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村井俊哉/著
脳科学の全盛、薬物療法の広がり、EBMの普及、DSM‐5の登場、精神科医療への毀誉褒貶―精神医学の現代的論点を一貫した方法で見通す。
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http://catalog.lib.kagoshima-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB17676741
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ガミーの翻訳から著者のことを好意的に見ている。題名が「診る」ではなく「視る」にしているのも著者特有のこだわりに感じる。私自身が著者と同世代ということもあり、精神医学医療の古典的な流れと現代的な流れを理解し、それをつなげることのできる数少ない人だと思う。ガミーを翻訳しただけでもあり、ヤスパース以来の多元主義を基本的な姿勢として持っている方だと思うが、これはいうのは簡単であるが、何がわかっているか、そしてエビデンスがあるのかをきちんと理解しておかなければ容易に折衷主義に流れてしまう。そのため本書でも誠実に説明しようとするために、エッセイでありながらくどくなっているのは否めない。