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ばーさんになった時のことは、ばーさんに聞くのが一番!
ばーさんになる前に、みんな予習しておいた方がいいと思いますよ!
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老化も含めて60歳は自由だ! そう思えば将来(不安はゼロではない)もどーんと受け止められる。人生をきれいに生き尽くせるかは50代が勝負! ユーモアあふれる短編連作。
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長寿記録が更新され続ける昨今、老後と呼ばれる時代をどう生きるかは、誰にとっても見過ごせない一大事である。年々、日々、刻々と失われゆく体力・筋力をいかにして我が身に繋ぎとめ、衰えを最小限に食い止めるか。はたまた身ぎれいなばーさんになるためにはどうすればいいのか。物語の主人公、東西文子さんと一緒に読者もあーでもないこーでもないと考えることになる。文子さんと同年代の著者のエッセーかと思ってしまうような悩みのあれこれで、ほぼ同年代の自分にも身につまされる。じたばたもがきながらも、なかなかいいじゃないかと思える老後を送りたいものだと思わされる一冊である。
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タイラアスコの新しい本が出てたので、図書館でちょっと待って借りてくる。いま売れ売れのピケティ本『21世紀の資本』と同じ12月8日刊だが、図書館でまわってきたのは1刷(12月に出た本はフツーそうでしょう)、同居人が買い求めてきたピケティ本は12月22日に4刷だった(600ページもある重い本が異様な売れゆき)。
▼老いを隠そうとするのは、そこまで生きてきた自分の人生をまるごと否定するのと同じじゃない?
そんなの、わたしはヤだね。
というのが、六十代デビューしたばかりの東西文子[とうざいあやこ]、目下のスタンスである。(p.8)
ばーさんになっていくと、身体気力その他もろもろにいかなる変化(=老化)が起こるものであるか?ということを、60代に入ったばかりのプレばーさんである文子を主人公に、小説仕立てで書いている。文子が、少しばかり年上の先達のご様子を伺いつつ、ばーさんになっていくわが心身を省みて、あーだこーだと思案し、周囲の同年代の友などと語らうところが、私にはベンキョウになる。まだ身に迫っていないからだろう。
文子の「身体の声」は正直で、アタマのほうがぐじゃぐじゃ考えてるのをすっとばして、わが身を訴える。
▼文子は近頃、身体の声が聞こえるようになった。
あー、消化するの、きっついわー、と胃がうめく。
そっちはまだいいほうよ。と、腸が愚痴る。…(略)…
このように、内臓は総じて、とっても怒っている。…(略)…
わたしらは、脳の部下じゃないんだよ。内臓こそが、脳を動かす原動力なんだからね!
このような内臓の怒りの声が聞こえるようになるのも、老化現象。でも、これは老化のいい点だと、文子は考えている。(pp.19-20)
なにが"自然"か、なにが"不自然"か、というのも文子の語りから、またまた考える。靴をはいて歩いてる時点で、すでに"自然"ではない気もするし、栄養を考えてご飯を食べるというのもアタマでっかちな気もするし。
▼薬で体調管理するなんて、不自然だ。自然に老いて、朽ちていきたい…なんて、我ながら、どの口が言うって感じね。
わたしたちは老いていく。圧倒的な時の流れの力を操作することなんて、できやしない。
そのスケールを思えば、ちょこっと薬を飲んで体調管理するくらい、バチが当たるほどの「不自然」じゃないよね。と、自分に言い訳。…(略)…
中古のアンドロイドでも、生かされているうちは生きていこうよ。
お迎えはちゃんと来るんだから。(p.103)
老化にともなう変化について多少は(ヨレヨレになりつつある父や、母と同い年のおばちゃんを見たりして)知ってるつもりでいたけど、はーなるほどー、そんなことも起こってくるのかと興味深く読んだ。
年明けに読んだ川口有美子さんの『末期を超えて』の冒頭に、難病になるとどうなるか分からなくて絶望する人がいるけど、なんとかなる、こんな風に生きられると分かっていたら、そこまで怖くない、というようなことが書いてあったが、タイラアスコのこの本も、ばーさんになるのもなかなか楽しいデと語りかけるようだっ���。
(1/6了)
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元気にポジティブに年を取るための心得が、実際に体験した人ならではの目線で書かれている。
白髪とか老眼とか更年期とか、嫌々ながらも受け入れている(受け入れざるを得ない)が、
加齢臭は受け入れたくないなぁ。そもそもそれは男性だけだと思い込んでいた。
加齢臭は脂肪酸と過酸化脂質が原因であり、酸化抑制力が低下する
40才過ぎたあたりから万人に訪れる老化現象だそうな。
女性は閉経後からが多いんですと。ショック!他人ごとじゃないのね。
人体の免疫システムも、昔から変わらず50年で切れてしまうらしい。
ふむふむ、だからその頃から病気が多くなるんですね。
まだまだ先と油断するなかれ。老いは着実に近づいているのである。
でも備えあれば憂いなし。
ずっと健康でいられるように、ストレッチやウォーキングに精を出し、
晴耕雨読の充実したばーさんライフを楽しみたい。それまでもうしばらくは働かなくちゃね。
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小説なのかエッセイののか微妙な感じもしましたけど、還暦を迎えた主人公がこれから老いとどう付き合って生きていくかを語っています。
事実を淡々と、けれど重苦しくならず、楽しく老後を生きていってやる!みたいな感じで、さらっと読めました。
人生の時間には限りもあるし、体力も衰えていくもの。
さぁ、60歳からをどうしますか?
勢いのあるばーさんたち、いいんじゃないでしょうか。
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ブログに掲載しました。
http://boketen.seesaa.net/article/414039394.html
アンチエイジングとか、若作りとか。当然のことながら平の姐さんはそういうことには批判的。
しかし、築60年物件へのメンテナンスとしての、ストレッチ、ウオーキング、摂取する食べものへの気づかいを説いていて、納得。
「老後って人生がくれるご褒美だと思う。」
いいことばだなあ。
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老いを淡々とユーモアまじえて語っている
ただ、読み時期が悪かったかな
手術で気力体力弱っている私には…
突然ばーさんの海に突き落とされたのでね
《 生き尽す きれいに楽しく ばーさんは 》
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小説なのかエッセイなのか、はたまた健康(老化)本なのかw、平安寿子さんの「レッツゴー・ばーさん!」、2014.12発行です。面白かったです。東西文子さん、60歳デビューしたばかりのプレばーさんの心意気を描いた本です。現代の高齢者はみんな薬を飲む。それでも老いてゆく。今の日本、老親を介護した60歳以上の高齢者の方が運動に励んでいる。経年劣化しないのは筋肉だけ。腹筋でウェストが、足首鍛えてアキレス腱まわりがくびれてくる。どうしようもないのが脱毛(上も下も)と体内水分。そして、人間、用事がないのが一番のストレス
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ありとあらゆるところが 乾燥してくるとか
加齢臭なんてへでもないとか
薄々 こんな風になるんだろうな
と思っているよりも 実際は斜め↑だった
選択肢が少なくなる中で
楽しんで 割り切って
明るく生きていこうとする文子さんの姿に
なんとなく 勇気づけられます