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キャプテンサンダーボルト みんなのレビュー

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みんなのレビュー403件

みんなの評価4.1

評価内訳

高い評価の役に立ったレビュー

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2014/12/05 12:20

合作というか「合体」です。阿部坂幸太郎和重みたいな。

投稿者:たてさわ - この投稿者のレビュー一覧を見る

主役は、30歳を超えた男二人。
・頭は切れるが慎重すぎるあまり行動力に欠ける井ノ原。
・行き当たりばったりで行動して後からいつも後悔する相葉。

かつて少年野球のチームメイトであり
真逆の価値観(スタイル)故に「悪友」としていいコンビだったが
些細な行き違いから、交友を絶ってしまう。

その後、めいめいの人生を生きてきたが、
いずれも子どもの頃に思い描いていたような人生を送れず、
おまけに借金までこさえて、悶々とした日々を送っている。

ある時、お金欲しさに怪しい誘いに乗ったところ、
運命的な邂逅を果たす二人…。
最初はぎくしゃくしているが、
様々な苦難を経て徐々に心を開き、
「あの頃」のような輝きを取り戻していく。

――――――――――――という感じのストーリーです。

最初は、井ノ原と相葉、
それぞれのパートが交替で語られています。
・井ノ原のパートは伊坂さん
・相葉のパートは阿部さん
というように分業して書かれているのですが(名前も似ています)
二人が合流して「二人旅」になった後は、文体も混ざってきます
※二人の接着剤として出てくる女性が「桃沢」というのですが、これはおそらく、似た名前の編集者の方ではないかと思います(桃子?)。

つまり「スタイル(価値観)の違う二人のぶつかりあい」というのが、
劇中だけでなく、創作上でも実現しているわけで
これが読んでいる側にはとても面白いです。
※実際、相手が書いたものに手を入れる、というやり方で創作していったそうです。

どっからどこまでが伊坂さんで
どっからどこまでが阿部さんなのか。
これは伊坂さんかな? 阿部さんかな?
いちいち想像したりして。
※そんなこと考える暇もないくらい、スリリングな展開なのですが。

おまけに、舞台となる都市は、仙台と山形。
これは言わずもがな、伊坂さんと阿部さん、二人のホームグラウンドです。
(伊坂さんは仙台、阿部さんは山形。小説の舞台としてよく出てきます)。
「舞台」という点でも、混ざり合っているんですね。

色んな意味で「合作」です。
「脅威の合作!」と叫びたくなるのも無理ないですね。

「純文学とエンターテイメントの区切りなど、ない。
 ここにはただ、最高に面白い小説があるだけだ」

その通りです。本当に面白いです!

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低い評価の役に立ったレビュー

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2014/11/29 13:57

ファン納得の1冊

投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る

今気づいたけど表紙がサンダーじゃん(笑)阿部和重さんの小説をそんなに数多く読んだわけではないので、図らずも伊坂さん寄りに立って読んでしまいました。作中の日付が現実の2013年でお決まりの仙台よろしくあのマー君が登場するのに例によってヤバいことに巻き込まれる。疾走感ある展開や井ノ原や桃沢を巻き込む相葉らキャラクターや会話の妙はやっぱり伊坂さん。虚をつく一言や地にじっくり腰を据えて楽しめる感じは阿部さんテイストでしょうか。多彩な変化球の投手伊坂さん、抜け目ない捕手阿部さんのバッテリーが送るファン納得の1冊。

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403 件中 16 件~ 30 件を表示

紙の本

キャプテンサンダーボルト

2016/03/28 22:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のん - この投稿者のレビュー一覧を見る

二人の作家の個性が絶妙に溶け合った疾走感あふれる大長編。どちらのファンが読んでも大満足間違いなしです。

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紙の本

2人の作品

2015/08/31 23:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:FUMI - この投稿者のレビュー一覧を見る

2人の作家が合わさると、このような感じのテイストになるのか・・・と思った。
 思わず物語に引き込まれる作品。

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紙の本

大作だなぁ

2015/08/30 05:52

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:simple-project - この投稿者のレビュー一覧を見る

読んでいて二人でどんな風に書いたのだろうと思いました。私にはどこか別の世界に連れて行ってくれたので、楽しい作品です。

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紙の本

めったにできない読書体験!!

2015/01/31 23:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小梅 - この投稿者のレビュー一覧を見る

めったにできない読書体験!!
阿部和重の確かな美文を味わいつつ、伊坂幸太郎の機知に富んだユーモアに笑いながら…あっという間の贅沢な読書ができました。
展開のスリリングなおもしろさと、社会と個人や人生について考えさせられる深さをあわせ持った、素晴らしい作品。
あざなわれてゆく縄のごとく、どちらの作家が書いているのかだんだん分からなくなってくるのも面白い!!
現実に傷ついた心へ寄り添い、励ましてくれる優しい小説。
これから幾度となく読み返すと思います。
何かにゆきづまった時、逆転を狙う勇気をくれる大切な本。

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紙の本

最高のエンタメ小説!

