紙の本
アニメの続きの決着と大事なスピンオフ
2020/01/14 12:35
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投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
六合塚の過去の因縁にまつわる決着と宜野座の休日や人となりがわかるスピンオフの2篇。アニメ1期では何かと苦労人で不器用な感じが目立っていた宜野座だけれど、彼の人となりがわかって興味深い。佐々山との関係も。PPのディストピア的な世界観に合う嫌な事件だけれど、だからこそ作者が書きたかった綺麗なイメージも強調されてて好きなんだよな。
紙の本
宜野座編が秀逸
2014/11/23 13:20
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投稿者:くらりっさ - この投稿者のレビュー一覧を見る
PSYCHO-PASSのスピンオフの中では吉上さんの文章が一番好きだなーと1巻の頃から思ってましたが、特に宜野座編が良かったです。泣けました。
お話の時期としては、宜野座伸元が監視官の頃、狡噛と征陸が異動して来た次の年。標本事件の前ですから、佐々山も出てきます。
宜野座がある事件悩みながら「解決」するわけですが、この人こんな調子でよく八年も監視官出来たなー、と感心するくらいのストレスを乗り越える。彼は朱とは違った意味で強い人なんだと思いました。
愛犬ダイムも物語全編にわたって登場しており、読者にとっても辛い事件の中の癒やしとなっています。
六合塚・唐之杜編は宜野座編より長いのですが、私にとっては少し重かったですが、読み応えはありました。
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ギノさんが主役の「別離」に涙ぐんでしまった……。
もうね、なんていうか、美しい……。
あとがきによると、「そういうふう」に注力したとのことで、本当に、掛け値無しに、ギノさん自身も、風景も、残酷だけど美しい物語だった。
とくにラスト数ページは泣く。
ギノさん好きなほど泣く。
あと犬派ほど泣く。
今回のASYLUM2は、前半のAbout a Girlには1期後の執行官となった宜野座さんが、後半の別離には1期以前、まだ佐々山さんがいた頃の4人体制の一係から始まり1期の最終回に繋がるようになっていて、つんけんした若いギノさんから落ち着いたギノさんまで味わうことができて大変お得な1冊でした。
About a Girlは、ストーリー的には面白かったけど<聖母>が一切感情移入できなくてうーん、と……。
でも現在放映中のPP2で大変あれなことになっている霜月さんが大人しくちゃんと従順にお仕事していて珍しいもの見たなあ、と(笑
そこら辺の連続性は、あんまり深いこと考えない方がよいかな。
1冊目ほど世界観が広がる感じではなかったけれども、キャラクターの理解が深まった。
次回、もっと世界に言及してくれそうなので、期待。
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今回は生存者メンバーの二人で織りなす2巻。弥生編は派手なスパイ映画の様に、宜野座編はシックなヨーロッパ映画の様に纏めて来たけどどちらも物語のテーマは「子供」に関わるダーティなテーマだった。映像化するには難しいテーマだと思うので小説という媒体で表現してくれたのは嬉しかった。ただ一つ気になったのは読者に分かり易いようにだと思うけど重要な文の横に「、、、、、」とチェックが入ってるのが少し煩わしく感じてしまったのが個人的に残念。
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六合塚弥生と唐之杜志恩の話と、宜野座さんの話の二編。
弥生&志恩は1期の話でそう言えばあの人どうしたっけ?と言うところが拾われてて良かった。そして、二人の互いに対する気持ちがアニメではそこまで書かれてなかったのが、こっちではきちんと書かれててよかった。
宜野座さんは、社会に対してこうあらねばならない、と自分を抑え込んでる建前と自分の本当の気持ちが物凄く揺らいでる所がちゃんと出てて良かった。ロン、ダイムとのやりとりも、宜野座さんらしくて唯一小説の中でもほっと出来る場面だった。
そう考えると、宜野座さんはシビュラが管理する社会の境界線を疑ったりそれを打ち消したりしながら危なっかしく過ごしてきた人で、2期の霜月美佳の方が、シビュラ社会をまるっと受け入れてるタイプの人間に見える。
まだ小説が出るらしいので、楽しみ
