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シングルマザーはほんとにしんどかろうと思う。パカッと使える支援って、本当に必要だと経験的にも思う。手助けできるといいんだけどね。
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この本、いいなぁ。新書やけど、データの量も豊富で。なかなか重い気分にさせられるけど、すごく大切なことを書いている本。貧困、シングルマザー、少子化、などの問題に目を向けさせてくれる本。
家族っていうものへの認識が、いまの社会の現状に追いついていない、というのがとても印象的。世間のひとたちの想像力が、こういうひとたちのほうへすこし向くだけでも、現状はよくなるんじゃないかと思わされる。
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今日の社会であらゆる面で自由競争が標榜される一方実質的に女性が一人で子供を産み育てる自由は乏しい。それはこの国の女性が本当の意味では「生む自由」を手にしてはいない証左ではないか。
・「子供のいる世帯」の多数派は両親と18歳未満の未婚の子供から成る「標準世帯」である。家族政策もこの家族像を中心に作られてきた。近年はこの常識は崩れつつあり、一人親が着実に増加傾向である。
・2011年調べで日本の母子世帯は推計123万8千世帯、父子家庭は約22万3千世帯と推計されている。子供のいる世帯数は約1180世帯。子供のいる世帯のうち約12%はひとり親。8世帯に1世帯が一人親。
・保育の利用希望者はおおむね昼間7時間以上の継続就労があり、近隣に肉親がいないなどの細かい審査基準をクリアしなければ入所の優先順位は上がらない。ましたや非正規で、夜勤の仕事をする必要がある仕事は例え認可保育入所できても条件面で折り合いはつかない。最後に本書の最後に「どのような世帯類型でも家族環境に育っても子供はその能力を生かして幸福な大人になる権利を持っている。現状への一人親への冷遇は子供たちの権利を奪うことに他ならない。」とまとめられた一文。感動した。社会は離婚した女を差別しているように見えて結果的に子供たちを苦しめ、結果、差別を生む社会それじたいの質を自らで下げていこうとしているように思う。
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スウェーデン54.7%、フランス52.6%と、婚外子出生が非常に高い国が世界にある一方、日本は非婚率、離婚率が上昇しても、婚外子出生率は2.1%と超低水準。
決して婚外子出産を推奨するわけでないが、多様な生き方を社会が認めサポートする社会保障や雇用政策は色んな方法が可能であることを、諸外国の例からも教えてもらった。
「標準家族」制度ありきの施策だけでなく、制度からはみ出すシングルマザーの実状に合わせた支援が前進することを願います。
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シングルマザーの置かれている困難な状況がよくわかった。
働かなくちゃいけないけど、雇う側には敬遠され、別れた夫からは養育費ももらえず……。
私は女性も男性と同じように正社員で働くことが大切だと思っている。「子どもがかわいそうじゃないか」という声も相変わらず多いけど、少なくとも離婚によって子どもを「かわいそうな」状況にするよりよいのではないだろうか?
そもそも、すべてを夫に寄り掛かるということが、リスク高すぎだと思った。
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日本の社会問題の集積点としてのひとり親(母子世帯)の貧困問題の現状について、多くの事例を上げながら述べられている。
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2015.7.14読了。
シングルマザーの貧困について、悲観しすぎたり、かわいそう感を前面に出しすぎたりすることなく、冷静に分析されていてとても読みやすい本だった。
シングルマザー。私が子供の頃は、確かに少々特殊な存在のように語られることもあったと思う。だが時代は変わり、私の周囲だけ見てもシングルを選択する人が増えてきた。それなのに、標準世帯という幻想から抜け出せない政治に、社会。この本は、シングルマザーの現実を見つめることで、最近の日本に漂っている言い様のない違和感をあぶり出した、という印象を持った。
確かに、この本に登場する皆さんはいくらか恵まれた立場にあると思う。だが、だからといって実際は皆が皆「手厚い保護」を必要としているわけではない、という著者の指摘には目が見開かれる思いだった。
多様化するニーズをすべて汲み上げるのは難しいにしても、せめて、必要度に応じて支援を選択できるような、そんな仕組みができたらもっと皆が生きやすくなるだろうか。シングルマザーのみならず、シングルファーザーも、高齢者も、障害のある人も。そんなことも考えさせられた。
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体験とデータ、そしてデータ解説とコンパクトにまとまっていて好感。「おわりに」を読んでびっくり。この本の担当編集者が、拙著を担当してくれた小松現さんだったからだ。
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第三次安倍内閣が発足した。
女性が輝ける社会というものを掲げているこの政権がどのような対策を取っていくのか。
今までの実績を見る限り、旧式かつステレオタイプな人物ばかりで固めているような気もするが、是非とも、実現してほしいものだ。
さて、私自身シングルマザーの家庭で育っている。
中高大と全て私立で進学できたのはひとえに母のおかげだ。
もちろん自分でも貸与、給付の奨学金がもらえる努力はしたが、三人の学齢期の子どもを抱え、仕事も家事もこなしていた母は私の誇りである。
だが、「かわいそうな家」「かわいそうな子」という見方をされることがあり、不愉快な思いをしたこともある。
「かわいそうな子」に対して、自己満足でしかない同情をされた後、母への批判になるからだ。
そして最後は自己責任論。
ふざけるなと声を荒らげたい。
あなたの言う、「普通の」家族とはなんですか?
