受賞者による著作

2015/10/13 14:14

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

2015年のノーベル経済学賞はアメリカ・プリンストン大学のアンガス・ディートン氏に決まりました。ディートン氏は公共経済学の研究で知られ、「消費と貧困、福祉の分析」が受賞対象となりました。ディートン氏の研究で有名なのは、収入と幸福感の関係を解き明かしたことです。年収に合わせ幸福感は上がりますが、年収7万5千ドル(約900万円)を超えると幸福の感じ方が鈍くなるといいます。アメリカでは決済サービスの会社のCEOが、この研究をもとに自身の年収を100万ドルから7万ドルに引き下げ、従業員の年収を同じ7万ドルに引き上げたことで知られています。このディートン氏の著作が日本でも今年、翻訳出版されたものが本書で、話題を呼びました。

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2016/02/21 17:03

投稿元:ブクログ

「銃・病原菌・鉄」という本が面白かったので、この本も似たような本かなと思って読みました。面白かったです。
「銃・病原菌・鉄」で残った疑問がこの本に書いてあったように思います。私は疑問が解けて少しすっきりしました。

(疑問というのは、どうして50代の私が子供の頃から発展してないような国があるのかな、ということです。50年もたったら教育とかインフラとかすごく進んでるはずだと思うのに、何だか50年前とそんなに変わってないと思える国が結構あって不思議だなーと思っていたのです。)

2016/01/14 15:54

投稿元:ブクログ

01.14.2016 読了 2015年ノーベル経済学賞受賞者のアンガス・ディートンの著書。
健康と死、経済の格差を理路整然と説いている。第I部では、公衆衛生の整備と教育は成果がでやすいことがよくわかった。
以下、興味深かった章。

第2章 「有史以前から1945年まで」では人類の生と死の歩みが記されている。疫病に対するイノベーションとその広がりが、死亡率の低下に役立ってきたこと。その繰り返しが今に繋がっていることが興味深い。また、世界的な乳児死亡率の変遷や平均余命の上昇の分析は面白い。

第6章 「グローバル化と最大の脱出」では、現在、各国が置かれている状況について分析し、グローバル化によって格差が広がっていることを示している。本来であれば縮まるであろうものが・・・。という切り口で。

第7章 「取り残された者をどうやって助けるか」は本書の核。シンプルに富裕国の援助が貧困国の政治を腐敗させている。ODAやNPOなどの援助は窮困している人々の手に渡らない。では、何をすべきか?




(直接的な援助、介入ではなく、)グローバル化が貧しい人々の利益となる形で機能する国際的な政策を支持することだ。と。

2015/09/19 12:44

投稿元:ブクログ

主に健康の観点から世界の貧困を観察した本で、本書での分析や既にある政策はとても説得的で、新たな重要な観点の提供はとても価値あるものであり、全体を通じて良書であると言える。唯一玉に瑕なのが、貧困から大脱出するための具体的な案がほとんど書かれていないことだ。なので星4つの評価となった。

