紙の本
恋愛ゾンビが手を組んだ。
2021/07/27 12:10
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投稿者:雨宮司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
穂村弘と角田光代とが、往復書簡の様な形式で、男と女の恋愛感情の特徴や違いについてエッセイを書いてくれた。こういう本を待っていた。穂村弘は、結婚こそしているものの、独身時代には「恋愛ゾンビ」と自著で自らを呼んでいたこともある。角田光代は『八日目の蝉』などの小説で有名で、恋愛や結婚がはたして幸せなのか、劇的に問いかける作風が特徴だ。いずれ劣らぬ恋愛ゾンビ。しかも自己分析力は筋金入りの優秀さを誇る。この二人が手を組んだ本が、面白くないわけがない。今読んでいる最中だが、期待は今のところ裏切られてはいない。企画の段階で半分勝利が確定していたな、この本。ハウツー本になっていないところがいい。ひたすら分析、そして問いかけ。丁々発止のやりとりは本当に面白い。この本の代金、無駄金にはなりません。
紙の本
そもそも、性別によって考え方や感覚に差があるのは何故だろう?
2020/11/07 16:56
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投稿者:びずん - この投稿者のレビュー一覧を見る
女の私は、この本を冷静に読むと穂村さんの文章への共感の回数が多かったように思う。でも、実際に人とお喋りすると角田さんのような言い分になって訳わかんなくなる気もする。この本では、それぞれが異性の差に驚きながら、同性としての新たな気づきが生まれ、リレーするように話されているところが良かった!他の話題でもやって欲しい気がしたけれど、恋愛についてだからこそこのようになるんだろうなあ。
紙の本
作家・角田光代氏と歌人・穂村弘氏が男と女の不思議な仲について徹底時に語ります。
2020/06/19 09:02
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、作家の角田光代氏と歌人の穂村弘氏による恋愛についていろいろと考察した興味深いエッセイ集です。男女の仲というのは、不思議なもので、好きだから許せること、好きだけど許せないことなど人によってまちまちです。同書では、こんな不思議な男と女の関係についてとことん語られます。同書では、「好きと言うハードル」、「内面か外見か」、「おごられ女、割り勘女」、「運命の分かれ目」、「女は変化をおそれ、男は固定をおそれる?」、「絆への思い」、「感情移入の男女差」、「女は非日常体験を求めているか」、「「好きな人、まあまあ、眼中にない人」、「もてるための努力が恥ずかしい」といったテーマで話が進められます。
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好きだから許せる? 好きだけど許せない!? 男と女は互いにひかれあいながら、どうしてわかりあえないのか。カクちゃん&ほむほむが、男と女についてとことん考えた、恋愛考察エッセイ。早くも文庫化!
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男と女の間にはこんなに深い溝があるのか~^^;
納得する部分、納得できん! と思う部分。多々あるけど、それでも気分が悪くならないのはひとえにお二方の品性の問題なんだろうな。
ますます二人が好きになったわぁ!
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すきな二人が交互に「男女」を語るということで、結構楽しみに読んだのだけれど、「男女」の恋愛の仕方…というもの自体にそこまで興味がなかったので、サラ〜っと読んでしまって、あまり自分に残るものがなかったかな。
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別れた男には幸せになってほしいなんぞ、一度も思ったことがないに同意。死ねまではもう思わないにしても、具体的にどう不幸せになっていてほしいって案はないんだけども、とりあえず私よりブスを連れて今の私より貧乏な生活をしてればいいやって感じですかね?これってたいがいの女がそう思ってると思ってたけどそうじゃないことにビツクリ。私はけっこう脳は男よりと思ってたけど、しっかり女々しいことを再確認することができました。面白かった。
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男と女の考え方について男女両方の視点から見られて大変面白いです。「こうなの?あのときの台詞はほんとはこうだったの?」って、親しかった男の子に本を突きつけて聞いてみたいような。
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『夜、寝る前に布団の中で自問自答する。
「お前は□□さんが好きなのか」
「うん」
「本当に?」
「うん」
「じゃあ、□□さんが20kg太っても好きでいられるか」
「えっ」(□□さんはたぶん48kgくらいだから20kg足すと68kg。68kgってことは男子でいうと山崎くらいか。□□さんは山崎よりも10cm背が低いし、女子は筋肉量が少ないから、比率的にはあれよりももっと太るのか…)
「どうなんだ」
「うー」
「うー、じゃない。どうなんだ」
「20kgは厳しい。だって僕の体重を超えてしまうよ」
「それがどうした。おまえは自分よりも重い女は好きになれないのか」
