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佳世は男が理想とする妻なんだろうなぁ
美しく、優しく、束縛せず、受け入れる…。
仲居の倉田さんが主人公かと思ったら、画家、来栖現の家族の物語で、タイトルもそこから来ていた。
2時間ドラマな感じ。
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帯に、泣ける!泣ける!の言葉で、期待して読んだけど、イマイチ好きではなかったかも。
佳世も愛子も、頑張り屋でまっすぐで。
とくに、佳世の性格が好きではなかった・・・。
読者に媚売りすぎ。(って、んなはずはないけど。笑)
これは完全に、わたしの性格の歪みでおもしろく感じれなかったと、思う。。。^^;
あと、著者の顔写真がついてて、そのイケメン顔(わたしはそうは思わんが)に、ゲンナリしたせいかも。笑
レビューを書けば書くほど、自分の性格の悪さがでる、そんな本でした。
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序盤からなんとなく展開が読める。流れが読めてしまうので心を動かされるほどではなく、「ラストは感涙必至」という帯は要らなかった。
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泣いた〜。帯に「大の大人が泣きながら読んだ。」って書いてあるんだけど、本当にそう。こういう家族の形もあるんだね。
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子どもができず夫と別れ、ひとり仲居をしていた時に出逢った芸術家。その妻は優しい先輩でもうじき死ぬからと強引に家族の輪の中に彼女を入れてくれる。優しい先輩の周りのひとたちから見た短編。人間ドラマ。
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人に甘えるのが迷惑だと思ってる、
寂しい賢い人たち。
バカみたいに生きていくのが下手なのに、
ある人と出会って救われる。
「凛々しく、美しく、ひとりであることに当然すぎるつよさを持ってる。でも、佳世さんはそれだけじゃない。他の人を懐に抱え込める豊かな温かみまで兼ね添えていた。」
私たちは、お互いひとりでいるけれど、
夫婦であり、家族であり、友だった。
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いろんなかたちの家族があるけれど、寂しさを感じて生きてきた者は、人の気持ちがよくわかるし、その寂しさが、人を賢くするし、家族への愛は絶大なんだろうと感じた。
文中の「たとえどれだけ離れていたって、また会えることを信じてるから、離れていられるんだ。また会えるから憎めるし、嫌えるし、許さなくてもかまわないんだ。でも、もう会えない人を心から憎むことなんでできない」
いままでも、これから先も、うんざりするほど、家族なのだ。
許せなくても嫌いであっても、私たちはお互いに誰かと代わることはできない。
このことばが、家族であるからこそ思う気持ちなんだと…。
複雑な想いがあったとしても、やはり家族なんだからと…。
来栖佳世さんが、家族を結びつけていた最高の女性だったと改めて思った。
みんなの中で彼女は、生き続けているのだろう。
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現代版・太宰治みたいな男だなと思った。
惹かれてしまう訳もわかった気がする。
実際に夜桜を見て、そんなことを言うような人と出逢ったら私は自分と通ずるものを期待してしまうんだろうな......
日常に溶け込めずに心に重たいものを持ちながら生を妥協しているような仲間がいてくれるだけで、小さな光になると思う。
『あの松はつよすぎる。ひとりで居ることに、当然すぎる』
『手に入れないことでしか、守れないものもある』
❁*.゚『あのね、僕は思うんだ。僕らはね、また会える喜びを信じて生きてる。たとえどれだけ離れていたって、また会えることを信じているから、離れていられるんだ。また会えるから憎めるし、嫌えるし、許さなくてもかまわないんだ。でも、もうあえない人を心から憎むことなんてできない。』
❁*.゚『寂しさが、人を賢くするの。
あなたは謙虚だし、楽しい話で笑えるし、人のつらい気持ちもわかってあげられる賢い人だと思うの。でも賢い人っていうのはね、人に甘えるのが迷惑だと思っているのよ。甘えられた人が喜ぶだなんて、想像もできないの。賢い人ってね、まるでバカみたいに生きていくのが下手なの。だからあんまり賢くなりすぎちゃだめよ。
...なぜだか分からない。ただ不意に胸にこみ上げてくるものを感じた。心の芯を揺さぶられるように、息が詰まった。お前も寂しかっただろう、という高校時代の友人の言葉が甦る。あのとき、僕は気がつかなかった。彼は正しかったのだ。僕は、ずっと、寂しかった。そのことに気づけなかったくらい、寂しさが、ひとりきりでいる自分が、当たり前だったのだ。そのまま息を止めてしまえば、泣き出してしまいそうだった。』
『あの日まで、私はそう思っていた。
あの日まで、私は、知らなかった。
私が世界と呼ぶ景色は、そこに佳世がいる景色だということを。』
『私は、あなたと一緒に死にたい。だから、私のことを、忘れないで。私はあなたのなかで、生きていくの。あなたが見る景色を、あなたが描く景色を、あなたの目を通して、一緒に見るの。わがままが許されるなら、私が死んだ後も、あなたと一緒に生きていたい。そして、あなたが死ぬときに、一緒に死ぬの。...ほんとうは、すごく、怖いわ。』