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電子書籍

集団的自衛権を当てはめるとは?

2015/10/24 21:22

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:okadata - この投稿者のレビュー一覧を見る

2014/7/1安倍政権は集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行った。安倍晋三の言う戦後レジームからの脱却、一般的には憲法改正を意味すると思われるのだろうが、その元となったポツダム宣言受諾の反故と取られると話はややこしい。

安倍総理の靖国参拝には同盟国アメリカが「米国政府は失望している」と明らかな批判をした。日米安保の成り立ちから言えば日本は基地を提供するがアメリカに日本を守る義務はない、これが第一段階で元々反米ナショナリストの安倍の祖父岸信介が対日防衛の義務を押し付けた。岸は再軍備により真の国家主権国家主権を取り戻しアメリカ軍に対する双務性まで視野に入れていた。これが集団的自衛権のルーツとも言える。

外務省にもトラウマがあり「湾岸戦争の財政貢献は、誰からも感謝されず、評価もされなかった。」、後の国連PKOが財政不足で苦しんだ例を見ると余りにも評価が低すぎるのだが金でことを済ませる外交の不毛が残った。日本には国連PKOへ派兵するにも法的根拠が整っておらず準備不足だったのだ。

第二次安倍政権で外務官僚は従来の内閣法制局の見解を変えるために、自衛権を集団的とか個別的とか分けずに1本にしようとしたらしい。長官に小松一郎氏を充て、官僚に対しては従来の見解が間違っていたわけではないと押し切った。首都大学東京の木村草太によると政府は二つの自衛権が微妙に重なるケースを探し出した。個別自衛権でも対応できる事態に集団的自衛権を「あてはめ」集団的自衛権行使に風穴を開けようとしたのだ。

安倍政権にとって皮肉な事には、公明党によって風穴はむしろ狭められたらしい。例えばホルムズ海峡の国際航路帯はオマーン領海を通っているので機雷封鎖は戦争行為に当たり政府見解に従えば戦闘地域に掃海部隊は派遣できない。2014/7/1山口代表は「憲法上、いわゆる個別的か集団的かを問わず自衛のための武力行使は禁じられていないといった考え方は認めるものではない」と釘を刺している。

解釈の問題で言えば一般的には集団的自衛権に含まれる海上給油を個別的で押し切り、今回は逆に個別的で押し切れるところに集団的自衛権をあてはめた。日本付近の近海で麻生君が殴られた時助けるのは安倍君が助けるのは普通の行為であるとする方が議論としては素直なのだ。

100年前の第一次世界大戦では色々な思惑はあったにせよ、偶発的な事件がきっかけで始まり本来戦う必要のないドイツとロシアが同盟関係の縛りのため戦闘に参加しウクライナを部隊に戦った。これが今のウクライナ情勢に後を引いている。ウクライナはソ連の兵器廠となり、2012年でも米ロ中に次ぐ世界第4位の兵器輸出国だ。

ヘンリー・キッシンジャーの考察では「第一次世界大戦は各国が同盟条件を破ったからではなく、各国が同盟条件を忠実に守ったために始まったのである」。一方でチャーチルは第二次世界大戦については英仏の平和主義がナチスドイツの膨張主義を止めるのには無力で有った、もっと早く派兵していれば大戦は防げたとの見解を示した。ヨーロッパの戦闘に巻き込まれるのを忌避するアメリカに対し、日本が戦争を始めたため同盟条件が発動しチャーチルはナチスドイツ戦の勝利を確信した。

弱腰のオバマだがアメリカ議会は国防権限法の付帯条項で尖閣諸島に中国軍が侵入すれば軍を出動する要件に当たると明確に規定している。有事の場合は議会のガイドラインに従ってオバマが方針を決め責任を取る。国会の制約を受けない閣議決定で集団的自衛権をあてはめる安倍政権、賛成派と反対派は交わらず議論は生まれていないように見える。

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紙の本

緊張有る内容に、

2015/08/21 17:47

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:M マサ - この投稿者のレビュー一覧を見る

全体的に非常に、ワクワクしながら、完読してしまった、手嶋氏、佐藤氏二人が、世の中の情勢をどの様に見るか、非常に緊張感の有る内容になっている、ピックアップしたい内容は有るが、多すぎて記載出来ないので、二つ取り上げておく、最終章で、インテリジェンスに携わる物が一番大切にしなくてはいけないのは、ずばり、「愛国心」これ、佐藤優氏の発言です。 非常に心打たれた。
そして、 インテリジェンス活動は、一人でも、十分に情報を取れる時代に来ている。国家機密情報は、95から 98%は、公開情報から得られると皮膚感覚で理解している佐藤優、恐るべし。これは、著書を読めば理解出来ると思う。新しいインテリジェンスが産まれている。お勧めです。

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紙の本

権謀術数・諜報活動渦巻く世界で日本は生き残れるのか?

2017/08/25 22:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:セーヌ右岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

旧ソ連時代からのミサイル・ロケットの開発拠点ウクライナ東部・南部は、クリミア半島とともにロシアにとっては手放せない、死活的な利害が絡む地域。プーチン大統領と欧米諸国との凄まじい地上戦、諜報戦、外交戦が続くヨーロッパ。イスラム国に手こずり、シリアの化学兵器使用に対して伝家の宝刀を抜けなかったオバマ大統領、怒るサウジアラビア、それを取引材料に使う「核」開発のイラン、反発するイスラエルと、複雑に絡み合う中東地域。そうしたなかで、拉致問題を巡る日朝合意や首相の靖国神社参拝、尖閣諸島の主権の帰属等に係るアメリカの真意について感応度の低い日本政府。湾岸戦争における日本の屈辱や集団的自衛権を巡る論争など、日本のインテリジェンス能力の問題。
熾烈な世界のパワーゲームを目の当たりにし、一般の日本人はもちろん、日本のマスコミも知り得ない、掴み得ない複雑な背景を持った表面上や水面下の戦いの中で日本の政治はどのように対応できるのか、極めて不安な気持ちになる。3年弱前に発行された本であるが、改めて読んだ現状においてもそのような危惧をビビッドに訴えかけてくる。

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