紙の本
うちだ先生の面白さ
2016/12/21 08:52
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投稿者:たなゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はAERAに収録されたコラムを再収録したものである。これを読めば、内田先生の多岐にわたる話題の解説を楽しめるだろう。内田先生の魅力はなんといっても、「独自の切り口」と「わかりやすさ」である。そんな内田先生の魅力に気付くことができるという点で、最高の「内田樹入門書」となるであろう。
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AERAでの内田氏の連載記事をまとめたもの
初めて内田氏の著作を読むには最適な内容かも
一つ一つが短く書かれてあるしそのなかでも
読みやすいし、変化や、彼の独特の論理展開や
理屈展開の面白さが感じられるので。
また、はじめに著者も書かれてありますが
連載ゆえに、5年以上前の記事ものせてあり
過去を振り返れるところが今回の本は面白い
ところでもあるかと思います。
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AERAに連載のコラムをまとめた評論集。世相を900字ですぱすぱと斬っていく。6年半にわたる連載なのだが、やはり2011年の震災と原発事故を境にこの国のありようが大きく変わってしまったのだと痛感させられる。思えばあの前の日本は充分に平和だった。
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仕事が多忙を極める師走にも、やっぱり活字は読みたい。
というわけで選んだのが、当代きっての売れっ子思想家(っていう表現も妙ですが)、内田樹さんの新刊であるところの本書です。
大ファンの内田さんが週刊誌「AERA」で連載している人気コラム6年半分を、1冊で丸ごと楽しめちゃうということで迷わず購入。
それともうひとつ。
1編1編のコラムが900字と短いため、忙しい時の読書にうってつけなんですね。
ただ、そこはリーダビリティーの非常に高い内田さんの文章なので、読んでいるうちについ「もう少しだけ読もう」「せめて第1講の終わりまで」「あわわ、もうこんな時間。じゃあ、あと1編だけ」なんていって、結局、2日かそこらで読了してしまいました。
内田さんの本はかなり買って読みましたが、本書のコラムは短いだけあって、いつもの内田さんの文章よりキレがあります。
内田さんの文章はかなり入り組んでいて、論理構成が大変複雑になることもしばしば(だけど読みやすい!)ですが、本書は取り扱う論件について割とストレートに論じています。
「ストレートに論じる」といっても、そこは内田さんですから、目の付け所が違います。
たとえば、「キャリアの扉にドアノブはあるか」というタイトルのコラム。
「ご縁」があれば収まる会社に収まるものだと達観する著者は、ゼミの学生にはゼミの日に面接が重なるようなところは「受けても無駄だ」と教えているそうです。
「キャリアの扉にはドアノブはついていない。だからこちらからこじ開けることはできない。あちらから開くときにたまたま扉の前に立っていることがあれば、それを『ご縁』と言うのである」
なるほど、と思わず膝を叩いてしまいます。
こんなことがいっぱい書かれていて、できればもっと紹介したいですが、師走で大変に忙しいのでこのへんで。
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連載の再収録なので、著者にしては珍しく一つ一つがすごく短い。
相変わらず納得させられることが多いんだけど、政治や社会情勢に関しては悲観的な見通しが多く、日本やばいよなぁと思わされた。
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ユダヤ人にとってイスラエルは親しみと嫌悪をかきたてる両化的な存在である。
なんでも食える、どこでも練られれる、誰とでも友達になれる、これが生存戦略上の3原則。
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例によって、数多い印象的なフレーズのなかで特に私が大いに肯いたものとして、「私たちの社会はこの「予防的に厭な思いを回避した力」をゼロ査定する。危機的状況に際してはこの能力の有無がしばしば生死を分かつことになるにもかかわらず。」これは、自慢話ではないですが、私の警告をもっと真剣に取り上げていたら会社は大失態を犯すこともなかったという体験によるものです。もう一つ、「日本の右派は「自国に無期限に駐留している外国軍隊に対する抵抗運動を組織していない世界で唯一のナショナリスト集団」である。」阿るのが好きなのですね。
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内田さんの、AERAに掲載されたコラム集。もちろんおもしろいのですが、コラムだけに、内田さんの独特の文体が毎回にわたって出てくるので、読むのがすこし疲れる。わたしは、内田さんの一冊の本を読むほうが好きかなぁ。
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900文字コラムのせいか、課題に対する踏み込みが弱い気がする。理想論であり読むと清涼感が得られる部分はるが、所詮は、学者さんで現実の泥臭さから離れているのではという感じが否めない。
この人でなければ書けない、言えないトピックもあったが。自分がいじめられっ子でそれを見返すためにわざと女の子をいじめた過去話なんて、わざわざ書く必要があったのだろうか。しかもそこの反省点からの解決策がない。
字数制限のせいか結論が中途半端。コラムとしては面白いのだが。
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評価不能枠って魅力的
でもそれが魅力的に思えるのって逃げなのかな・・・。でも絶対面白い!マッドサイエンティスト大好き!
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「ぼくが倒れたら、ひとつの直接性が倒れる」
その自負と有責感が、比肩しうる人のないほど重みを吉本隆明の言葉にもたらしたのである。
公人としての適性は「自分の 反対者を含めて集団を代表する」覚悟に尽くされる。
自由民主主義という語をオルテガは「敵とともに生きる、反対者とともに統治」ことと
定義した。「人間という種族が、これほど美しい、これほど優雅な、これほど軽業に似た、これほど反自然的なことを思いついたとは、信じがたいことだ」とオルテガは書いた。
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毎回、アエラのコラムを楽しみに読んでいましたが、まとめて読んでみると当時のニュースとともに、そんなこともあったなぁと、しみじみ振り返りつつも、まだ過去のことではなく現在にも問題になっていることに考えさせられました。中でも、教育に関わる内田先生の意見に襟を正す思いで読んでいました。
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アエラに掲載された900字のコラム。もっと読みたいと思うものの900字以降の問題を自分で考えてみるという意味では読む者にスイッチをいれる分量だと思いました。教育論がもっとも身近に感じるテーマでした。「学校教育の目的は子どもたちを成熟した市民へ育てあげることにある。「学び」への意欲を起動させることにある。(132頁)」その手段は多様性を帯びている必要があり、あれやこれややってはいけないことを上位者が定めていくことでは本来の目的を達成できないという指摘がありました。
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「AERA]の連載コラムの6年半分をまとめた著書。コラムは、コラムが、生き方・仕事論、メディア論、国際関係論、教育論、政治・経済論、時代論の6つに整理されており、一つコラムは900文字であるため、読んでいて非常に小気味よい。
6年半もたっているので、予言したことが外れているものも多いが、「これからこうなる」という仮説を立てて予言しているので、その仮説の立て方や内容には考えさせられることが多く、読み甲斐がある。
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2015.9.15
ひとつひとつが短いのでイマイチ頭に入って来ないが、随所で語っていることなので繰り返し思い出すにはいいかもしれない。