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「ASYLUM1」がかなり読みながら色相悪化したので、ちょっとビビりつつも「2」です。「1」もハードなのは2篇中1篇だったので、これはどっちだ…やっぱり先か…?結果的にはやはり最初に来る話の方がボリュームがあって、それなりにどうしても色相が濁りがち(苦笑)、「1」よりはそこまで描写がハッキリガッツリでもなかったので、まだどうにか…。
そんな「About a Girl」は弥生の話。1期12話の続きに近く、時系列は1期後。結構根の深い大掛かりな話になったのだな…。弥生と志恩の話と言われていたけど、弥生の話の中で志恩との関係性が語られるような感じ。どちらかというと志恩の方が謎が多いので、できればこっちメインの話が読みたかったが、まぁ弥生の決着を先に着ける意味では仕方ない。またの機会に是非お願いしたい。
百合って精神的なものはまだしも、肉体を伴うものって正直よくわからないので、いまいちその絆の強さとかに思いを込められないのは、自分が女だからなのか、BL耐性の方が強くなりすぎてるからなのか…(黙)。もともと女性的な観念とかどろりとした感覚が苦手で、女性作家のものとかヒロインメインなものとか敬遠してしまうあたり、完全に腐海側の人間過ぎて自分でもどうかと思うんですが…。
ともあれ、弥生が潜在犯堕ちし、執行官となった最初の楔を、何度も抜こうとして抜けなくてどうにかこうにか粉砕。リナがそこまでカリスマ性が持てた理由がいまいち消化しきれないような気もするけれど、まぁとにかく志恩がカッコイイのでやっぱり一度掘り下げてもらいたいのと、弥生は確かにライブハウスでモテそうだなっていうのと、「個人的には眼鏡をかけてたほうが、アリ」に全力で同意(笑)。
書下し「別離」はギノ先生の話。「美しい(そして残酷な)物語となるよう、可能な限り気を配った。」吉上先生ありがとうございます…!まさにそういうのが大好きです!そしてそれが似合うからこそ、そういう話を書かせるギノ先生が大好きです!!!ベタだろうがなんだろうか何とでも言え!大好きだ!!!(ヤケ)動物との交流、静かな時間、残酷なキメラ。やっぱり色相が濁る事件ではあるけれど、それを全体に渡る静けさと美しさが相殺してくれて良かった。時系列としても、1期前をメインとして、あの1期を経た2期の宜野座の移り変わりがあらわれていて、本来こんなにも静かで慈しみ豊かで繊細な彼が通って来た道と、今在る事が感慨深い。どうか一時でもわずかでも安息を……ダイムがいなくなったらもうどうしたら…嗚呼………畜生狡噛いいい!!!(八つ当たり)
…毎回色相悪化に悩まされつつも新刊を待ちわびる小説版です。
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執行官・六合塚弥生と分析官・唐之杜志恩の愛の行方は?
若き監視官・宜野座伸元を変えたある別れとは?
『PSYCHO-PASS サイコパス』
シビュラシステムから疎外された者たちを描く
スピンオフノベライズ第2弾
常守朱監視官が指揮する公安局刑事課一係。六合塚弥生執行官と分析官・唐之杜志恩は、未成年妊婦を拉致しては出産後に惨殺する謎の集団〈箱舟〉を追うが、やがて弥生は意外な人物と再会するーーTVアニメ1期後の事件を描く「About a Girl」、若き監視官の宜野座伸元がアニマルセラピストによる〈動物の再導入〉事件を追う書き下ろしの「別離」。全2篇収録の『PSYCHO-PASS サイコパス』スピンオフノベライズ第2弾。
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第二弾は六合塚と宜野座それぞれの話。ストーリーがリアリティあって読んでてダイレクトにくる。宜野座の話は一期前の話でこれを読むとなんか宜野座の人間像がしっくりきた。
他のメンバーも読んでみたいです。
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About a Girl
弥生があのとき引けなかった引き金を引く話。彼女はもちろん、志恩のいい女ぶりに歯止めがかからない。
人気作品のスピンオフという枠を越えて、1つのSF小説としても完成度の高い作品。また、アニメ本編ではどうしても、狡噛や朱が単独で話を牽引している印象になってしまうが、弥生・志恩・朱・宜野座がそれぞれの能力を活かし協力して事件に臨む展開に胸が熱くなった。
別離
有能な監視官だった頃の宜野座と犬のロンの話。
女性たちが活躍する華やかな印象の弥生編と比べると、だいぶハードボイルド。いぶし銀。男4匹が、1匹の犬が鍵を握る事件を追う。アニメになったら、画面が全体的に黒っぽくなると思う。
ロンの姿に、どこか征陸智己が重なって見える。
