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淡々とした目線でつづられている主人公の日常と妄想…いや、空想が、居心地のよい小説。
主人公の空想はもちろん、他の登場人物のセリフも私の頭と心にすっとはいってくる。
共感できる部分が多いというか自然にシンクロするというか。
哲学的であるが、難解なところはなく、文章自体も非常に読みやすい。それぞれがかかえる悩みなども、ドラマチックにえがかず、淡々としているのがかえっていい。
また放射能汚染という言葉がちょくちょく出てくるので、「ポスト311小説」なんだろうが、メッセージ性を強く押し出しておらず、おしつけがましくない。
プール葬ごっこも、心あたりあるな。
私は、沈まないで浮遊死体派だけどww
クレオパトラの涙のくだり、分子原子の発想も好き。
「まっとうな思考力とイマジネーションを有する人間が、この不確かな世界を理解しようとすれば、精神が不安定になるのは当然だ。」うん、うん。
居場所なんてないんだよ。けど、この本は私のとってちょっとした居場所になりうる。
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なるほど、これは書き手は男性だな、と思わせる男性像である。
植物のように生きられたらいいなぁ。
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表紙の写真が可愛くて、手に取った本。
だけど中身は、写真とは違った。登場人物が皆、前向きじゃないんだよね。いつかどんでん返しがあるのではと思いながら読み進んだんだけど。
最後まで変わらずだったな。
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熱くもなく冷たくもない、ぬるいプール。毎日をただ漫然とゆらゆら漂う。時に死んだように浮かんだりもする。現実に背を向け膨らんでいくのは妄想だけ。それでも人と人との出会いの中で、微妙に心を絡み合わせながら生を目指して歩んでいく。きっとした眼差しに、どこか気持ちが明るく救われる。
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大好きだった作家さん。いつの間にか新刊が出てた。以前より少し生き辛い感じなんでしょうか。諦めと開き直りが垣間見える。
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猫をつれた放浪老人やひきこもり青年との日々を浮遊して、プール管理員のぬるい生活は徐々に息を吹き返す。
(アマゾンより引用)
ストーカーの女、キライやったな…
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プールと猫と業深女と引きこもり(とコーガン)のお話。
ちょっと変わってるけど量少なめでそこまでぶっ飛んでないから2、3時間ほどで読了。