紙の本
恵みの風をもたらす
2021/08/07 19:33
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
僻地に新風を吹き込むかのような、少年の発明が感動的です。誰しもが快適な生活を送れるようにという、真摯な願いが伝わってきました。
電子書籍
学びの本質に気付かされます
2021/06/29 00:04
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投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2001年、東アフリカの最貧国マラウイ共和国を飢饉とコレラが襲う。そんな中、学校にも行けない14歳のウィリアム少年が独学で物理学を理解し、自力で風力発電システムを作ってしまったという実話。風車が完成したシーンでは思わず拍手。義務教育が当たり前の日本では、勉強はやらされてる感が強いけれど、アフリカの国では子どもたちの学習意欲はとても高い。なんのために学ぶのか?というよくある質問の答えが、この本に凝縮されている。何かのせいで勉強ができないだの、面倒くさいだの、甘えたことを言う我が娘たちにぜひ読ませたい1冊。
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昨年、身近な人か有名人か忘れてしまったけど、この本をおすすめしていて、気になっていたら文庫化されていました。
世界最貧国の一つと言われるマラウイの少年が飢饉や貧困にも負けず向学心を保ち、風力発電の仕組みを独学で学び、完成させる実話。
想像を遥かに超える飢餓、古くからの慣習が残る村、学校どころではない環境、それらを乗り越えた時に少年に待っていた世界に心が震えました。
でも多感な時期に読めばもっと感動したと思いました。ちょっと残念。。
読書感想文におすすめしたい本です。
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トライし続ける、と10代半ばの少年に突っ込まれてしまった気分に。480pの書だがこれまた速攻で読み終えてしまう。5、6年前の出来事までを記し、後はフォロー文があとがきに。現在27歳になった主人公にいたく同化?
途中の飢饉に陥った部分では図らずも泣きそうになり、しかし、その苦しみのほんのわずかも想像できないことに驚く。その後、図書館で見つけた本を貪りよみ、風車を作り始めるあたりが見事。
訳文も読みやすく、助かる。
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マラウイという国を初めて知った。そしてその国の文化や環境が ウィリアム青年の生活から伺える。教育が整っていないために、たくさんの子どもたちの可能性が失われているのは、本当に残念なこと。でもウィリアムのような若者たちが、これからどんどん出てきて、アフリカをどのようにつくっていくのか、将来が楽しみだ。
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さきに絵本を読んで感銘を受け、本人がジャーナリストとともに書いたノンフィクションが出ていることを知ってこちらを手に取った。絵本は短いこともあって風車に焦点がしぼられていたけど、こちらは干ばつと失政によって飢饉が起きるまでのいきさつも、その当時の様子も克明に描かれていて、まだそんな昔のことではないのに、いったい何世紀の話だと思わせるようなありさまであることに、あらためて驚きを感じた。
犬の話、つらかったな……。でも犬どころじゃない。人間も明日生きられるかどうかわからない状態だったんだものね。
雨がふり、ふたたびトウモロコシが実って収穫したときのよろこび。ひしひしと伝わってきた。
そして、学校をやめざるを得なかったウィリアムが粗末なひと部屋だけの図書館で出会った一冊の本。もちろん、その前に伝記や発明に興味があって、ラジオを分解したり組み立てたりという下地があったにせよ、ひとりで廃品を集めて風車を作ってしまう根気と工夫。そこから世界へと人の輪がつながっていく幸運と不思議。やっぱり興奮する。
教育や科学って、日本では当たり前になりすぎて、自分たちがその恩恵に浴していることすら、気づかないでいるのかもしれない。いろいろ考えさせられた。
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「外国の本っておもしろい! ~子どもの作文から生まれた翻訳書ガイドブック」の「2. 科学」で紹介されていた8冊のうちの1冊。
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新聞で紹介されていて、読み始めた。
なぜ?という疑問を大切に育て上げ、のちに貧困から抜け出す大仕事をやってのけたカムクワンバ少年の姿が素晴らしい。
勉強することに疲れた時、何のために仕事をしているのかわからなくなった時に、勇気と解決のヒントを与えてくれる一冊。