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※アニメ終盤は録画済み未視聴の状態です。
本編完結。あと1冊あるそうですが最終評価はその後という形になるでしょうか。本編最終巻ということもあり内容については多くを語りませんが、あとがきが感慨深かったです。「ラノベ業界の『売れ筋』の変遷」を読者側ではありますがまた見てきた者としてアニメが好評であったのはこの路線でまだまだいけるんじゃんと嬉しかったです。
「結局のところ、周りを見て分析し、時流に乗ることも間違いではないけれど、『自分のやりたいもの、自分の得意なもの、自分の実績のあるもの』で勝負を仕掛けるのも、また、間違いではない――という事でしょう」これはあとがきの言葉ですが、チャイカの物語に流れるものそのものとも思えます。
榊先生の作品は説教臭いと評されることもありますが今後ともそうした作品が読めればよいなと思います。
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個人的にはいいエンディングだったけど、大団円ではないなぁ、と。
わりと絶望しか見えない方向での終わり方だったのですっきりしたエンドには奇跡がいくつか必要かな、と。
いや、こういうエンドも嫌いじゃないけどな。もやもやするものが残るのは確か。
最終巻ではないらしいので、後日譚か何かで締めるかもしれんけど。
まあ、二次捜索のきっかけの最たるものかねぇ。
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神は何のために斃されなければならないか?。
それは神が悪だからだろうか?。
では、どんな悪を体現したら斃されなければならないのか?。彼が自由を害するから?、平等を阻害するから?。平和を擾乱するから?。いや全知全能であるがゆえにだろうか?。
そもそも、神が斃されるべき理由とは果たして何なのだろう。
神にならんとする者、いや神そのものの眼前。彼を殺しに立つトール、そして白いチャイカは、何を想い、何を願いそのような行動を採るのか。
先の問いの答えが、本作から導かれたわけではないが、その問いを再想起させられた本編最終巻である。