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図書館でたまたま借りたら、めちゃくちゃ面白かった。
日本の製薬会社と、ドイツの製薬会社との、特許争い。
劣勢に立たされていた青野ケミカルに、プライヤー・アート(先行文献)の存在をちらつかせて、アードラーと名乗る人物が近づいてきて...
果たして、両者の争いは、どちらに分配があがるのか、また、アードラーの正体とは。読み始めると、止まりません。
舞台が、日本からドイツへ移るのも、よかった。
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特許訴訟を有利に進めるために、青野薬品がスパイを送り込もうとする。意外な結末が用意されているが、色気の無いのが寂しい。特許はほとんど関係無い。
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製薬会社の特許紛争の話。
最後のドンデン返しの所でわかったことの中で、○○は警察でもわからなかったという設定はやや強引だった。
それ以外の展開もシックリ来なかった。
特許争議の中身の専門的な所は専門家に任せます。
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読み始め、特許関係の手続き上の話が出てくると思ったけど、どちらかというと特許はアクセント、スパイス的で、エンターテイメントとして読めた。
個人的にはもう少し特許絡みの話を掘り下げていた方がうれしい。
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企業モノの小説かと思って読み進めていったけれど、最後の20ページにヤラレました。知的財産を守るための企業の思惑がぶつかる感じが良かったです。プライヤー・アート=物的証拠に騙されてはいけません。
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知財関係のミステリで、知り合いのブログなどでおもしろかったというコメントがあったので読んでみた。結論としては、どう贔屓目に見ても☆一つ以上を付けることができないと感じた。伏線らしきものもあるのだが、きちんと回収されていない。主人公の行動が中途半端、行き当たりばったりで、必然性が感じられない(特に後半)。実際の人間はこのように行動するのかもしれないが、それをそのまま文章にされても・・。
作者は薬品関係の会社から特許業界に転職し、特許事務所を最近まで経営していたとのことだ。会社勤務時代の80年代に乱歩賞の候補に数回ノミネートされているという。おそらく若いころは力のある作者だったのだろう。経営を引退してから、若いころからの夢なのか、昔取った杵柄なのかわからないが、専門だった特許業界をテーマに書き上げたというところか。あとがきを見ると、この作品を書き上げるにあたって相当力を入れたことはわかるが、残念ながら、筆力の減退ぶりは明らかだ。出版社も、幻冬舎メディア・コンサルティングで、書店への流通やメディアへの広告ができること以外は自費出版と変わらない。ずいぶん金がかかったことと思うが・・。まぁ、そのおかげで近所の図書館で読むことができたのだが。
ちなみに、アマゾンの評価では、ほとんど☆5つに近いものばかりなので笑ってしまった。出版後2か月の間にほとんどが集中していることから、作者の意を汲んだ関係者が組織的に動員をかけたものと思う。