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hontoレビュー

現代秀歌(岩波新書 新赤版)

現代秀歌 みんなのレビュー

新書 第13回日本歌人クラブ評論賞 受賞作品

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みんなのレビュー8件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (2件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

2015/03/03 08:15

投稿元:ブクログ

歌うは「訴う」に通じる。
和歌に親しみの無い自分は、よくわからないまま読み進めた。それでも、その背景を知ったり、解説を聞くとわかった気になり、感動も覚えた。
和歌アレルギーを廃し、これからはしっかりと目にとめていこう。

2015/01/31 10:33

投稿元:ブクログ

永井陽子女史の「父を見送り母を見送りこの世にはだあれもゐないながき夏至の日」も河野裕子女史の「手をのべてあなたとあなたに触れたきに息が足りないこの世の息が」も美しくとても悲しい歌です。思わず涙しました。そして、著者永田和宏氏の『あとがき』の日付八月一二日は妻の河野裕子女史の亡くなった日であります。永田氏の妻と歌に対する愛情がひしひしと伝わってきました。

2015/03/07 22:37

投稿元:ブクログ

近代秀歌の続編.
永田さんの解説は前の本にも増して素晴らしい.
「第一章 恋・愛 第二章 青春 第三章 新しい表現を求めて」と普段の私から縁遠い分野の歌が同時代性をもって強く心に残る.

だが,それ以降の章では,短歌の現代的な広がりが解説を通して感じられるものの,共感の度合いは正直なところ強くなく,印象に残る歌はあまり多くなかった.ここらが私の現代性の限界.

最後の「おわりに」は痛切.

2015/07/14 19:52

投稿元:ブクログ

近代秀歌と違い、本書は一人一首、全部で百首紹介されている。昭和初期~三十年代頃生まれの歌人が多い。31文字に閉じ込められた感情はシンプルで強く、共感できる歌が多かった。感情の土台は今も昔も変わらず、これからも変わらないんだろうと思う。

2014/12/02 12:29

投稿元:ブクログ

自分には短歌の鑑賞眼がないなあとよく思う(他のものについてならあるのか?という痛い問いは置いとくとして)。何故というに、私がいいなと思うのは、どう見てもセンチメンタルな歌ばっかりだからだ。散文なんかだと、感傷的な気分がダダ漏れになっているものは忌み嫌っているくせに、短歌だとすぐにぐっとくる。泣いちゃったりする。そもそも短歌というのが、そういう湿った叙情によく合う性質を持っているのだろうが、それにしても、我ながらこの「女学生趣味」はちょっとどうかと思う。

本書の「はじめに」には、日々の暮らしの中で大切なことを大切な人に日常の言葉で伝えるのは絶望的に難しいが、歌でなら伝えられると書かれている。「歌を表現の手段として持つということは、そのようなどうにも伝えにくい、心のもっとも深いところに発する感情を、定型と文語という基本の枠組みに乗せて、表現させてくれるものなのである」と。

そうであるならば、やっぱり私はつくづく、ロマンティックでセンチメンタルなものが好きなんだろうなあ。この歳になってそうなんだから、こりゃもう仕方がなかろう。

ここでは「近代秀歌」以降の百人の歌人が紹介されている。正直言って、解説を読んで「ふーん」で終わってしまう歌も結構あったのだが(不勉強で面目ない)、女性歌人を中心に心ひかれるものも多かった。馬場あき子さん、栗木京子さん、中条ふみこさん、道浦母都子さん、そして、美智子皇后。やはり私は、どうしてもその実人生と重ね合わせること抜きに歌を読むことはできない。三十一文字の向こうに垣間見える「その人のありよう」が胸を打つ。著者は、過剰に内容や背景に寄りかかった「<意味読み>をしない」と読者を戒められているが、うーん、それはとても難しい。

心に残った歌をいくつか。

「退屈をかくも素直に愛しゐし日々は還らず さよなら京都」 栗木京子

「てのひらに君のせましし桑の実のその一粒に重みのありて」 美智子皇后

「かきくらし雪ふりしきり降りしづみ我は眞實を生きたかりけり」 高安国世

「階段を二段跳びして上がりゆく待ち合わせのなき北大路駅」 梅内美華子

「死の側より照明(てら)せばことにかがやきてひたくれなゐの生ならずやも」 齋藤 史

「一分ときめてぬか俯す黙禱の「終わり」といへばみな終わるなり」 竹山 広

「夜半さめて見れば夜半さえしらじらと桜散りおりとどまらざらん」 馬場あき子

2015/02/17 00:07

投稿元:ブクログ

現代秀歌だから当然評価が定まっていなくて、でも著名な歌人は一通り入っていて、まあ、重宝だが、近代秀歌のような取換え難さはない。そこが読みやすさでもしんどさでもあるが

2015/10/26 22:27

投稿元:ブクログ

おいとまをいただきますと戸をしめて出てゆくやうにはゆかぬなり生は 斎藤史
秋分の日の電車にて床にさす光もともに運ばれて行く 佐藤佐太郎
夕光のなかにまぶしく花みちてしだれ桜は輝を垂る 〃
岩国の一膳飯屋の扇風機まわりておるかわれは行かぬを 岡部桂一郎
ひじやうなる白痴の我は自轉車屋にかうもり傘を修繕にやる 前川佐美雄

この向きにて 初におかれしみどり兒の日もかくのごと子は物言はざりし 五島美代子
たちまちに涙あふれて夜の市の玩具売場を脱れ来にけり 木俣修
p231 「この世に何を失はうともこれだけはと抱きしめてゐた珠は、一瞬にしてわが掌の中に砕け去つた。どんな苦悩に逢はうとも、この悲しみにだけはあひたくないと、念念の間に祈りおそれてゐたことに、つひに私は直面させられ、しかも、この不幸については、誰に訴へ歎くすべもない自責に、さいなまれつづけてゐる」(五島美代子『母の歌集』あとがき)

2015/01/08 06:32

投稿元:ブクログ

少し前からまじめに作歌を再開した私だが、その前はアララギ派ばかり、言ってみれば古い短歌ばっかりに接していた。
作歌を再開して、今の短歌を読みだして、良い作品が豊富にあることに驚いた。短歌詠みなんてもっと小さな集団になってしまっていると思い込んでいたのだ。
短歌とは変容しつつも、生きる人の最も近くにあって、仕事、家事、事件、恋愛、病そして死、最も直接的に訴えることができる文芸なのだとよくわかった。

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