紙の本
銀色の絆 下
2016/01/17 09:30
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
スケートの各種技がよく理解できました。この世界の大変さがよく描けています。今後見る見方も変わるでしょう。でもやや女性向きの作品かな。
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フィギュアスケート選手の娘の成長とともに、母も変わり、成長する物語の下巻。
思春期という難しい年頃もあり、上手く行かない苛立ちや葛藤がある中、一番近い存在の母親に口出しされるのはうざったいと感じる時もあると思う。でもやっぱり親子なんだな。いつまでも二人三脚でやることは難しいけど、心はいつまでも強い絆でつながってる。
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雫井さんのミステリーに最近はまっていたけど
こういう感動ものもやっぱりいいな
初めに大学に通っていて過去を振り返る~
みたいな始まりなので最初から結果は分かっているけど
ドキュメント感覚で読めて、大変さや必死さが伝わって来て
どんどん先を読みたくなった
大変な競技という事は分かっていたけど
こんなに大変だとは思わなかった
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フィギュア少女の成長物語、とか、
母娘の絆の物語、とか、
そんな風に読みすすめていたから前半が
今ひとつ凡庸に見えたのよねえ。
長い話のラストでやっとそれがわかった。
グッときた。痺れた。
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あの日から母は変わった.フィギュアスケートの世界を舞台に母と娘の絆を描く,著者渾身の長編小説.最初に書いてしまうと,心が震えるほど感動した.多くのスポーツスターがそうであるように,親子が二人三脚で挑む例は少なくない.実のところ,そういうモノに少し嫌悪感を抱いていた.なんとなく二人三脚というより一心同体,しかも半ば親が強制する形に見えるからだ。無論,これは僕の無知ゆえの偏見なのだが,本作は見事に僕の偏見の殻を溶かしてくれた.雫井作品を読むのは三作目だけど,今作は「つばさものがたり」と共に記憶に残る1冊になったと思う.
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選手本人の成長物語ではなく、母親の成長物語です。選手本人の回想がところどころに出てくる以外は、全て母親目線でストーリーが進んでいきます。やはり、スポーツ選手として大成するかどうかは、親の力によるところも大きいのかな。
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悔しさ、劣等感、挫折感を抱えながらも、私はこれから、と前を向くことができたのは、母である梨津子が自分を支えきってくれたから。
これが、親子、母と娘なんだと思う。
娘の立場でも、母の立場でも共感することができて、久々に夢中で完読した一冊。
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自分は娘のためにここまで出来るだろうか・・・。
いや出来ない。
母親の強さを感じました。
フィギュアスケートものは初めて読みましたが、
全然違和感なく一気に読みました。
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フィギュアスケートを舞台にした話。
離婚を契機に名古屋にやってきた母娘、高校時代の3年間をスケートに捧げた母親の成長物語というか奮闘記。
当事者である娘の心情がよくわからないところが、味噌かもしれない。
しかし、月々20万以上のレッスン代、振付けは有名どころに頼めば100万以上、衣装代に遠征代、とにかくお金のかかる世界。
あと、どこまで本当なのか、コーチへの弁当、お菓子、コーヒーが当番制で回ってきたり、合宿時の食事も親たちが作るという。
健康管理に精神面のケア、日々の送り迎えとまさに母娘の二人三脚。
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最初で結果が分かる感じだったですね。
それなり面白かったけどラストが想像出来ると物足りなくなります。
リアル過ぎますね。
小説だから夢を見せて欲しいと思いました。
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フィギアスケートにすべてをかけた母と娘の物語
選手である娘よりもどちらかというと母親の物語
いわゆるスポコンものとちょっと違った!
フィギアスケートにちょっとだけ詳しくなれるかも(笑)
下巻では、
コーチを変えた梨津子。しかし、それはそれで戸惑うばかり。
さらに、小織は怪我がもとで、怪我が治ってもジャンプがまともに飛べなくなってしまいます
そして、結局元のコーチのもとへ戻り、再び精神的・技術的な指導を仰ぐことに
一方、経済的にはどんどん追い込まれる梨津子
そんな中、公立の大学進学を考え始める小織
大学進学について対立する母と娘
そして、無償の大学入学推薦枠を巡って、全日本選手権にかける梨津子と小織
全日本で結果を残せるのか?
といった展開です
この物語を通して、母親の強さを感じました。
本書で語られるのは、スポコンでも母と娘の絆でもなく、この梨津子の執念!考え方!生き方!
娘のためならプライドもなにもかも捨てて生きる姿
心打たれました
そして、なによりも、この下巻の最後に語られたコーチからのコメント
熱いものがこみ上げます。
「私があなたを教えていて、一番驚いたのはね、あなたのお母さんの成長です」
「最初、私のところに小織を連れてきたこの人は、娘にスケートを習わせていることで、自分のステイタスを誇っているだけの、どこにでもいるママでした。でも、そこからこの人はかわっていった。小織のために何が必要で何が必要でないか…
必要でないなら、それが自分のプライドだろうと、潔く捨てることを覚えていきました。小織、あなたはね、
人が誰かのために必死になるというのはどいいうことか、間近でそういう人の背中を見ることができたの。
私はそれが、あなたがスケートを通して得た、一番の財産だと思いますよ」
お勧め!
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母から子への愛情、登場人物たちの成長、仲間を大切にする気持ちなど、心が震える場面が随所にあった。
梨津子の叱咤激励で、自分も励まされているような気持ちになれた。
フィギュアスケートという競技を見る目も変わった。知らないことばかりだったので、知れて良かった。オリンピックが楽しみ。
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下巻は一気読み必至の内容。母子関係のみならず、そこに良くも悪くも影響する周囲の人間像もまた面白い。ちょっとしたことで戸惑い、猜疑心がいったん芽生えるとなかなか取りがたい姿も十分に伝わる。
読んでいると、母親がやや突っ走りすぎているのではないか(過剰に子どもに負荷をかけているのではないか)と思う場面も多々あるのだが、ある意味子どものためにそこまでやれる姿というのはそう見せられるものでもない。
子どもの成長よりも、母親の人間としての成長が強く印象に残る作品。
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ほぼノンフィクションでは?と思える1冊。
特にあの子のモデルは彼女だなっとはっきりわかる。
フィギュアをやってる親子は私の周りもこんな感じ。我が家はフィギュアではないけど幼少から変わらぬ夢に全力を傾けているのでわかりみが深い。
私の周りは競技が違っても夢が違ってもこんな感じの親子が多いからか染みるね。