2015/10/13 21:53

投稿元:ブクログ

本年度ノーベル経済学賞受賞となったAngus Deaton先生が2013年に出版し、各賞を総なめした一冊で、人類の経済発展(貧困からの脱出)、及び健康の改善の歴史のこれまでの研究成果を、映画「大脱走」(J・スタージェス監督 1963年)になぞらえて(自身の一族の歴史も重ねて)描いています。
 前半(第1部)が健康の歴史についてのサーベイで、経済成長と健康の間に相関関係が無いことが示され、公衆衛生や教育の重要性が強調されています。
 後半(第2部)は、経済発展の歴史のサーベイで、「第5章 アメリカの物質的幸福」では、ピケティ&サエズ(2003)http://eml.berkeley.edu//~saez/pikettyqje.pdf も引用されますが、『21世紀の資本』(2014)の様なマルクス主義的な解釈は採られておりません。
 最後に(第3 部 助け)「第7章 取り残された者をどうやって助けるか」が、本書のもっとも特徴的な部分で、これまでの先進国から貧困国への大量の海外援助(ODA等)が役に立つどころか、寧ろ、経済発展の邪魔をしていただけだ、とDeaton先生は主張します。
即ち、貧困国では、通常、民主主義制度が確立しておらず悪徳&専制政治家が、自らの政権維持・強化のために援助資金を流用してしまうためです。また、健全な政権であっても、大量の援助資金を手にすると、民主主義の根幹である国民から税金を徴収する必要が無くなって国民のガバナンスが効かなくなり、腐敗を誘発する、と指摘します。
 また、最近開発経済学で流行のデュフロ-等が推進するランダム化対照実験によるプロジェクト評価についても、無条件に「何が効くか」一般化して考えるのは役に立たない、と一蹴されます。
 では、我々(先に貧困から脱出した先進国)は何をすべきか?という問いに対して、Deaton先生は、(従来型の援助は)何もするな(武器も売るな)、と仰いますが、成功例としては、貧困国に直接介入しない、HIV等の伝染病医薬品の開発が挙げられ、先進国にない貧困国固有の疾病(マラリア等)の医薬品の開発協力が薦められています。(医学・生理学賞を受賞した大村先生のパターンですね。)また、技術支援や(アフリカ)貧困国の学生に(欧米)先進国への留学の奨学金を出すことも長期的な処方箋として薦められてます(ルワンダ ディアスポラの例ですね)。
Angus Deaton wins Nobel Prize for economics - FT
http://www.ft.com/cms/s/0/1c2b99e4-70ce-11e5-ad6d-f4ed76f0900a.html#axzz3oLzs7NBk
格差・貧困への注目、大きな反響 経済学賞にディートン氏
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGH12H11_S5A011C1000000/…
ノーベル賞経済学者ディートンの業績解説など
http://togetter.com/li/886213
Episode 41: The Great Escape (Angus Deaton)
http://developmentdrums.org/824
アレックス・タバロック/タイラー・コーエン「ノーベル経済学賞はアンガス・ディートンが受賞」
http://econ101.jp/%E3%82%A2%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%90%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%EF%BC%8F%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%80%8C/

2016/07/26 14:56

投稿元:ブクログ

近年の貧困研究についての状況が丁寧に書かれている。
解決策が明確になってるわけでなく、考える切っ掛けとなる本。

第一部 生と死、死亡率や病気、身長といったモノがどう変わってきたのか
第二部 お金、所得格差の状況や変化について
第三部 助け 様々な格差にどう立ち向かうのか

様々なデータを紹介しつつ著者の考えが述べられている。

世界がどう変わってきたのかを多くのデータから推考しながら今後どうあるべきかを考えさせられる。
よくある国際比較や貧しい国といったことだけでなく、死や病気などからの「大脱出」は先進国でも起きているといった話や、貧困にあえぐ人の中には「知識」が広まると解決するであろう事があるが、なぜ「知識」が広まらないのか、貧困への援助は本当に貧困に立ち向かう武器になっているのか、むしろ逆効果ではないのかというデータもあったりでボリュームがある一冊。

2016/05/03 07:01

投稿元:ブクログ

平均寿命は乳児死亡率によって大きく左右される
女性の方が寿命が長いのは喫煙率の影響も大きい
アメリカの父子の収入の相関係数は0.5でOECD加盟国の中では最も高い

援助によって国民の合意を得ずに統治を行うことが可能となっている
援助をアフリカ以外の場所でアフリカのために有効に使うのは難しくない 医療、農業における進歩など マラリアなど

2016/01/30 15:23

投稿元:ブクログ

ディートンがノーベル経済学賞という記事を読み、すぐに図書館に予約。
売れてないらしく、いつもいく地域の図書館には無かった。
別の県の図書館から取り寄せてもらった。