2015/01/31 17:09

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投稿者:うみこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

軽快で痛快でスリリング。文字を追う目もページをめくる指も息遣いまでも、物語の速度に支配されて駆け抜けるように読んでしまった。今年最初の一冊がこの作品で良かった。少し時間を置いてから、今度は好きなシーンを噛みしめて読み返そう。

私はいわゆる「真面目」な人間なので、主役二人のうち、最初は井ノ原さん側に立って読み進めていた。相葉さんに対しては「この人ほんと懲りないなあ」「三つ子の魂百までを絵に描いたみたい」という印象。でも気がついたら相葉さんに自分を重ねていた。やることなすこと裏目に出る。こんなはずじゃなかった。ぜんぜん自分のせいじゃないことを勝手に自分のせいだと思い込んで、それを何年も燻らせて……わかるわかる。痛いほど。あの深夜の山のシーンはだから励まされた。元気が出た。

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紙の本

おもしろい!

2015/01/31 12:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YH! - この投稿者のレビュー一覧を見る

ストーリーの内容がおもしろいだけでなく、
リズムのいい文体によりテンポよく読めてどんどん物語に引き込まれていきました。

野球、映画、車、怪獣、ヒーロー……
子供のころに胸躍らせたワードがたくさん散りばめられていて、
にやにやしながら読んでいました。
昔のゴジラや戦隊ものとか見たくなりましたねw

また、会話に出てくる言葉のチョイスも秀逸で、
カッコイイ言い回しやクスッと笑えるところが随所にあります。

阿部さんの作品も伊坂さんの作品も読んだことがなかったのですが、
少なくともこのキャプテンサンダーボルトは読んですごくよかったと思える作品です。

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紙の本

私のガイノイド脂肪が反応しました!

2015/01/31 11:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:だんがん娘 - この投稿者のレビュー一覧を見る

私のガイノイド脂肪が反応しました。これは面白いゾ!と。疾走感 苦い思い出 怪しさ満載の登場人物たち。子供の頃はいつも一緒に馬鹿ばっかりやっていたのに いつの間にか遠い存在になってしまった二人 相葉と井ノ原。突然の再会と共に始まった二人の恐怖の逃亡劇は 軽妙な会話で中和されてはいますが 迫りくるは最凶の怪人 果たして二人はこの魔の手から逃げ切って 大金を手に出来るのか。そもそも何を目指せば大金が手に入るの?読み始めたら 人気作家二人の合作小説だなんて忘れていました。とにかく この先がどうなるのかだけが気になって一緒に走り続けていました。痛快なバデイ小説、この化学反応に注目せよ!

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二人で一人

2015/01/30 00:58

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投稿者:ちっち - この投稿者のレビュー一覧を見る

あなたとわたしは、二人で一人。この言葉は男女間に成立するものだと思っていた。しかしこの言葉はキャプテンサンダーボルトにも通用する。相葉時之と井ノ原悠に。そして阿部和重と伊坂幸太郎に。
相葉時之と井ノ原悠の掛け合いは、そのまま阿部和重と伊坂幸太郎の掛け合いだ。読者はどちらかに肩入れして読み始めるだろう。だが最終的にはどちらにも引き込まれていく。二人が一人に融け合うのと同時に、読者も物語のなかに溶け込んでいく。
村上病にはかかることはなかった私が、阿部伊坂病にはかかってしまった。この病は心地よい読了感をもたらす。それは感染する。この本読んで、と言う言葉と共に。
言ってる意味が分からない?じゃあ、とりあえず、この本読んで!

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あの頃の私が知ったら笑うやろ

2015/01/29 15:25

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投稿者:ゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る

年齢が近いこともあり、伊坂作品を読むと同世代感を抱くことが多いです。そして「キャプテンサンダーボルト」では最も、それを強く感じました。阿部さんと伊坂さん、二人の作家さんが子どもの頃から今までを共有することで、くっきりと胸に迫ってきているのだろうなと思います

読むと小学生の頃の記憶がよみがえり、それが今とつながっているのが自分でも笑えました。
おなじみ助っ人外国人の名前が出てくる段では、担任の先生が阪神が勝ったら宿題を1つ減らしてくれたから、その頃から野球を見るようになったことを思い出しました。その後、息子に好きな野球選手の名前をつけるなんて、あの頃の私が知ったら絶対に笑うわ~

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キャプテンサンダーボルト

2015/01/27 13:50

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投稿者:ぴぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

子供の頃の自分にとっての特別な“ヒーロー”を思い出させてくれる作品だった。
大人になるまでにいろんなことを忘れたり諦めたりして、昔夢中になっていたものも全て手放しているような気になっていた。
けれど自分でも気付かないところで、そういったものたちに支えられてるのかもしれないと思い直すことが出来て、とても救われた。
「これは全部、ガキの頃の思い出のおかげだ。あの頃に見聞きして、味わったことのすべてが、今の俺たちを守ったんだ」(p.511
)

ちなみに、阿部和重さんと伊坂幸太郎さんの完全合作ということで、どんな文体になっているのだろうと少し不安もあったが、読み始めるとそんなことは忘れて物語にのめり込むことが出来た。

本当に、読んで良かった。

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紙の本

宝物を、どこかに置き忘れてやしないか?

