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最初の三つの評論の流れだけでも評論家である宇野さんの問題意識や日本という国における問題点や困難だとか戦後消費社会の果てにいる僕らということがよくわかると思う。
ただ、作品を受け手として楽しんでいる時には気付けなかった部分にも気付けるようになると世界の見方が変わるし視野も多角的になる。だから宇野さんの作品評はいつも面白く読めるし読みたい。
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「ダ・ヴィンチ」に連載された17項目に及ぶテレビ、映画等の批評やエッセイ集。
映画やテレビドラマについては自分とは違う感想もあるが、別な視点を気づかせてくれる。
「今のテレビドラマはつまらない」という意見を持つ人は多いと思うが、ドラマを通してリアルな社会状況を見ている著者の視点は鋭く、常に前を向いている。
後ろを見て世を憂いていても始まらないわけで、自分の見聞きしたものから少しでも希望を見出し構築していくエッセンスを分けてもらった気持ちだ。
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内容の良し悪しではなく、単純に興味を持てなかった。
文体も好きではなかった。
著者との相性が良くないのでこの評価。
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ゼロ年代以降のサブカルを知るにはこのヒトの本。
テーマは多岐にわたっているが、通底するものはあり。
昭和がもうかなり遠くなってきているのを実感する。
昭和の時代には、乗り越えるべきもの破壊すべきもの前提になるものがあって
それと対峙することで生まれてきたものだったけれど、
今はそれはそれとして、無関係なところで、関係するとしてもネタとして、
閉じた中で何かを生んだり、試行錯誤している、ということなのかなと思った。
ネットで世界は広がったように思うけど、
実際は自分の目の前、手の届くところしかリアルじゃないとか。
元ネタを知らないものの方が多いけれど、
ライダーシリーズちょっと見てみたくなった。
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私たちは、サブカルから戦争を学んでる
ドラえもん
のび太は、ドラえもんを必要としなくなったら想像力を失う
スタンドバイミーは、科学が作る明るい未来(藤子・F・不二雄が思い描いていた21世紀)は失われたものとして、のび太の成長物語としている
風立ちぬ
宮崎駿の作品でこれまで空を飛べたのはいつも少女だった(ナウシカ、キキ)もしくは豚かハウル。母的なヒロインに見守られている時だけ飛べる。
政治的には無力な彼らにロマンをくれる「かわいそうな女の子」
色彩を持たない多崎つくると彼の巡礼の年
読んだはずなのに、全然内容覚えてない笑
もう一度読むか
チームラボ猪子「絵を客観的に把握しながら絵の登場人物になりきることができる」のが日本画的な空間認識。それはマリオの画面もそう。
ガンダムとか、見てなかったサブカルの話はやっぱ実感が湧かないから見てから読みたい。大変そだけど。
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サブカルチャーに関するエッセー集。タイトルはその中のひとつ。仮面ライダーアギト、ファイズの話だった。他にアニメ、朝の連ドラ、村上春樹、AKB等の話題。
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世の中にはいろんなコンテンツがあるけれど、そのコンテンツとの向き合い方もいろいろあるんだなぁと思った。
AKBとかマンガとかドラマとか自分は全く詳しくないけど、めっちゃハマって時間とかお金とかかけてる人がいるのは知ってる。
でもこんな風に、それがどういう仕組みでこういう原理で、それでどういう意味なのかみたいなことを考えてる人がいるのは初めて知った。
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初版2014年12月という「コロナ」のコの字もない一昔前のものだが、これぞ批評。これが「論ずる」ということ。『ガンダム』や『あまちゃん』、『イナイレ』、「村上春樹」など色んな物語のもうひとつの可能性を汲み取ったような一冊。それでもやっぱり著者の好きな『仮面ライダー』と「AKB」に関しては比較的前向きに(肯定的に)讃えているかな。そして「オリンピック」は……。