なんでだろう?文章が読みにくい。

ディートンの父は貧しい炭鉱の生まれ。勉強して測量技術を学び、土木技師の資格を取り、給水技師の職に就く。
ススと煤煙の惨めなエディンバラから、緑溢れる森と清流の田舎への引越しは、それだけで十分、大脱出だった。
p.8
父は努力してディートンを名門パブリックスクールへ入れ、ディートンはケンブリッジ大学で数学を学び、アメリカのプリンストン大学で教えた。
ディートンの12人の従兄弟たちの中で大学まで行ったのは、ディートンと妹だけ。
それより前の世代で大学へ行ったものはいない。
p.9
つまり、ディートンの家族は、イギリスの階級社会の中で、貧しい労働者階級だったのだが、父親が一生懸命勉強して、子供にも、最良の教育を受けさせたことによって、労働者階級から大脱出できた、というわけだ。

アマルティア・センから、幸福をいかに測定するかを学んだそうだ。p.12

格差と発展は切り離せない。

最初に禁煙したのは裕福なホワイトカラーたちだった。

中国とインドの急成長によって何億人もの人が大脱出を果たし、世界は以前よりも少しだけ平等になった。p.59

所得と幸福感の結びつきの薄さはアメリカにも見られる。
年間約70,000ドルを過ぎると、それ以上収入が増えても幸福感は改善されない。p.67

2016/03/17 14:42

投稿元:ブクログ

原題:THE GREAT ESCAPE: Health, Wealth, and the Origins of Inequality (2013)
著者:Angus Deaton(1945-)


 世界はより良くなっている――より豊かになり、より健康になり、平均寿命は延びている。しかしその反面、貧困という収容所から「大脱出」を果たせずに取り残された国や人々がいる。産業革命以来の経済成長は、大きな格差も生んだのだ。経済発展と貧しさの関係について最先端で研究を続けてきた著者が、250年前から現在までを歴史的にたどりながら、成長と健康の関係を丹念に分析することで、格差の背後にあるメカニズムを解き明かす。
 「本書は、進歩と格差の間の終わりなきダンスについて記している。……単純に考えると、貧困からの脱出は金銭的な問題だと思いがちだ。だがお金と同じくらい、ひょっとするともっと重要なのかもしれないのが健康と、繁栄する機会を手に入れられるだけ長生きする確率の向上だ。……富の歴史について語る本は数多くあるし、格差の歴史について語る本も多い。健康と富がいかに密接な関係にあり、健康の格差が富の格差をいかに鏡のように反映しているかについて語る本もたくさん出ている。私はその両方について一冊で語りたいと思う」(はじめに)
 取り残された人々を助ける手立ても示した、健康と豊かさの経済学。



【目次】
目次 [003-006]
はじめに [007-013]

序章 本書で語ること 014
映画『大脱走』/経済成長と格差の起原/所得だけでなく健康も/発展はどのようにして起こるのか?/なぜ格差が問題なのか?/ロードマップ/発展を測り、格差を測る/国民幸福度と国民所得

第1章 世界の幸福 037
健康と財産/世界の平均余命と所得/壊滅的な中断を経ながらも、前へ上へ/世界的貧困と世界的格差/人々は自分の暮らしをどう見ているのか?/精神の幸福

第 I 部 生と死
第2章 有史以前から1945年まで 072
アメリカ合衆国に見る生と死の基本的概念/有史以前の生と死/啓蒙時代の生と死/1800年―1945年

第3章 熱帯地方における死からの脱出 115

第4章 現代世界の健康 140
高齢者も脱出できる/グローバル時代の健康/変わりゆく身体

第 II 部
第5章 アメリカの物質的幸福 182
アメリカの経済成長/アメリカにおける貧困/アメリカにおける所得の分配/労働の格差/政治と格差/収入と家族/アメリカの高所得者/何があったのか、そしてそれがなぜ重要なのか?

第6章 グローバル化と最大の脱出 235
世界を測定する/世界の成長/成長、健康、そして人口爆発/世界の貧困/世界の所得格差

第 III 部 助け
第7章 取り残された者をどうやって助けるか 284
物質的援助と世界的貧困/援助についての事実/援助はどのくらい効果があるのか?/開発プロジェクトの有効性/援助と政治/医療援助は別なのか?/私たちは何をするべきか?

あとがき これからの世界 [346-351]
原注  [vi-xxi]
索引  [i-v]

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