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紙の本
認知症は本人は幸せなのかもしれないという考え方。自分自身の「今後の参考」にもします。
2016/04/17 11:04
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
2012年の初版から静かに売れ続けているというマンガ『ペコロスの母に会いに行く』の著者が、その背景などを綴った一冊です。
どのような経緯で母親が「ほどけて」行ったのか。介護する自分はどんな気持ちの変化をたどったのか。なぜあのマンガを描き、出版することになったのか。あまり他人には知られたくないと思うような家族の内情もサラリと書かれています。既出のマンガも適宜引用されていますので、本書だけ読んでも良くわかります。
漫画の中で既に触れられている内容も多いですが、一区切りついて心境をまとめなおしたという感じ。冷静に、客観性が増したよう思えます。裏を返せば、漫画の方はそれだけ臨場感がある。笑える漫画に突き放して書いていることそのものもなにか「心情を吐き出す方法」の模索という「切羽詰まった感」があったといえるかもしれません。本書では福祉の専門家との対談もあり「なぜあのマンガが売れるのか」の分析もしてあります。
本書には読者からの反応も多く載せられています。高齢化が進む時代になれば、同じような家族関係も増えている。認知症になること、認知症の親を世話することもそんなに特別なことでない時代になったこと広く伝えたことは著者のマンガの一番の成果ではないでしょうか。
認知症の人の子どものような笑い顔。もしかして本人は幸せかもしれないという考え方は介護をする側の勝手な解釈かもしれません。でも、もし自分がそうなったとしてもと考えても、少し救いを感じるものでもありました。
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