「かわいそう」ならなぜ手助けをしないのですか?
本書では6つのケースからシングルマザーの問題を提起する。
社会の母子世帯に対する眼差しであったり、DV問題、養育費等の問題、また、諸外国と比べた際の日本の政策や母子世帯事情など、興味深い内容である。
日本の母子世帯に対する理解、支援が進まない現状の背景にある日本の文化規範に対する資料が日本の硬直化を示しており、母子世帯に対する問題を考える上で重要な資料となっている。
超少子化、超高齢化の時代が進んでいる。
経済政策はもちろん大事だ。
しかし、弱者を切り捨てながら向かう先には何があるのか。
自己責任論ではもはや立ち行かないことに我々は目を瞑りすぎではないか。
子供の相対貧困率は上昇を続けている。
貧困の再生産、これが続けば、いずれこの国は破綻する。
破綻はすぐそこまで迫っているのだ。
本書ではシングルマザーに的を絞って論じているが、シングルファザーに関しての研究はまだ発展途上である。
著者はそれも含めて研究していくことを決意しているようだ。
もはや「標準家庭」などない。
何が必要で、何を解決しなければならないのか。
今、我々は大きな転換点に立っている。
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日本のシングルマザーの現状を数人の事例をもとにまとめられている。
身近にも何人かいるけれども、あらたに知ったことがいくつかあった。
・"経済的貧困"だけでなく"時間的貧困"もある
・日本の主流労働者の働き方は「ジョブとメンバーシップの一体型」
→仕事をすることよりも会社村の一員であることのほうが重要とされる
冷静に事実と説明が記載された文章で、とても読みやすかった。
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難しく書いていて・・・
もっとわかりやすく書けないのかなぁ?
数字ばっかり並べているし。
データを知りたい人には良いと思う。
アメリカでは養育費が給料から天引きされるというのにビックリ。
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シングルマザーも大変だ! ということがよく分かる本でしたねぇ…少子化少子化騒いでいる今現在の日本ですけれども、喚き立てているくらいならこうした人たちを保護というのか、ケアする法律くらい作ればいいんじゃないでしょうかねぇ…。
高学歴化する社会だそうですけれども…それに加えて結婚相手に求めるアレやコレやも上昇傾向にあるそうなんですけれども…つまり選り好みしすぎて婚期逃す、みたいな人たちが大勢いるそうなんですけれども、そうした人たちなど放っておいてですね、今現在ケアが必要なシングルマザーとかを何とかすべきだと思いますよ!!
自己責任とか言っているバヤイ(場合)じゃないと思います…このままでは子供たちの命が危ないの・ですから…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、国によるサポートがあったとしても生まれてくる絶対数はこれからも少なくなるかと思います…そして、日本は老人大国に…死にたい…。 ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
さようなら…。
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シングルマザーの半分は貧困。離婚はワガママ、就労可能と見なされ、保護対象から外れ、長時間労働できないから正社員になれず低給与。普通の家族からみると例外でありあってはならない存在。
時間を捧げないと稼げないってあたりが解消されれば、いろいろなことが変わると思うのですが。
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新サービス検討のお勉強。
シングルマザーの貧困問題は、日本の社会問題の集積点である。それは、就労、家族、社会保障制度の3分野にまたがる問題を凝縮したものといえる。
…
母子世帯の平均年収は一般世帯の半分に満たず、純粋に「就労所得」となると一般世帯の3分の1となってしまう。…
…母子世帯にについては、1983年には約71万8000世帯であったとされることから、過去30年の間に約52万世帯増加したことになる。一方、この期間の家族世帯類型の推移を見ると、少子化や晩婚化・非婚化により、「子どものいる世帯」が全世帯に占める割合自体は、4割から3割まで減少している。つまり、子どもの数も、世間で考えられる「両親揃った”普通の”家庭(=標準世帯)も減っているのに、それに反比例して、シングルマザーに育てられる子どもは増加の一途を辿っているのである。」
離れて生活を始めるに当たっての困難
内閣府「配偶者からの暴力の被害者の自立支援等に関する調査結果」2007
いわゆる二馬力の完全共働き夫婦の子どもたちは、男女問わずほぼ例外なく専業主婦否定派であるのが印象的だった。自由記述を読むと、「両親が共働きが当たり前だったから」「家に母親がいるのが想像できない」といった理由が並んでいた。フルタイム就労者の母では、よく「子どもが寂しがる」といった批判が出るが、実際に「寂しかった」のはパート主婦の子どもの方……という結果は興味深かった。
「先生はおっしゃったんですね。『あえて子どもに嫌われる親役割をやっていたのは、まぎれもなくご両親の教育方針でしょう。親が子どもに嫌われたくないとか好かれたいとか、そんなのは教育の本質からすれば、どうでもいいことだと思います。親の役目というのは、子どもが大人になったときに、自力で働いて幸せになっていけるかどうかということ。あなたは親御さんが嫌いだったかもしれないけれど、今ちゃんと自分の力で働いて子どもを養って、行きたい学校にも行かせている。その力をくれたのは、ご両親の教育ではないですか』と」
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感情論で申し訳ないが、正直シングルマザーの気持ちは一生かけても分かりようのないものだが分かろうとすること、互いに歩み寄る努力はやめちゃいけない。子を守ろうとする母の決断力はすごい。