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六合塚弥生さんのエピソードは普通にアニメで1シリーズ出来るだろって密度。結構力業の部分もあるので、むしろアニメ向きかもしれない。リナさんの格上げがすさまじいなぁと思いつつ、志恩さんの情が深すぎて泣ける。重い。
宜野座さんは、ダイムが居るなら色相を保てたのではないか?という気が少し。でもダイムが居て良かった。
映画版と合わせてこれを読むと、咬噛さんのポジションがあまりにも可哀想でじわじわくる。佐々山さんが魅力的だなぁとも。
しかし、サイコパスというアニメは、簡単に言えば「懐かしいディストピアものSF」である。科学技術の進化が人の幸せと直結しない未来。
割と「いやいや、それは無いだろ」「えっ?」って突っ込みながら見ていたアニメだった。
じゃあなんで面白く見られるのかというと、ストーリーの勢いだったり、キャラクターの魅力だったり、残酷さという分かりやすいキャッチーさで有ったりした訳で。
それが、この短編を読むと「あり得たかもしれないSFの世界」だと感じる。
地に足の付いた骨太のSFだなぁと。
もちろん、アニメが悪いって訳じゃ無い。
あり得ないような世界を描いたから、短編のイマジネーションがわき起こったわけで、まず飛躍ありきということで、かっこよくスタイリッシュに世界を描いて見せたアニメは素晴らしいのだろう。うん。というかこの短編集はアニメには出来ないよね。誰得だ。
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スピンオフ2冊目。
六合塚のお話は、箱舟がサイコのノベライズっぽいなあと思いつつ読んでました。
クラッシュとかシドとか、ある意味分かりやすいモチーフもあり。あの時代でもジョーストラマーは一定で評価されてんのね…とか思うとちょっと面白い。もともと文学の引用も多いので、あり得る話ではあるのかな。
倫理的な面で題材にし辛いものをここまで書いたなーとびっくり。苦手な人はとことんダメなやつかもしれません。
宜野座のお話も面白かったのですが、六合塚の話が人との関係性について語るシーンが多かっただけにギャップに少し笑ってしまいました。
とはいえ話の流れでまた世界観を補強していったので、そこはなかなか面白い。
2冊読んで感じたのですが、確かに残酷さもサイコパスの魅力ではあると思うのですけど、ちょっとそっち方面に傾きすぎじゃないのかなあと。
アニメ2期がそうだったように、派手にエグくグロいのだけがサイコパスの魅力ではないと思うので、今後のスピンオフ作品にはその辺りをもう少し期待したいところです。
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スピンオフ2冊目。前回に比べると凄惨さが減ったかなぁと思いましたが、それでもグロかったように思います。グロ描写こんなに必要かと思うけど、それがある意味サイコパスの世界なのかなと思います。
六合塚編は、六合塚と志恩ふたりの愛が素敵でした。性別なんて関係なく愛し合ってるふたりは素敵です…志恩の器が大きい。素敵な女性です。リナがまさかこんな形で帰ってくるとは思いませんでした。決着が着いてよかったなぁと思います。
シビュラシステムを知ったあとの朱の言葉に涙が出ました。それから志恩のセリフにも。泣くと思ってなかったので、不意打ちでした…
宜野座編は犬との触れ合いに癒されました。しかし、やはりこちらも凄惨で悲しい。ダイムとロンとの触れ合いがハートフルでした。ダイムのおかげで宜野座は色相の濁りを抑えられていたのだなと…ロンが征陸さんに重なって見えたり。切なく美しいお話でした。
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前巻のチェ・グソンの話がインパクトあったので、比べるとアレですが、それでも十分読み応えはありました。
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「1」のチェ・グソンに比べてグロさは減った気がしますが、それでもなお…っていう感じでしょうか。次の「GENESIS」も入手しないと!
グロいものって、それが虚構だから楽しめるんだよね。現実だったら心身ともに痛いしきつい…。その辺、父親の嗜好を受け継いでいるなぁと思いました。
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宜野座の色相が濁るどころが、読んでるこっちの色相も濁りそうな事件だった…。
私の知識不足というかPSYCHO-PASSの勉強不足なのかもしれないけど、ホロは目をごまかすだけではなくて物質の重さも変えられるものなのかしら。抱っこした時に重さで気づかないのかなぁ。