「いや、そういうわけじゃないけど…」
「では、なんだ」
「10kgじゃ駄目?」
「値切る気か」
「いや、まずは10kgにトライしてから」
「それなら大丈夫なのか」
「10kg分の肉がどこにどんな風につくかにもよるけど…」
駄目だ。考えれば考えるほど、こんな「好き」は本物じゃない気がしてくる。』
『でも、想像して貰いたい。男性からすると自分がどのような存在とみなされているか、わからない。その不安を貴女の「好きな人」も抱えている。ゆえに、それが壁となって女性の願いが叶わない、という一面もあるだろう。』
『薔薇でもサンタクロースでも、お姫さま抱っこでも腕枕でも、送迎でも食事でもなんでもいい、たしかに、好きな人からでないと意味がない。どころか、意味が真反対になる。うれしくて死んじゃうかも、が、うげ、キモイ死んでくれ、になる。これは男性側に視点をおいて考えると、ものすごくこわいことだ。ひとつ行動するのに多大な覚悟と勇気が必要だろう。』
『或るタイミングでは男はひどく脆いのだ。自殺者だって女性の2.36倍だ。』
『或る本好きの友人が、以前、こんなことを云っていた。
「彼女と喧嘩したとき、大事な本を破かれちゃったんだけど、あんまり腹が立たなくて許せたんだよ。それで自分がいかに彼女を好きかよくわかった」
この発言はその場にいた女性たちには不評だった。
「そんな当たり前じゃない」
「本なんかと比べられるだけで嫌」
「それっぽっちのことも許されないなら、こっちなら願い下げだよ」』
『さらなるバリエーションとしては「君はおれなんかもったいない女性だって気づいたんだ」みたいな言葉もある。「だからおれは身を引く。そうすれば、もっと君にはふさわしい男が現れるよ」とか。全く意味不明というか、あり得ない論理ですよね。振る側と振られる側、傷つける側と傷つけられる側の立場が逆転してしまうようなアクロバット。こんな論理が通ってしまうことがあるらしいのは、女性の側にまだ彼に対する愛情があるからだと思う。』
『どちらかが別れたいと思った時点で恋は終わり、てよく云われるけど真実だと思う。個人的な記憶から云うと、なんとなくキナ臭い雰囲気、つまり相手の愛情が薄れた感触を覚えてから、こちらがどんなに足掻いても持ち直せたことって一度もない気がする。あれっ、変だな、同じことをしても前は笑ってくれたのに、って感じた瞬間に、もう私は死んでいる。』
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小説家角田光代と歌人穂村弘の恋愛考察エッセイ。
これは大変興味深い読み物でした。
なかでも、「恋愛という物語」の章は素晴らしかった。
女にとって長編劇画であり、男にとって四コマ漫画。
これは秀逸です。
女は恋愛の話好きだなあの根源と、男は恋愛の話しないなあの理由がスッキリわかります。
恋愛の終わり方に理由は必要か?
みなさんはどう思いますか。
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なんか普通だった。
普通だったし、基本的に角田さんの主張に穂村さんが弁明するという感じで、男性視点がもうちょっと欲しかったかな(きっとこういう本に興味を持つ多くは女性のような気がするので)。
それに、男はどうだとか女はどうだとか、型にはめる感じがなんか違うって感じたのかな。そんななら読まなきゃいいのにって話だけど。
特に今は女性が多い環境にいるから、手に取った時はなにか発見があるかな〜って思ったんだけど、やっぱり私の中では男が女がじゃなくて、その人はこの人は、って感じだなと気付きました。
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角田さんの意見には、かなり同意するものが多かった。例えば、ブスは性格が良くて、美人は性格が悪いという議論。私も全く同じ仮定を経てこの年まできて、最近テレビの向こう側のかわいい女の子を、漸く素直にかわいいと思えるようになった。やっぱり、かわいければ全てが許されるのである。これぞ真理。この感覚は、私が女としての商品価値を自分で見限ったとき、急に芽生えた感覚だった。見られるものから見るものへ変化したからか。角田さんの考えを読むたび、自分自身の中身に思い至らされて面白い。
穂村さんの話は、同意できる部分と、新たな発見の連続だった。やっぱ男って女とは違う。そこが面白いから本になってるんだろうけど、本当に面白い。
そして、この二人の感性や表現が壺にはまってしまい、思わず笑ってしまうことが多かった。なので、電車の中などで読むことはお勧めしない。
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章ごとに話し手が変わる。
男女の違いを角田さんと穂村さんが女と男の目線で語る。
世の中、男を理解している女も少ないだろうし、女を理解している男もそう多くはないだろう。
それを実感できる対話。
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小説家と歌人の、応答形式のエッセイ集。
日頃感じているもやもやが、2人の巧みな文章で読みやすいエッセイに。
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急に24時間営業を始めた、自棄っぱちの町の本屋にて購入。少しでも応援したい…
主電源、さかのぼり嫉妬、スペース、難しい飯、長編劇画vs四コマ漫画、誠実モンスターなどなど、収まりのいい言葉たちにうっとりする。
わたしは女性だけど、四コマ漫画タイプだなー