2015/01/22 19:40

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投稿者:めざしブランチ - この投稿者のレビュー一覧を見る

宝物を、どこかに置き忘れてやしないか?
――そう問いかけられた気がした。

野球、映画、クルマ、ヒーロー……。
かつて胸を躍らせたものと、ずっと親友でいるのは難しい。
ヒーローになれなくても人生は続くし、
大人は家族や仕事をほっぽりだすわけにいかないから。

「ガキの頃の俺が知ったら、がっかりするかもな。そんな日々だ」
そう漏らす相葉に、「俺もだよ」と答える井ノ原。
カネに困った2人は淡い期待を抱いて、宝探しに出かけるが――。

張り巡らされた伏線が繋がり、大きな謎が明らかになっていく。
一攫千金を夢見ていた2人が、いつしかヒーローになっていく。
読み進めるうち、電流が走ったような興奮を感じた。

命を脅かされる2人の前に、やがて協力者たちが現れる。
奇妙な絆の鍵となるのは、かつて人気を博した戦隊ヒーローだった。
『サンダーボルト』の旗の下、見ず知らずの男たちが
がっちり団結するシーン。そこに、何よりぐっときてしまう。
そうなんだよ、何かに夢中になった共通の経験は
年齢も、立場も、わだかまりさえも、飛び越えさせてくれるんだ。

相葉と井ノ原のように、18年後の僕も、誰かと
『キャプテンサンダーボルト』について語らっている。そんな予感がする。
このヒーローたちの物語を、これからも大切に読んでいこうと思う。

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「小説」に対する挑戦?

2015/01/11 14:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kamome - この投稿者のレビュー一覧を見る

合作のニュースを見て、いったいどんな「クセ」のある作品になるのだろうとわくわくしました。阿部和重も伊坂幸太郎も、一筋縄ではいかない作家です。『シンセミア』も『ピストルズ』も、『ラッシュライフ』も『重力ピエロ』も、それぞれ「ひねり」があって、その「ひねり」こそが、作品を読む醍醐味でした。
そして、この『キャプテンサンダーボルト』。読み終わった印象は、当初予想していたとは違い、驚くほど正統なエンターテイメントでした。読みながら、頭の中に映像が浮かび、それがスピーディーに展開していって、これはたしかに面白い!
けれど、すべてのページをめくったあとで、「ではこの小説には、読む前自分が期待していた『クセ』はあっただろうか」、とはたと考えました。そして、印象に残ったシーンや、伏線になっていた箇所を拾っていくうちに、その「クセ」や「ひねり」とかつて自分が認識していたものは、きっと「技術」と呼ばれるものではと思うようになりました。
合作になったことで二人の個性的な「技術」が合わさり、より普遍的で正統的な、けれど驚くほど面白い小説が生まれたのだと。そしてこれは「小説」というジャンル自体に対する挑戦のようにも感じられたのです。
二人の愛読者だった自分にとって、他では得がたい読書体験になりました。読み終えて、高揚感で胸がいっぱいです!

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にやにやしながら読んだ

2015/01/02 17:54

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投稿者:ひだか - この投稿者のレビュー一覧を見る

私は本当に面白い本は、にやにやしてしまう本だと思う。
まだ読書を始めて2年で面白いと感じ、にやにやした本はそれほど多くはなかった。
しかし、この『キャプテンサンダーボルト』はまさににやにやしながら読んだ、とても面白い本だった。最初は伊坂幸太郎が好きで買おうと思ったが、まだ500ページぐらいの本を読んだことがなく、その点ですこし買うのを迷ったが買って正解だった。しかし、読むのにすこし時間がかかってしまった。

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タイトルに偽りなし。

2014/12/29 11:16

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投稿者:山田俊夫 - この投稿者のレビュー一覧を見る

サンダーボルトの電光石火な意味合いからして、タイトルに偽りはなかった。
非常に面白く、最初のホテルから最後まで、一気に(数時間かけて)読んだ。共作は、作家らがああでもないこうでもないと考えて冗長になる、そんな心配は不要だった。

東北にゆかりがない私は、蔵王という温泉名は知っていたが、御釜という場所も位置関係も全然知らなかった。最初読んだときは架空の場所かと思ったほどで、実在するんだったら、話に出てきたときにでもググっといたら良かった。

小説は伊坂さんの作品しか読まないが、これは一番のお気に入りになったかもしれない。

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紙の本

今がその時

2014/12/14 19:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者: - この投稿者のレビュー一覧を見る

人生の中で、今がその時だと思う瞬間はやって来る。常識を疑わなければいけない時、自分の足で走らなければならない時、何か大切なものを守らなければならない時、過ちに向き合わなければならない時、心の底から誰かを信じる時、覚悟を決めなければならない時、対決しなければならない時。
『キャプテンサンダーボルト』では、人生の中に訪れるその時が描かれていた。ぐんぐん加速していく物語には、読んでいて胸が弾み、鼓舞される。読了後、次は自分の番だ、今がその時だ、と思えるそんな一冊だと思う。

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