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霧の犬

霧の犬 みんなのレビュー

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2014/12/30 18:29

投稿元:ブクログ

思念の奔流にめまいがしました。
辺見庸さんの最新小説集。
表題作「霧の犬」は、この世の果てを描いた作品。
霧の中を三本肢の犬が歩いて行きます。
霧の夜空をトビエイが泳いで行きます。
丸刈りの女「あ」が私の足を洗っています。
作中には、不穏な気配が充満しており、時折ハッとするような描写に出くわします。
不思議な小説です。
辺見さんは前作、「青い花」でも不気味な幻想世界を描き出しました。
ただ、本作の方が「幻想度」が強まっています。
ただの1ミリも「意味性」を持たない、人間の勝手な解釈を跳ね返す強靭な世界を描いて余りある作品といえましょう。
恐らく辺見さんは、少なくとも小説では、この路線を突き詰めていくのではないでしょうか。
辺見さんは人間の作り出す「意味性」に長年異議を申し立ててきました。
政治、経済、社会の情勢にも、いっかなまつろわない「単独者」として発言し、時に物議も醸しました。
もう直截に表現しても仕方ない。
五感に訴えるしかない。
「青い花」「霧の犬」はそのような思いから書かれたのではないかと推察します。
まだまだ書き続けてほしい作家です。

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