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硬派の経済論
2016/04/16 04:52
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
高橋洋一の分析や提唱にすべて賛同することはできませんが、少なくともこの本では国際的に通用する経済理論に基づいた分析がなされており、新聞等のいい加減な論調や感情論と比べて実に読みごたえがあります。
理論的な部分では多少決めつけの行き過ぎの部分も見受けられるので、学術的なスタンスとは言えない。
元財務省官僚としての80年代後半から90年にかけてのバブル経済の内幕やその終焉=バブル崩壊の分析、その時の金融政策の失敗などについての描写は非常に興味深い。
また、安倍首相の消費税増税に関する、どちらにも決断できる人事的布陣を敷いている、という説明も面白い。
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読了。題名は過激だけど中身はシンプルな経済解説本。マスコミ・官僚滅多斬り、敵が多そうですね。もう一回読もう!
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財政破綻確率の経済指標 ソブリンもののCDS credit default swap 2014/8 米国 0.17% 英国 0.19 ドイツ 0.20 日本 0.37 フランス 0.4 イタリア 0.98
名目成長率と名目金利はほぼ同じ
1989 消費税増税、物品税廃止
1997 先行減税3年してから消費税増税
2014 消費税増税、復興税
東大日次物価指数 POSデータ(全国300店舗)家電、耐久消費財、サービスは対象外
大災害がおこったときは、増税でなく長期国債がセオリー
金融政策の目標はGDPと失業率の改善
アベノミクスの最大の効果は失業者を減らした
デフレでは賃下げ、非正規化
インフレでは、賃上げ、正規化が正しい経営行動
ローソンの正規化は正しい
物価連動国債は年金問題にも有効
プライマリーバランス 基礎的財政収支 税収から歳出を引いたもの、国債の利払いなどは含んでいない
2007 マイナス 5.5兆 リーマン・ショックがなければ達成できていたかも
プライマリーバランス 一年前の経済成長率でほぼきまる
80年代のバブルは株価と不動産の価格が加熱した資産インフレ
日銀はインフレになっていないにもかかわらず金利を上げて金融引締めをしてしまった
バブルの原因がマネーの量でなく、税制の抜け穴を利用した回転率の高さが生み出した株高と不動産高だったことを見抜けなかった
オイルショック後の狂乱物価は、石油でなく変動相場制への移行
プラザ合意後の急激な円高は、裏の介入をやめただけ
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アベノミクスによる好影響と、消費税増税による悪影響を中心に、過去の経済政策による失敗から現在に活かせる政策の提言など為になりました。
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筆者はリフレ派の経済学者。アベノミクスの下の金融政策を評価する一方で、消費増税が景気浮揚を阻んだとして財務省や日銀の過去の施策を非難する。
自分は現在の経済状況をかなり説明できていると感じた。一方で他の経済学者や官僚への批判が一方的すぎ、文章として気分のいいものではなかった。敬意が欠けていると思う。